『The Beginner’s Guide』感想:創作と承認欲求

Steamで販売されているナラティブゲーム「The Beginner’s Guide」をクリアした感想。

どんなゲーム?

The Beginner's Guide – Trailer

「The Begginer’s Guide」は名作ナラティブ『The Stanley Parable』を作ったDavey Wredenが語り手となって進行する体験型コンテンツ。作者の知り合いであるCodaが作った未完成のゲームを順番にプレイし作者の解説を聞くことを繰り返す。Coda氏の創作活動に対する姿勢の変遷を垣間見つつ「ものづくり」の難しさ・魅力を感じれるような内容となっている。

Steamにて980円で販売中。日本語化Mod有り。

感想

ナラティブとしてのアプローチが見事だった『The Stanley Parable』と比べると本作は評価が大きく分かれる。個人的には人に薦められない作品だと思った。理由を解説してみよう。

まず本作は「ゲーム」ではない。ウォーキングシミュレーター、体験型映像作品と呼ばれる類で一本道で進み続けナレーションを聞き続ける内容である。単純にゲームとして考えてしまえば「つまらない」のだ。肝心の物語も後味が悪く、エンターテイメントとしての体を成していない。それが本作の魅力でもあるのだが、伝えたかったメッセージ自体は制作者側の人間なら理解できるもので新鮮味を感じず「Davely, Codaの気持ちを理解できる」を楽しむ内容とも取れる。クリエイター気分の特権意識を感じる上では良いかも知れない。

個人的にはどうにも作品全体から逃げの姿勢を感じてしまい楽しめなかった。「ゲーム」としてきちんと成立させ「Coda」を盾にしない正攻法での作品作りはできなかったのだろうか。こういった意見を引き出している時点で作品の思惑通りかもしれないが。

とにかく人を選ぶ作品だと思う。一風変わった体験を求めている方、創作活動の行き詰まってモチベーションが上がらない方はセール時に購入してみても良いかもしれない。

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