PS4版『ドラゴンクエスト11』ネタバレあり感想【DQ11】

前回は『ドラクエ11』のネタバレなし感想をまとめたので今回はネタバレあり雑記をまとめてみる。本編を最後までクリアした方のみ読むように注意して欲しい。

なおネタバレを防ぐために画像は未使用。ネタバレなし感想はこちら↓

7月29日に発売したシリーズ最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』PS4版のネタバレ無し感想。結論を述べるとDQ史上最高傑作の...

感想

ネタバレ注意

本作はドラクエ史上最もネタバレに注意すべき作品だと思う。それほどに脚本ががかっている。繰り返しになるが本作をプレイしていない方は絶対に読まないように注意して欲しい。

ネタバレ注意

脚本全体


本作の脚本はDQ史上最も浮き沈みが激しい内容だと思う。冒頭からして主人公は5並みに不幸だし一度魔王に滅ぼされた世界の悲惨さも勿論、仲間であるベロニカの死など落ちるタイミングが非常に多い。

そもそも主人公自身が「悪魔の子」と呼ばれ世界に追われる立場だし仲間が集まるまで真実は全く分からず辛いことばかりである。

だからこそ世界仲間を取り戻す流れの熱い展開が堪らない。プレイヤーの感情コントロールを非常に上手く出来ている脚本だと思う。

ゲームシステム


その脚本を活かしたゲームのシステム面も見事。世界崩壊後のセーニャのスキルの継承の流れ(賢者化)も勿論のこと、時を遡り世界崩壊前のセーブデータに戻すというアイデア。その後しっかり崩壊後経験値も継承させるすっきり感といい、脚本同様に隙がなく気持ちよく収まっている印象を受ける。RPGとしてのゲームアイデアも非常に挑戦的で良かったと思う。

ベロニカ


ネタバレ談義を行う上で欠かせない存在はDQ11の最重要キャラクター「ベロニカ」だろう。FFでいう「エアリス」のようにDQにとって彼女は外すことの出来ない存在になったと思う。双子、ロリババア(若い)、ツンデレ(微)、低身長、赤ずきん、大人化可能など要素を考えただけでも凄いキャラクターである。

そんな名キャラクターが主人公と仲間たちを守るためにを落とすストーリー、フラグの立て方、その事実が判明するタイミングとベロニカの性格からの落差、そこからのセーニャの立ち直りもまた素晴らしい。実況動画などは今観ても貰い泣きしてしまう。

最後には再び全員揃って魔王に挑むんだと思っていたのでプレイしていて度肝を抜かれた。と同時にDQ7のキーファ同様に「」無駄に使ってしまったと「やっちまった感」が非常に強かった。結果オーライで良かった。

グレイグ


まさかの仲間入りだったグレイグさん。主人公を守るという位置づけと硬派なキャラクターが非常にマッチしている。だからこそ「さそうおどり」での盆踊りとか仲間とのやり取りが笑える。

パッケージ絵からもパーティは7人だけだと思っていたのでびっくりしたという話。RPGのこの手のやり方は非常に好き。

世界崩壊


とにかくショッキングだったイベント。今回の魔王は能動的に世界滅ぼしてて偉いなと感心した

言うて今作はタイムリープものだろうしすぐ戻るんやろ?じゃないとこのロトゼタシアの世界寂しすぎると思ったら普通に長い。最後の砦で絶望感を感じまくっていたら他の街は普通に生きてる辺り若干バランスが悪い。と同時に「あーこのままの世界で魔王倒すのか」など残念な気持ちで一杯だった。

それまでのなんやかんや平和な世界の感じが好きだった分落差が激しい。ゼルダBotWもそうだったがガノンの気配感じない世界を歩き回るのって楽しいんだよね。崩壊後の世界って晴れるようにした後も木燃えてるし街は壊されて人も沢山死んでるし全体的に重い雰囲気しか無かった。この辛さを乗り越えて魔王ボコボコしたるという気概だけでプレイする期間だと思う。これはナイス感情コントロール

タイムリープ


ナイスSF。主人公だけレベル装備引き継いで味方は当時のままっていう仕組みが最高。SFの方式的にはパラレルワールドが発生するタイプ。真ED後も主人公たちそのままだし。となると主人公がタイムリープした後の崩壊後世界も平行に存在するはず。しかし矛盾するのは仲間たちがタイムリープ後改変世界でデジャブ感を感じている点。平行世界の記憶を感じられるだけでパラレルだというのが筆者の見解。シュタゲ方式で時の番人が媒介(記憶装置)になってるとかで良いんじゃね。

というか結論としては堀井が真面目にSF考えてるわけがない

DQシリーズ要素


ロトシリーズとの繋がりの考察はPS4版ロト3部作をプレイした後にちゃんとやろうと思う。今回は演出と設定という観点。

DQ3のフィールド曲「冒険の旅」が流れるシーンは最高過ぎる。鳥肌が立った。そして遠くに見えるブラックドラゴン・邪からのワクワク感も堪らない。正直ここだけで過去作品をやってて良かったと感じるポイント。

EDの過去作プレイ映像も最高。30周年記念作品、そしてDQとしての新たな出発というテーマに沿ったシリーズファン感涙の演出だと思う。FF15もシリーズファン向けの要素があったがゼルダ同様、ゲーム業界全体で原点回帰の流れがあるのは非常に良いと思う。今作はまさに最新技術で作られた昔ながらのDQだった。

DQ3に繋がるEDも良い。シリーズファンには堪らないし、未プレイ者はこれを機に1からやってみようという気になると思う。

総評


やはりどう考えても神ゲー。これで過去作品の方がーという人間は思い出補正が強すぎる。現在遊べる『ドラクエ』としては最も面白いことは間違いない。

100時間超えてがっつり楽しみプラチナトロフィーまで取得したが一番おもしろかった時期は表ボス撃破後の各街のボス巡回しているタイミングだった。既に知ってる街を再び救っている感と全員が再び揃った喜びが堪らなかった。この歳になって夢中になれるRPGをプレイできて本当に嬉しい。

スクエニという点では来年の『キングダムハーツ3』にも期待したい。

スポンサーリンク
レクダングル(大)
レクダングル(大)

シェアする

フォローする



スポンサーリンク
レクダングル(大)