【Fortnite問題】ソニーがクロスプレイを拒否する3つの理由

E3にて発表・即日配信が開始されたSwitch版『Fortnite』。そのアカウント仕様が大きな波紋を呼んでいる。

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アカウントが他ハード使用不可に

フォートナイトを遊ぶためのEpicアカウントを一度でもPSNとリンクしてしまうと、その後他のコンソール機(Switch, Xbox)ではログイン不可=該当アカウントで遊べない状況となってしまう。この仕様はPSNのポリシーに基づいているためEpic側でもサポート不可。別のアカウントを作り直すしか無い。(PC, モバイルでは使用可能)

理由

上記の仕様に対して海外ユーザーを中心に抗議が殺到、大炎上状態となっている。なぜソニーは頑なにクロスプレイを拒むのか、理由を解説してみる。

技術的には可能

以前、海外記事で明らかになったがPS4とXbox Oneのクロスプレイが誤って可能になっていたことがある。つまりクロスプレイ自体に技術的課題は存在せず、ソニー側がその気になればいつでも可能な状態。実際にXbox – Switch間が普通に遊べている点やフォートナイトログイン失敗時のメッセージからもクロスプレイを拒んでいるのがソニーなのは明らか。『Minecraft』や『ロケットリーグ』でもPSハードのみクロスプレイに対応していない。

このフォートナイトアカウントはニンテンドースイッチで遊ぶことを許可してくれないゲーム機のアカウントに紐付いています。

ソニーはクロスプレイを拒否する理由について「ユーザーを守るため」と説明しているが、それではPC・スマホのみ許容する意味が分からない。

他ハードとの競合

次世代ハード戦争において現状、圧勝しているのはPS4である。2018年時点でPS4の普及台数は7,900万台。Switchの1,505万台やXbox(非公開)を大きく引き離している。つまり他のハードとのクロスプレイを可能にしたところで「じゃあXbox(Switch)でも良いや」とユーザーが流出するだけなのである。ハード台数でこれだけ差が付いている以上、クロスプレイの許容はソニー側にデメリットしか存在しない。

ソニー陣営としては「友達がPS4で遊んでいるから一緒に遊べるPS4を買おうー」となってくれた方が嬉しい。ゲーム市場全体をPS4ユーザーで囲い込む思惑が垣間見える。

ネットワーク事業

加えて現在のソニーの好景気を後押ししているのが他ならぬ「ゲーム事業」であり、2018年3月期決算では営業利益と純利益は過去最高を記録している。ゲーム事業の中でも有料会員サービス「PlayStation Plus」による継続課金は大きな利益をもたらしており、加入者の数は3,420万人。単純計算でも3,420万人×514円=175億円/月の売上となる。決算によるとゲーム部門の売上高(2兆円)に占めるネットワーク事業の割合は5割を超えており、ソニーがユーザー維持に躍起になるのも当然と言えよう。

PlayStation Plusでは加入者向けにオンラインゲームの限定アイテムを配布することも多い。『フォートナイト』でも例外ではなく青ニット&青グライダーの限定スキンを配布している。複数ハードに対応しているオンラインゲームでもなるべくPSハードでプレイして欲しいというのが本音だろう。

感想

今回の件についてTwitterでは「#fucksony」等のハッシュタグで海外を中心に盛り上がっているが営業利益を追求する企業としては正しい姿勢だと思う。問題はクロスプレイ云々よりもアカウント解除不可な点だろう。ユーザーを第一に考えた仕様とは言えず、取り返しが付かない点でも不満が大きくなるのは当然。今回の件についてソニーの対応が気になるところ。

個人的にはSwitch版は操作面からも決して良い出来とは思えなかったのでPS4専用アカウントでも全く問題はない。フォートナイト熱が高く、外でのWi-Fi環境も整っている海外特有の問題とも言えよう。ユーザーが不利益を被らない形での解決を望みたい。

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コメント

  1. 匿名 より:

