【PS4】『Anthem』体験版感想：操作性最高のハクスラPvE

2月22日発売予定の『Anthem（アンセム）』の体験版をPS4でプレイした感想。

どんなゲーム？

『Anthem（アンセム）』は22日に発売が迫ったオンラインアクションRPG。プレイヤーはジャベリンを着用して未知の惑星を縦横無尽に飛び回り、仲間と協力して敵を倒し素材やギアを収集する。

開発は「Mass Effect」や「Dragon Age」シリーズで知られるBioWareが担当し、完全新規IPとして全世界から注目が集まっている。

魅力

普段TPS・FPSをプレイしない筆者が20分ほど触ってみた感想を述べる。なお日本語版ログイン不可だったのでストーリー内容も不明。

PvE×ハクスラ

蘇生するのが楽しくなるゲーム #Anthem #PS4share pic.twitter.com/4GwOzLaoIr

— ゆずポンØØ (@yuzupooon00) 2019年2月2日

『Anthem』のジャンルはマルチプレイヤー型のハクスラアクションRPGとなる。プレイヤー同士で協力してマップを探索、敵を倒して、装備を強化していく形式で国産ゲームで例えるなら『モンハン』海外なら『Destiny』をイメージしてもらうと分かりやすい。開発者も『モンスターハンター：ワールド』に大きな影響を受けたとIGNのインタビューで語っており、最大４人での協力プレイ・スーツ毎の役割分担などのプレイ感も近いものを感じる。仲間がザコ敵に襲われているところを援護射撃で倒したり負傷した仲間を助ける共闘感、レアドロした際の喜びもそのままだ。

操作性

アイアンマンごっこ楽しい#ANTHEM #PS4share pic.twitter.com/qyKljM8GEU

— imo (@imoooo510) 2019年2月2日

『モンハン』と比べた場合の大きな違いはゲームとしてのスピード感や操作性。プレイヤーが装着する強化外骨格「ジャベリン」はアイアンマンのような見た目に反して機動性が高く、ジャンプからの飛行、二段ジャンプ、回避など縦横無尽に動き回れる。攻撃手段も射撃、グレネード、キャノン、近接攻撃などTPSでお馴染みなものに加えてメーターが溜まると使用可能なホーミングミサイルも利用可能。派手で爽快なゲームプレイを楽しめるのが大きな魅力だと言えよう。

世界観

この世界美 #アンセム#ANTHEMhttps://t.co/qR9sWHndJv pic.twitter.com/dX8EZ9sOkv

— I’m Zinasist !@ANTHEM (@Zinasist_with_y) 2019年2月3日

『Anthem』が注目を集め始めたのは昨年のE3で初公開された映像が皮切り。原始の美が広がる世界を飛び回って水中に飛び込み、流れるように戦闘に突入する未知のゲームプレイは大きな話題を呼んだ。体験版でもグラフィックの美しさは突出しており、PS4 Pro環境では街の中でこそカクつきは多少感じられたが戦闘中は全く気にならず、美しい世界観を十分に堪能できた。SFをモチーフにした重厚な世界観、物語を期待する方にもお勧めできる。

気になる点

ゲーム自体は非常に作り込まれており大きなポテンシャルを秘めているように思う。しかし、体験版時点ではブラッシュアップが必要と感じた部分も多い。

不具合（サポート体制）

#アンセム
Anthemエラーで落ちる人達へ、表示言語設定を日本語じゃなく英語にすれば今のところ繋がりますよ。自分は日本語表示で20分粘ってダメだったので、英語にしたら一発でいけました

— RocMJ (@RocMJ519) 2019年2月2日

『Anthem』は体験版時点でサーバーに繋がらず、エラーだらけでまともにプレイできない環境が続いている。筆者も表示言語を英語にしたことでようやくプレイ可能となった状況で潜在的なバグの疑いが強い。不安感を一層強めているのはEA Japan公式アカウントがこの件について情報発信を全くしない点。そもそもEA Japanのサポートのクソさはゲーマーには折り紙付きで公式サイトを見ればやる気の無さは一目瞭然。Google自動翻訳にかけたようなテキストが一面に表示される。発売初日に買って同様の状況に陥ってもサポートしてもらえない状況が目に見える。評価が落ち着くまでは手を出しづらいことが最大の問題だ。

ロードの長さ

英語ならプレイできると変更してみたけれど、ロードが9分弱続いてようやく始まったと思ったらまともに操作できず(｡ŏ﹏ŏ)
すでにマスターアップしているらしいけど、予約して大丈夫なんだろうか… #ANTHEM pic.twitter.com/mIDDpxKlhX

— Nil@GAMES (@ni21711) 2019年2月3日

クオリティ面では長いロード時間も気になる点。SSD換装済みでもミッション開始前に１分は待たされる状況でサーバー環境次第では伸びている様子。繰り返しプレイが前提となるハクスラ作品でこのロード時間の長さは辛い。VIP体験版の時点よりも改善されてるらしいので環境が安定するまで待つのも手。

ボリューム感

ANTHEMすごい楽しみだけど正直不安の方が大きい

武器以外の火器がレアリティ上がっても数値しか変わらないとなると飽きが来るのも早そう

なによりバグが多いし日本字幕だとゲームをプレイできないという深刻なエラーがずっと放置されてるのが気になる

まだ買ってない人は様子見した方が良いかも

— スコーチ化したおっちゃん (@KIh1jfHviqIMxny) 2019年2月3日

体験版は一番面白くなるゲーム中盤を遊べる内容で確かに面白い。気になるのはゲームとして「飽き」が早く来てしまわないか、ボリュームが想像以上に短くないかという点。『モンハン』のように装備で見た目を整えたり様々な武器を試す観点でのゲームプレイが楽しめないため早々に飽きてしまう懸念が残る。序盤こそ世界観や操作性を楽しめるがプレイ内容は淡々と同じことの繰り返しならよくあるTPSという無難な評価に落ち着いてしまうだろう。アクションはさっぱりとして気持ち良いが悪い意味で後味は残らず、少なくとも体験版プレイ時点では夢中で遊びたくなる中毒性は感じられなかった。

感想

PV時点では未知の惑星を自由に飛び回れるSFオープンワールド的なイメージ持っていたが、実際にはオンライン協力前提の『モンハン』に近い印象の作品だった。無限に沸いてくるザコ敵は固く良い意味で捉えれば倒しごたえ十分だが、テンポが悪く爽快感を感じにくい。大胆な操作性と地道なゲームプレイがマッチしていない印象を受けてしまった。

現在の問題点はいずれも発売後の調整次第で大きく化けるポイントだと思うので様子見しつつ発売を楽しみにしたい。

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