PS4『キングダムハーツ3』クリア感想:賛否両論シナリオの神ゲー

1月25日に発売した最新作『KINGDOM HEARTS III』をクリアした感想・レビュー。一応ネタバレ無し

なお序盤プレイ感想は下記記事を参照

本日発売のPS4用ソフト『KINGDOM HEARTS III』の序盤5時間ほどをプレイした感想。ネタバレ無し。 どんなゲーム? ...
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どんなゲーム?

『キングダムハーツ3』は人気ARPG『キングダムハーツ』シリーズ最新作。ナンバリングとしては実に13年ぶりの続編でKH1から続くダークシーカー編が遂に完結を迎える。

PS4, Xbox Oneにて好評発売中。

特徴

クリアした感想としてはレビューがこの上なく難しい。海外メディアKotakuで「レビュー不可能なゲーム作品」と認定されたのも頷ける。理由を解説してみよう。

ディズニーの世界観は最高

© Disney. © Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX

前回記事でも述べたがディズニー作品の世界観は最高の完成度。イベントシーンは映画さながらでワールド内を歩き回るだけで楽しめる。仲間のディズニーキャラは写真を撮るとリアクションをしてくれるし、下村陽子が手がける音楽も申し分ない。終盤のパイレーツに至ってはPS4とアンリアルエンジンの限界に挑んだ実写レベルの映像美でワールドの完成度も相まって度肝を抜かれる。

KH3がこの世に存在するゲームの中で唯一ディズニー映画の中に入り込める「」だらけの作品であることは間違いない。ワールドによっては映画本編のその後が描かれていたりしてファンには堪らない一方、原作映画を観ていないと話について行けない弊害も発生している。KHシリーズ全網羅、ディズニー映画全作品の視聴を前提とするならばハードルは非常に高い。

アクションも派手で爽快

© Disney. © Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX

アクションRPGの礎を築いた『キングダムハーツ』シリーズの触り心地も健在。過去作の要素を全て網羅した集大成でありつつも簡単操作でド派手なゲームプレイを楽しめる。難易度的にも「アトラクションフロー」やキーブレードの変形要素が加わりゲーム初心者も安心。雑魚戦も爽快感があり夢中で遊べてしまう。

© Disney. © Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX

その反面「アトラクションフロー」「キーブレードの変形」「リンクコマンド」「シチュエーションコマンド」など演出ギミックは多くなっており、戦闘テンポとバランスは気になる部分も。常に画面全体が情報過多でバトルの緊張感よりも演出を楽しむ側面が強い。

良くも悪くもクライマックス

KH3の純粋なゲームレビューが困難な理由は本作がシリーズ作品のクライマックスであること。本作がKHシリーズ初プレイの方には冒頭から話が意味不明で物語が理解できない反面、シリーズファン目線では「ダークシーカー編」完結として全体評価が含まれてしまう。物語としても新生『ゴッド・オブ・ウォー』のように過去作品を知っていると「より楽しめる」類ではなく、今までの作品を全てプレイしていないと完全な置いてけぼり状態。

なら1と2だけやれば良いと思いきやKHシリーズは非ナンバリングタイトルも全て物語の本筋に関わる重要作品。価格的にはPS4版の1.5+2.5, 2.8を買うだけで全作品を網羅できるものの掛かる時間は200時間以上。ゲーム初心者・社会人にはハードルが高すぎる。

複雑になり過ぎた設定

つまりKHファン以外は前述のディズニーの世界観は楽しめても肝心の物語を楽しめない。いきなり『ハリーポッターと死の秘宝』を視聴する形となってしまい状況を理解できない層が批判するのも頷ける。KH3の作品全体の4割はダークシーカー編に関わる話なのでディズニー部分のみ楽しむと割り切るかメモリーアーカイブや相関図で事前情報を確認して頑張る、全作品網羅するの3択となるだろう。プレイヤーが『キングダムハーツ』としての物語を追えるか否かで本作の評価は大きく分かれる。最低でも「Ⅲに繋がる物語たち」の特設サイトに目を通しておきたい。

賛否両論の物語

では肝心の『キングダムハーツ』シリーズとしての物語はというと現状は賛否が分かれる内容。現状で否定的な意見の方も1/31解禁のシークレットムービーで評価が変わる可能性もあるし逆もまた然り。シリーズファンだからこそ評価する声も多い一方で異なる主張にも納得できるので判断が実に難しい。

© Disney. © Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX

個人的には終盤の怒涛の展開だけで神ゲーだと思う。何より大風呂敷を広げすぎた状況から「完結」の体を成せるまで畳んだことを評価したい。作品全体から感じる熱量も凄まじく「よくぞここまで…!」と作り込みに驚愕することも屡々。一部のワールドに至っては単体でゲーム作品として成立するほど作り込まれている。まさに12年ぶりのナンバリングタイトルに相応しい作品だった。

感想

© Disney. © Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX

物語に関してはシリーズの歴史が長い作品だからこそ人を選んでしまう難しさを感じた。おそらく映画にせよシリーズものの作品は3部作が限度なのだと思う。旧『ゴッド・オブ・ウォー』や『ドラゴンクエスト』『バックトゥーザフューチャー』など3部作構成の名作は多く3作品程度ならーと新規参入もしやすい。そもそも『COM』『KH2』時点での「XIII機関」関連の展開自体に否定的な層も居るわけで『KH3』での総決算の展開が他人事に感じてしまう人も居るはず。そういった意味で「ダークシーカー編」が本作で完結となることは安心感にも繋がる。

トータルで見れば近年稀に見る素晴らしいゲームであることは疑いようが無い。世界観・アクションは最高でグミシップのクラフト要素や幸運のマーク集め、合成・収集要素など正統ナンバリングに相応しい完成度を備えている。少なくとも「理解できない」の一言で低評価を付けるような代物ではないし、細部まで職人芸レベルの拘りと「」が詰まっている。

恐らく『キングダムハーツIII』の物語を楽しむ上でのスタートラインが「KHファンであること」なのが問題なのだろう。普通にプレイしても理解できない物語・設定・人物名・相関を頭に入れておかないと状況が掴めず、能動的に情報を得なければ感動より疑問が勝ってしまう。とにかくハードルが高い。

とはいえ『キングダムハーツ3』に興味があるがシリーズ未プレイの方は出来る限り1.5+2.5, 2.8を遊んだ上でKH3を遊んで欲しい。本作はその時間と労力を捧ぐだけの価値を有しており、ゲーム文化を綴ってきた『キングダムハーツ』のフィナーレでもある。シリーズファン向けサービスも大量で懐かしの音楽と共に「あの場面!」と思い出せるだけで感動するはず。間違いなく貴方の人生に刻まれる物語が待っている。

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