    >>個人的にはSwitch版は操作面からも決して良い出来とは思えなかったのでPS4専用アカウントでも全く問題はない

    PS4版も操作性がクソなのは変わりないので大人しくPC版をやるのが無難ですよ

    • タコッケー タコッケー より:

      コメントありがとうございます。
      操作面ではPC版最強なのは間違いないですね。
      コストの観点やお手軽さではコンシューマ版も捨てがたい感じですかね。
      ありがとうございました。

  2. 主下手 より:

    立場変わったら同じことすると思う
    シェアが多いところがわざわざクロスプレイして
    損することがあっても得することない 
    あくまでも戦略と理解するべきだと思う

    • タコッケー タコッケー より:

      主下手様、コメントありがとうございます。
      同意見です。
      今回の件について「プレイヤーの事を考えていない」「ユーザー軽視の判断」と捉える意見も多いですが企業戦略としては完全に正しいですよね。
      本記事も中立な立場で書いたつもりですが一部変な輩も湧いていて闇を感じています。
      実際に被害を被っていない(両ハードでプレイしていない)にも関わらず騒いでいる連中は特に謎です。
      ありがとうございました。

  3. お手 より:

    >この仕様はPSNのポリシーに基づいているためEpic側でもサポート不可。
    これ本当かな。正式なコメントはどこからも出てないようだが。
    法的にも、こんな他社へ影響するポリシーをソニー1社が作れるはずがない。

    • タコッケー タコッケー より:

      お手様、コメントありがとうございます。
      Switch版ログイン失敗時のメッセージに「許可してくれないポリシーのゲーム機~」とあるのでそこが該当部分ですね。
      Epic側でサポート不可な件は該当ツイートの返信欄をご確認ください。

      「法的に~」とは具体的にどの法律を指しているのでしょうか。
      同様に「他社へ影響」している部分。「はずがない」の論拠が不明です。

      Epicアカウント自体はEpic Gamesが所有しているアカウント情報であり、他ゲームで例えるならガンホーが所有する「パズドラ」のプレイヤー情報みたいなものです。
      iPhone版とのプレイヤー情報移行機能を用意するならリリースさせないとGoogleが規定すれば当然Google Playストアにアプリが載ることはありません。(Steam Link AppのiOS版の事例もご参考にしてください)
      同様にPS4プラットフォームに『フォートナイト』を提供するためにEpic Gamesはソニーと契約を結ぶ必要があるので、その上でクロスプラットフォームに関する制限を設けていても何らおかしくありません。
      具体的な契約内容は当事者同士のみが知る形ですが、今回の件についてソニーを擁護するのは難しいと思われます。
      個人的にはクロスプレイは歓迎なのですがPS4が世界的に売れている流れも加速して欲しいので複雑な気持ちですね。
      ありがとうございました。

      • お手 より:

        引用部分が良くなかったかもしれません。
        >問題はクロスプレイ云々よりもアカウント解除不可な点だろう。

        特にこの、「アカウント解除不可」という部分が契約に盛り込まれていることは有り得ないという意味で書きました。こんなことがあれば、望まない課金が継続することも想定され、大問題になるはずです。
        「アカウント解除不可」は契約ではなく、技術的な問題と考えられますので、一義的にはサーバーの管理責任があるEpicが対応すべき問題です。

        • タコッケー タコッケー より:

          お手様、コメントありがとうございます。
          「望まない課金」というのは課金済みアカウントが他ハードで利用不可になるアカウント汚染問題を指しているという認識で間違いないでしょうか?ご指摘の通り既に海外では大問題となっています。
          また、「技術的な問題」と考える論拠が不明です。
          Xboxとクロスプレイ可能な時期があったことからもハード毎に個別のアカウント管理を行っているとも思えません。
          サーバー運営経験があれば伝わると思いますが、PSNとの連携情報自体は一部カラム情報でしか管理していないはずです。
          DBを直接操作可能なサポート側で対応不可となる「技術的な問題」が思いつきません。
          繰り返しになりますが契約に盛り込まれることがありえない「法的な」理由もご提示ください。
          同時接続数300万人を誇るEpicのサーバー運営でアカウント汚染問題を解決できないほどお粗末な仕様になっているとも到底考えられません。
          ありがとうございました。

