ここ最近ボードゲーム『ドミニオン』を延々とプレイしているので紹介記事。
目次
どんなゲーム?
《ドミニオン》
久しぶりのドミニオン!ド定番過ぎるからかゲーム会ではあまり見ないけど、遊んでみたらやっぱ良いね!基本を数回遊んだことしか無かったので、色々な拡張を遊べて良かったです。
手番回るの早過ぎてシャッフル間に合わないのも面白かった!皆もうちょっと悩んで良いのよ?(笑) pic.twitter.com/5QrG1Gn4Vf— しお (@shiomen0517) 2018年3月13日
『ドミニオン』は毎ターンカードを購入し、デッキ構築を行うボードゲーム。全世界で30万部を超える大ヒットとなり、国内アナログゲーム市場の10%は「ドミニオン」が占めるとも言われている。ドイツ年間ゲーム大賞など史上初の3冠を獲得するなど評価も高い。
プレイ人数は2~4人まで対応、拡張セットを追加することで最大6人までプレイできる。
簡単な遊び方
ドミニオンの遊び方のイメージは下記の通り。
- 毎ターンカードをプレイ・購入し、デッキを強化
- 終了条件時に勝利点が多い人が勝ち
ゲームとしての目的・構造は非常にシンプル。個別のカードのルール把握には時間が掛かるが、準備してプレイを開始すればものの3分でゲームの流れは理解できる。
もう少し細かく解説するとカードは「財宝」「勝利点」「王国」の3種類に分かれており、財宝はカード購入に用いるお金、勝利点はゲーム終了時の点数、王国はゲーム中に使用するその他のカードを指す。王国カードは1ゲームで10種類を使用し、この組み合わせ次第で全く違うゲーム展開が生まれる。
場のカードの枚数は限られており、各王国カードは1種類につき10枚しか用意されていない。つまり売り切れがあり得る。勝利点カードも同様で最大得点カードの「属州」が売り切れた時点、または他のカード3種類が売り切れた時点でゲーム終了となる。終了時点で勝利点が多い人が勝者となるが、プレイ中の「勝利点」は邪魔なだけなのでデッキをどこまで強化するか?どこで勝利点を獲得し始めるかタイミングが重要。
お勧めな理由
そんな『ドミニオン』が家族で遊ぶのにピッタリな理由を挙げてみる。
リプレイ性
無限にドミニオン回してました
無限にドミニオンやりたい
無限に寝たい pic.twitter.com/HxUoKdof6j— ニケ@人狼ボドゲ (@ahuro_n) 2018年3月8日
本作はリプレイ性が圧倒的に高い。基本カードセットを含む『ドミニオン:第二版』の王国カードは26種類。そこから10枚を選ぶ組み合わせは500万通り以上、拡張「ドミニオン:海辺」を1つ加えただけで100億通り以上に跳ね上がる。拡張10種類を加えれば1京を超えるパターンが存在し、人生を通して飽きることがまず無い。1戦ごとに全く違う戦略が必要となり、出来上がるデッキも勝ち方も大きく変わってくる。毎回新鮮な気持ちでゲームに臨むことが出来て、思い描いた勝ち方を出来たときにはドーパミンが出まくる。とにかく楽しくて飽きない。気づくと7時間以上連続プレイしてたり、朝まで遊んでいることもザラにある。
適度な運要素
ドミニオンはガチの実力ゲーやから世界王者のルネさんはホンモノ
— KGR/Fenrir (@saku041539) 2018年3月18日
『ドミニオン』がゲームとして優秀なのは運要素が適度なバランスになっていること。カードゲームはその性質上、ドローするカードや相手デッキとの相性次第で一方的な試合展開やジャンケン状態になることも少なくない。しかし、本作は共通条件の下でデッキを一から構築するため運要素の影響が最小限に抑えられる。戦略を練り、各プレイヤーの動向を観察し、プレイスキルを高めていくことで勝率を上げられる。
この点は対戦後の振り返りについても有効に働いている。同じ条件で戦っているからこそ相手の戦略や目的が伝わり、改善点や新しい発見が見つかりやすい。一戦ごとに互いにプレイングを見つめ直し、着実に強くなっている実感が得られる。
先攻有利
ああ!ドミニオンって先攻超有利じゃんとか思ってたけど同点の場合は先攻が負けるんか。さすがドミニオンだ…ルールに穴がない…
— ツユサトマザル (@TyMZ_) 2014年12月16日
ゲームの勝敗は前述の運要素や実力、そして先攻後攻で変わってくる。『ドミニオン』は圧倒的に先行有利なゲームである。そのため、公式ルールで「前回勝者が最後に来る」ように指定されている。このルールにより2人対戦の場合は交互に勝敗が移り変わることも多い。ある程度の実力が拮抗していれば一方的な展開とならず楽しめることも大きな魅力だろう。
コスパ
ドミニオン買おう?全拡張揃えても3万円というコスパだよ?3万で死ぬまで遊べるんだよ?
