ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発表した「プレイステーション クラシック」に関する意見記事。
どんなハード?
1994年に発売した「プレイステーション」のデザインをコンパクトなサイズで精密に復刻し、懐かしの「プレイステーション」ソフトウェアタイトルを20作品内蔵した「プレイステーション クラシック」を、希望小売価格9,980円+税で12月3日より数量限定で発売します。 https://t.co/zmfuasIKV1 #PSClassic pic.twitter.com/lE2iacItiv
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) 2018年9月19日
「プレイステーション クラシック」は1994年に発売されたハード「プレイステーション」のデザインをコンパクトなサイズで復刻したハード。『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』『R4 RIDGE RACER TYPE4』などの人気タイトル20作品が収録され、コントローラーも2つ付属している。
希望小売価格は9,980円。数量限定発売となる。
割高感が強い
「ニンテンドークラシックミニ」シリーズの追従とも取れる形での発表となったが、第一印象としては高すぎる。理由を説明してみよう。
タイトル数
無粋な話をするけどVitaがあればプレイステーションクラシックに収録されてる全タイトルをいつでもどこでも遊べるし、なんなら好きなタイトルを一本600円くらいで買えてお得。
オマケにPSクラシックはデュアルショック非対応なので一部タイトルは収録不可能。これもうVita買うのが正解なのでは…?
— ひびきの日高 (@Hidaka219) 2018年9月19日
まず、収録されるタイトル数20作品に対して9,980円の価格はどう考えても高い。コントローラーや周辺機器を抜きにすれば1作品あたり500円の換算となり、ゲームアーカイブスの価格617円とほとんど差が無い。そもそもPlayStationタイトル自体、ブックオフにいけば殆どを中古500円未満で買うことが出来る。『バーガーバーガー2』『夕闇通り探検隊』などプレミア感の強いタイトルを揃えない限り、タイトル数に対する割高感は拭うことは出来ないだろう。
互換性
PSのソフトってPS3までのハードには互換性があるから今回のPSミニってあんまり需要ないと思うんだけど
普通にブックオフとかでソフト買ったほうが安いしlainとかmoonみたいな中古が高騰してるソフトかスターフォックス2みたいなどうやってもプレイできないソフトがないと買う人あんまりいなそうだよな— 古十(こと) (@kotoamaT) 2018年9月19日
そもそもPSハードは互換性が高くPlayStation2やPlayStation3でも動作することが出来る。各ハードが中古5,000円レベルで入手できる現状を考えても単にPSタイトルを遊びたいなら中古本体とPSソフトを買ったほうが安く済む。自分が遊びたい作品を揃えられる点もプラスだと言えよう。PSP, PS Vitaなどの携帯機でもアーカイブ作品で遊べるので「ファミコン」「スーファミ」と比べて選択肢が残っている。
PSプラスの存在
PSハード向けに提供されている月額サブスクリプションサービス「PlayStation Plus」でも過去にゲームアーカイブス作品は大量追加されている。2013年6月~2014年5月の1年間に追加されたPSアーカイブスの数は279(参考。)この頃にPSプラスに登録していたユーザーならPSハードの大量タイトルをPS3, Vita, PSPでプレイ可能という訳だ。
そもそも多くの作品はゲームアーカイブスで配信されていた訳で「ファミコンミニ」「スーパーファミコンミニ」の時のような懐かしさ、有り難みが薄い。基本的なコントローラーの形状が変化せず、現在でも同様のプレイ感を味わえる点でも魅力が薄いと言える。
感想
あくまでファンアイテムの域を出ないハードだと思う。少なくともPS作品を遊ぶために買う代物ではなく、遊びたいだけならPS Vitaで十分。せめて外部接続でディスク読み込みにも対応してくれればハードとしての価値は高まっていたのだが。
個人的には生産が終了してしまった「Vita TV」を早めに確保しておいた方がよほど良いと思う。これならPS4コンにも対応、Vita, PSP, アーカイブス作品が遊べる上にtorneまで見れる。日の目は見なかったもののハードとしての完成度は圧倒的に高い。PSハードの過去作品をTVで遊ぶ上ではこれ以上のハードは現存しないので、プレミア化する前に是非確保しておこう。
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