  4. お手 より:

    「アカウント汚染問題」に言及されましたが、これは一義的にEpicが対応すべきでしょう。その上で責任が他社にあると言うのならばEpicが他社へ改善を要求すべきでしょう。(今更ですが。)
    「技術的な問題と考える論拠が不明」と書いておられますが、「アカウント解除不可」な契約が有り得ない(または結ぶわけがない)ので、技術的な問題となります。
    「アカウント解除不可」な契約が有り得ると考えておられるのであれば、「アカウント解除不可な契約(技術的な問題ではない)」とは、例えばどのようなものでしょう?また、なぜ敢えてそのような契約を結んだのでしょう?
    「アカウント汚染問題を解決できないほどお粗末な仕様になっているとも到底考えられない」とのことですが、いままでのEpicの対応を見ていると、この「お粗末な仕様」はあり得ると思います。(「アカウント汚染問題」は、事前に予想できたもので、技術的な未然防止策は十分にとれたはずです。逆に、未然防止策がとれないのがわかっていて見切り発車したというのであればそれも問題です)
    あと、以下は単なる推測の材料ですが、

    FORTNITEホーム>フォートナイトPS4サポート>PSNアカウントをEpicアカウントにリンクするにはどうすればいいですか?
    このQ&Aに「アカウント汚染問題」は書かれていませんが、「無登録」のEpicアカウントが作成されるというのが引っ掛かります。

    これに絡んで、昨日どこかの書き込みで見ましたが、(今探しても見つかりませんでした)書き込み主がEpicのサポートに電話して、この問題のアカウントの削除について問い合わせたら、数十項目に及ぶ情報(登録した時刻やプレイした時刻を始めとして)がないとアカウントを特定できないとの回答があったとのことで、もしこれが本当だとしたら、どのようなアカウント管理をしているのか甚だ疑問です。(これは、記憶があいまいなので、あくまで憶測です)

    • タコッケー タコッケー より:

      まず前提としてEpic側はソニーハードでゲームを「出させてもらっている」立場であることを理解してください。
      Epicはソニーハードでゲームを開発・リリースするにあたってソニーに対してデベロッパー申請、契約締結を行います。

      例えばこの契約内で
      ・「PSプラス向けの独自コンテンツ」を他コンシューマープラットフォームで利用できないようにすること。
      の文言があるだけでEpicがPSNアカウントにリンクされたアカウントを他プラットフォームで利用可能にすることは契約違反となる訳です。
      しかし、Epicとしては多くのプラットフォームでゲームを提供したいので条件を飲まざるを得ません。

      フォートナイトサポートの話も述べられていますが「無登録」というのは所謂「仮アカウント」の話を指しています。
      Epicとしては全員にEpicアカウントの登録をお願いしたいが、情報登録・メールアドレス入力などの手間が面倒くさい→PSNアカウント情報をプライマリーキーとして仮アカウントを発行しておこう。というだけの話です。
      つまり、PSN情報を元に勝手にアカウント作るけど内部的にはEpic側でデータは管理してるよーということ。今回の件とは無関係です。

      えーとですねアカウント特定についての話は「本人」と確認できるだけの情報を持っているのか確認しないと「特定」して情報を渡せないよという話です。
      これは技術的な問題ではなく情報セキュリティに関する話です。
      昨今はアカウントID・メールアドレスなどの情報を元に窓口問い合わせを経由してパスワード変更・セキュリティ攻撃を行う「やり取り型」攻撃も流行しています。
      つまりその件は数十項目の情報が無いと(どのアカウントか)分からない~ではなく(本人か)分からない=情報を渡せないーという話です。

      大変申し訳ないのですがコメント欄保持のため今後お手様のコメントについては除外させて頂きます。
      情報技術やプラットフォーマーの役割について勉強して頂きご自身のブログ、SNSでの情報発信をお願いします。