ドラマ24『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』が1月13日よりテレビ東京系で放送を開始した。
本作が日テレの土曜ゴールデン『スーパーサラリーマン左江内氏』にも負けず劣らずの魅力的な内容だったため紹介したい。
目次
中年版テラスハウス!?とにかく濃いキャスト達
本作の魅力は何より6人の名脇役たち。よくこの企画を通したなテレビ東京!と感心する濃いキャストが集まっている。
- 遠藤憲一
- 大杉漣
- 田口トモロヲ
- 寺島進
- 松重豊
- 光石研
”日本映画界を支える俳優6人” が夢の共演を果たしている。しかもその内容がオッサン同士の共同生活「中年版テラスハウス」なのだから素晴らしい。
監督・脚本は『アフロ田中』の松居大悟
この名優たちをまとめ上げ映像化するのは新進気鋭の映画監督「松居大悟」だ。『アフロ田中』で映画監督デビューを果たした同氏が撮る映像はドラマの画作りを超えている。
本作のインタビューにおいても「とにかく尖ったこれまでにないドラマにしたいと思っています。」と語っており今後の展開も非常に期待できる。
超飛躍的考察
ここからはドラマの第1話を見た方に向けての考察となる。なお内容は9割の願望と1割の妄想が混じっている。「こんな考え方・捉え方も面白いね」程度に考えてほしい。
裏切り者?監視カメラ?謎を残した終わり方
家に設置した監視カメラの映像を見つめる大杉漣の意味深なコメントを最後に第1話は終了している。裏切り者とは誰だろうか。なぜ監視カメラを家に設置しているのだろうか。
手紙は本当に大杉漣が書いたものだったのか?
この謎を解く上でまず考えるべきことは「なぜ大杉漣は裏切りに気づけたか」である。その前のシーンを確認してみると酔いつぶれた(フリをした)大杉漣の隣で松重豊が全員に手紙を読むシーンがある。プレゼント交換で名乗り出る人物が居なかったため、手紙は「大杉漣が書いた」ことにされていた。しかし本当にそうだろうか。
「手紙を大杉漣は書いていない」と考えるとこのシーンは”ほっこり“シーンではなくなる。大杉漣は手紙を読まれた後に「にっこり」微笑むのだがこれは誰かの裏切りに気づき「ニヤリ」としたのかもしれない。
この手紙が読まれた後にプレゼントの開封は行われていない。時計回りの順番から言って次は寺島進だが部屋に戻る寺島進のプレゼントが未開封であり全員「ほっこり」ムードのまま部屋に戻った事が窺える。
絆を深める側と壊す側
ではなぜそんな嘘をつく必要があるのだろうか。今回の映画出演オファーに応じた大きな理由は「金」である。中国の名監督、役所広司の出演も大きな理由だが制作費50億円というお金が最大の理由となっている。
もしこの映画製作が「失敗」することによって誰かに利益が発生するのだとしたら、テラスハウスの生活の見方が大きく変わる。些細な喧嘩の一つ一つも調和をかき乱すために「演技」したものかもしれない。誰が裏切り者で騙そうとしているのか疑いが生まれ「役者同氏の騙し合い」というドラマに様変わりする。
松重豊が皆に読んだ手紙も全く別の内容が書いてあり、「絆を保つ」ために演技をしたのかもしれない。
事前に監視カメラを付けていた
今回の舞台となるシェアハウスは大杉漣の別荘という設定であり、企画が決まった時点で裏切り者を懸念し監視カメラを設置していたことも納得できる。
あるいは自身も裏切り者(=狼)側で「味方」を探していたのだろうか。
ラストの喪服の意味とは?
エンディングは竹原ピストルが歌う『Forever Young』が歌う渋いものとなっているのだが、映像に注目して欲しい。出演者全員が着ているのは黒スーツに黒ネクタイの組み合わせ、どう見ても「喪服」である。
過去に頓挫したドラマの回想時も同じ格好なので「バイプレイヤーズ」をもう一度作った打ち上げ後とも考えられる。しかししんみりムードの中みかんを食べている姿には違和感を感じる。
今後の展開
以上、「トトロは死神説」並みにくだらないが妄想したら楽しかったので書いてみた。
実際はオッサン名脇役達のほっこりコメディドラマであり、最後には「バイプレイヤーズ」の再撮影というリベンジを果たす熱い展開があると信じている。
このキャストで面白くならない訳がないドラマなので来週も楽しみにしています。
ドラマ:バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~ | |
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監督 | 松居大悟 横浜聡子 竹村謙太郎 守下敏行 |
脚本 | 松居大悟 ふじきみつ彦 宮本武史 |
放送開始 | 2017年1月13日 |
制作局 | テレビ東京 |