少年ジャンプ40号読み切り『ジキルの使い魔』感想:完全にガッシュ

週刊少年ジャンプ40号に読み切り掲載された『ジキルの使い魔』の感想。

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レクダングル(大)

どんな漫画?

『ジキルの使い魔』は毎年ジャンプで行われている大型読み切り企画「金未来杯」(ゴールドフューチャーカップ)第12回のエントリーNo.1となる作品。

作者である石川光貴は3年前の金未来杯で『ネジヤマさん。』を書いており、金未来杯出場は2回目となる。

内容

内容は退魔師である主人公と使い魔のタッグ型のバトル漫画

簡単に説明すると退魔師の血を狙ってくる魔族を「めんどくせー」と言いつつボコボコにするパワー系主人公とドジばかりの吸血鬼使い魔の迷コンビが協力し、攫われたヒロインを助ける内容。

感想

完全にガッシュ

見た目が完全にガッシュ。というかタッグで戦ってる感じもガッシュ。魔族とか言ってる辺りもガッシュ。ザケル≒ジキル→ガッシュ。ただ内容は比較にならないほどつまらない。とにかく在り来り過ぎる内容。

まず本作のアイデアは「吸血鬼」を「血の朱肉」で「ハンコ」押したらパワーアップくらいしか無い。他は全てどこかの漫画で見た要素の寄せ集めである。

じゃあ肝心のハンコで強くなってのバトルシーンが見応えあるのかと言うとワンパンで終わってしまう。しかも吸血鬼がなぜ強いのか?退魔師の血の価値(パワーバランス)やハンコの設定なんかも雑。

というかダブル主人公なのに両方強くする意味が無い。主人公はハンコ持ってて使い魔を絶対服従可能なんだからガッシュ同様戦うのは使い魔のみにするべきである。

直すのであれば

  • 主人公 → ごく普通の高校生
  • ハンコ → 偶然手に入れて使い魔契約してしまう
  • 日常から非日常に → 「めんどくせー」ことに巻き込まれる
  • めんどくさい日常から元の日常を取り戻すために戦う

辺りの方が設定的には立つ。とにかく「ハンコ」というアイデアを活かすならもっと効果的に使ってほしいところ。契約シーンを印象的にしたいし、敵を倒す度に使い魔契約しても良いと思う。仲間も増えるし。ハンコを手にしただけで契約されるなら同様の対人バトル設定もやりやすい。

あとは使い魔であるジキルも設定が弱い。吸血鬼なのに血が苦手、小さい、ドジくらいである。可愛い路線で行くなら見た目的にも性格的にもパンチが足りない。ドジっ子感を出すなら主人公は逆に超家庭的・家事得意にしないと目立たない。コンビでの対称性とボケ・ツッコミが弱くなる。ちなみにヒロインも空気過ぎる。

画力も今後は改善を頑張って欲しいところ。読んでいて汚さが目立つ。パッと見のキャラクター印象は良いので非常に勿体無い。

路線としては王道で良かったのだが連載するには2味くらい工夫が足りない印象の読み切りだった。金未来杯に2回も出ている辺り、編集部的にも頑張って欲しいところなのだろう。今後に期待したい。