『グウェント ウィッチャーカードゲーム』の感想・レビュー【参考デッキ】

5月24日、PS4、Xbox One、PC向けに『グウェント ウィッチャーカードゲーム』のパブリックベータが開始された。

どんなゲーム?

グウェント ウィッチャーカードゲーム | シネマティックトレーラー

グウェント』はCD PROJEKT RED開発のオープンワールドゲーム『ウィッチャー3 ワイルドハント』内でプレイ可能なカードゲーム。本作はそのスタンドアロン版となる作品。

『グウェント』の特徴

昨今ブームのデジタルカードゲームだが『グウェント』の特徴は下記が挙げられる。

1試合3ラウンド制

最大の特徴は1試合3ラウンドであること。もし1試合目にカードを沢山使用して勝利しても、その後2試合目、3試合目で息切れして敗北ということもある。

この戦局の見極めがもっとも重要な要素であり、勝てる戦いは最小限のカードで勝ち、相手に勢いがある場合は早めにラウンドを諦めることが重要となる。

勝敗は戦力比較

勝負の決着は場に出されたカードの戦力で決まる。カードごと戦力という値があり、コンボを使って場の戦力を強化したり、相手の戦力を削ることも出来る。

ラウンドの勝敗はお互いがカードを出すのを止めてパスしたタイミングで決まる。互いの場の総戦力を比較しそのラウンドの勝敗が決着する。

1ターンに1枚しかプレイできない

ルールを聞くと単に強力なカード・コンボを多く使えば良いと思われるが『グウェント』では1ターンに1枚しかカードをプレイすることが出来ない。プレイヤーは交互に1枚ずつカードを出す形となる。もし1ラウンド中に大きな戦力差となった場合でもそのまま勝利とならず、お互いがパスをするまでラウンドが続く。

もしパスを選択した場合はプレイヤーはそのラウンド中はカードをプレイできなくなる。十分な戦力差と油断したら相手のコンボで逆転されてラウンドを取られることも少なくない。

次ラウンドに手札が持ち越し

ラウンド決着後、次のラウンドに手札が持ち越される。この持ち越しは「強化された手札」や「継戦」スキルを持つカードも有効なため、プレイヤーは「今のラウンド勝つこと」だけ意識せずに次ラウンドを見越した勝負が求められる。

天候

天候も重要な要素である。相手フィールドに「豪雨」「濃霧」「霜」などを発生させることで毎ターン戦力を奪うことが出来る。

カードゲームとしての問題点

拝金主義

最大の問題点は現状パブリックベータなのにパックの出し渋りが激しいことである。比較対象として『ハースストーン』や『シャドウバース』が新規層取り込みのためにパックをじゃんじゃん配布しているのに対し、『グウェント』ではパック(樽)が殆ど手に入らない。

ヒーロー解放のための「チャレンジ」を6勢力×3チャレンジの18戦=54ラウンドを頑張って貰えるパックはわずか4パックである。1パック5枚のカードが手に入るが、勢力が分かれているため使えるカードが手に入る確率はほぼ無い

1ラウンドの時間から考えても1試合だけで10鉱石、初期ブーストで20, 30パックは配って欲しい。

筆者の場合は無課金で十数パック開けたがレア度「エピック」が2枚手に入っただけだった。ユーザー数が重要なカードゲームにおいて、この調整率は致命的である。

難易度の高さ

本作はルールが奥深いと同時に難しい。いわゆる「これを引ければ勝ち」「このコンボが決まれば勝ち」なご都合主義ではなく、常に戦力を計算するゲームとなっている。

CPUがガチで倒しに来るのも問題である。チャレンジの一つである「ダゴンの崇拝者」は廃課金仕様のデッキとなっており、筆者はこのチャレンジを達成するだけで徹夜した。普通にクリアするだけでストレスフルなレベルデザインとなっている。

天候がストレス要因

グウェント ウィッチャーカードゲーム_20170527203000

重要な要素の一つ「天候」だが使われる側にはストレスでしかない。効果は毎ターン毒ダメージを受けるようなものであり、頑張って並べたカードがまとめて弱体化されるのは理不尽にしか感じない。天候対策のカードをわざわざデッキに入れるのもカードゲームとしては不自由度を上げている。

デッキパターンが少ない

筆者は6レベルまでオンライン対戦をプレイしたがデッキパターンは少ないと感じた。捕食・天候のモンスターデッキ。盾乙女・女王を使ったブラン王デッキ。シールドシナジーデッキなどが多い。しかもデッキは最小枚数が25枚なため似た展開も多い。

デッキ・戦闘のバリエーションの少なさは本当に残念なのでパブリックベータのバランスを見て再調整して欲しいところ。

デッキ紹介【ドワーフシナジーデッキ】

クリックで拡大

参考までに筆者が利用していたドワーフシナジーデッキを紹介したい。勝率はわりと良かったので参考にして欲しい。コンセプトとしては「継戦」「手札バフ」を活用して2ラウンド目、3ラウンド目に勝利するデッキとなっている。

今後のバランス調整に期待

ラウンド制のカードゲームというアイデア自体は非情に面白い。だからこそ現在の調整は残念でしかない。スマホ向け展開も視野に入れるのならば、まずはストレス要素を無くし、パックももっとばら撒いて欲しい。

ゲーム:グウェント ウィッチャーカードゲーム
ゲームジャンル デジタルカードゲーム
対応機種 PS4
Xbox One
PC
配信日 2017年5月25日
開発元 CD Projekt RED
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