『プレイステーション クラシック』は割高感が強いファンアイテム

ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発表した「プレイステーション クラシック」に関する意見記事。

どんなハード?

「プレイステーション クラシック」は1994年に発売されたハード「プレイステーション」のデザインをコンパクトなサイズで復刻したハード。『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』『R4 RIDGE RACER TYPE4』などの人気タイトル20作品が収録され、コントローラーも2つ付属している。

希望小売価格は9,980円。数量限定発売となる。

割高感が強い

ニンテンドークラシックミニ」シリーズの追従とも取れる形での発表となったが、第一印象としては高すぎる。理由を説明してみよう。

タイトル数

まず、収録されるタイトル数20作品に対して9,980円の価格はどう考えても高い。コントローラーや周辺機器を抜きにすれば1作品あたり500円の換算となり、ゲームアーカイブスの価格617円とほとんど差が無い。そもそもPlayStationタイトル自体、ブックオフにいけば殆どを中古500円未満で買うことが出来る。『バーガーバーガー2』『夕闇通り探検隊』などプレミア感の強いタイトルを揃えない限り、タイトル数に対する割高感は拭うことは出来ないだろう。

互換性

そもそもPSハードは互換性が高くPlayStation2やPlayStation3でも動作することが出来る。各ハードが中古5,000円レベルで入手できる現状を考えても単にPSタイトルを遊びたいなら中古本体とPSソフトを買ったほうが安く済む。自分が遊びたい作品を揃えられる点もプラスだと言えよう。PSP, PS Vitaなどの携帯機でもアーカイブ作品で遊べるので「ファミコン」「スーファミ」と比べて選択肢が残っている。

PSプラスの存在

PSハード向けに提供されている月額サブスクリプションサービス「PlayStation Plus」でも過去にゲームアーカイブス作品は大量追加されている。2013年6月~2014年5月の1年間に追加されたPSアーカイブスの数は279参考。)この頃にPSプラスに登録していたユーザーならPSハードの大量タイトルをPS3, Vita, PSPでプレイ可能という訳だ。

そもそも多くの作品はゲームアーカイブスで配信されていた訳で「ファミコンミニ」「スーパーファミコンミニ」の時のような懐かしさ、有り難みが薄い。基本的なコントローラーの形状が変化せず、現在でも同様のプレイ感を味わえる点でも魅力が薄いと言える。

感想

あくまでファンアイテムの域を出ないハードだと思う。少なくともPS作品を遊ぶために買う代物ではなく、遊びたいだけならPS Vitaで十分。せめて外部接続でディスク読み込みにも対応してくれればハードとしての価値は高まっていたのだが。

個人的には生産が終了してしまった「Vita TV」を早めに確保しておいた方がよほど良いと思う。これならPS4コンにも対応、Vita, PSP, アーカイブス作品が遊べる上にtorneまで見れる。日の目は見なかったもののハードとしての完成度は圧倒的に高い。PSハードの過去作品をTVで遊ぶ上ではこれ以上のハードは現存しないので、プレミア化する前に是非確保しておこう。

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