— 仏 (@mmb3_yshshsh) 2014年6月19日
カードゲームの中毒性はMTGや遊戯王、ハースストーン・シャドバ等をプレイした方は分かると思うが、ハマると組み合わせ・コンボを模索し延々と購入・プレイし続けることになる。その際、ゲーム自体は楽しめてもネックになるのがお金だろう。新カードが公開される度に購入し、レアカードを入手するためにパックを剥き続ける事態に陥る。これはソシャゲのガチャのような要素もあって精神的にも良くない。
しかし、ドミニオンはトレーディングカードゲームではないためセットを一度買うだけで遊ぶことが出来る。全てを揃えても(定価なら)5万円も掛からない。全セットを合わせた総枚数は3,500枚を超えるので非常にお得。新しい版の発売も数年単位なので一度買ってしまえば生涯遊ぶことが出来る。
非パーティーゲーム
コミュ障だからカタンとモノポリーと人狼が苦手で、ドミニオンは好き
— あめあられ (@AMeararEX) 2016年5月9日
ボードゲームの中にはいわゆる「パーティーゲーム」の類のものも少なくない。遊ぶのに3人以上が必要だったり、身内で遊ぶには恥ずかしい「お題」「大喜利」系の作品も存在する。しかし、ドミニオンは純粋にカードゲームなので2人から淡々・黙々と遊ぶことが出来る。2人で人生ゲームを遊ぶような虚しさは無く、こっ恥ずかしさも感じない。それでいて心理戦部分も多く、「一緒に遊んでいる」感は強い。微妙な距離感の人やコミュ障の方も安心して楽しめる。
購入する順番
『ドミニオン』に興味を持ってくれた方にオススメの購入順も紹介しておく。とはいっても筆者も初心者でネット情報を調べた感じなので参考程度に捉えて欲しい。
ドミニオン:第二版
[amazonjs asin=”B0778CQM6V” locale=”JP” title=”ドミニオン:第二版 日本語版”]最初に購入するのはプレイ上必須となる基本セットを含む『ドミニオン:第二版』か『ドミニオン:陰謀』に絞られる。その中でも『ドミニオン:第二版』をお勧めしたい。陰謀は凶悪なアタックカードも多く、ストレス要素が比較的多い。また、初心者向けという観点でもまず無印の『ドミニオン』を買うべきだと思う。
「陰謀」は海外では第二版も発売済みで日本でも今後、ホビージャパンから『陰謀:第二版』が発売されると予想される。「陰謀」に手を出すのはカードバランスが調整された第二版からでも良いと思う。
ドミニオン:海辺
[amazonjs asin=”B002RT8G8U” locale=”JP” title=”ドミニオン拡張セット 海辺 (Dominion: Seaside) (日本語版) カードゲーム”]基本セットに続いて購入したい最初の拡張は『ドミニオン:海辺』だろう。「持続」カードが登場し、ルールは若干複雑化したものの拡張としては2段目なので扱いやすいカードが多い。基本カードに慣れてきてた脱初心者にオススメ。
ドミニオン:異郷
[amazonjs asin=”B005JDFUOE” locale=”JP” title=”ドミニオン拡張セット 異郷 (Dominion: Hinterlands) カードゲーム”]初心者向けという観点で次にオススメなのは『ドミニオン:異郷』らしいのだが現在プレ値…。手に入らない場合は「陰謀」「ギルド」「収穫祭」あたりを狙いたい。ホビージャパンは再販が遅いのでプレミアム化する前に定価以下の拡張を片っ端から揃えていくのも良いだろう。状態が良ければ買い取り価格も高く損はしない。
番外編:ドミニオンマニアックス
[amazonjs asin=”4798611719″ locale=”JP” title=”ドミニオンマニアックスSpecial”]限定プロモカード「召喚」も付いた攻略本『ドミニオンマニアックスSpecial』もオススメ。拡張第9弾「冒険」までのカードレビュー、戦略、用語集などがフルカラー208ページの大ボリュームで収録されている。
定価は1,800円(税抜)なので品切れていた場合はホビージャパン公式からネット書店を確認してみると良い。
感想
元々カードゲームが好きでボードゲームを揃えていく中で購入してみたが完全にハマってしまった。延々とプレイしていたいし拡張も全て揃えたくなる。カードゲームのデッキ構築が好きな人なら必ずハマると思う。試しに基本セットだけでも遊んでみて欲しい。ハマる人は人生レベルでハマる。
プレイ感としてはSteamでアーリーアクセス中の『Slay the Spire』にも似た要素を感じた。同作もローグライク要素との組み合わせが見事なので興味を持ったらプレイしてみて欲しい。価格も安い。
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