『君の名は。』視聴率が予想外に低かった3つの理由

ビデオリサーチによって新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』の関東地区での視聴率が発表された。興行収入から考えても視聴率が低かった理由を考えてみる。

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視聴率は17.4%

ビデオリサーチによると1月3日 21:00~23:07放送の番組平均視聴率は17.4%。この数字は昨年11月に放送された『シン・ゴジラ』の15.2%を上回っているものの興行収入250億円、歴代4位という点から考えても低いと言わざるを得ない。

低かった理由

テレビ離れ

視聴率が低迷した最大の原因はテレビ離れだろう。その証拠に一昨年放送された興行収入3位の『アナと雪の女王』でさえ19.7%に留まっている。

映画のネットレンタル、VODサービス、TVの録画機能の存在も昔とは事情が異なり、地上波放送で「無料」で観るから少々お金を払ってでも「CM無し」で観る傾向に変化しつつある。また、見逃したとしても借りれば良いという意識の変化も大きい。今後、映画の地上波放送で視聴率20%超えを達成するのが非常に困難なことが明らかとなった。

若者向け

高視聴率を達成するにはターゲットとなる年齢層も重要となってくる。『君の名は。』は明らかに若者向けであり、『千と千尋の神隠し』のように小さい子供からお年寄りまで楽しめる内容ではない。全年齢向けという観点でも『シン・ゴジラ』の方が注目度は上回っていた様に思う。正月の事実上ライバルが居ない状態でも僅差で上回れなかったのは対象となる年齢層が大きな理由だろう。

興行収入≠注目度

『君の名は。』の興行収入は250億、『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に次いで歴代4位ではあるものの、この数字は「映画を観た人数」に比例していない。というのも『君の名は。』の興行収入が大きく伸びた理由には映画を繰り返し観る「リピーター」が続出した点が大きい。新海作品らしからぬハッピーエンド、SFとしての伏線から繰り返し鑑賞するリピーターが続出し、劇場パンフも第2弾まで発売する流れとなった。公開中は老若男女観に行っている状況ではなく、若者のお祭り騒ぎ感が強かったように思う。

感想

スポンサーも『君の名は。』専用にオリジナルCMを制作するなど本気度が窺えた今回の地上波初放送。数字としては期待ほどに振るわなかったものの、オリジナルCMでの話題集めにも成功し、宣伝としては大成功と言える。

絶賛放送中の『君の名は。』だが合間のCMの便乗が激しいので一覧にまとめておく。 CM一覧 Z会 ソフトバンク JT ス...

1月5日にはスタジオジブリの名作映画『魔女の宅急便』も放送される。こちらの視聴率にも注目したい。

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コメント

  1. まこちん より:

    テレビが観られない時代という論調があるけど、ジブリ作品は何回も使いまわしてて
    常にこのぐらいの数字は取っているよね、割と最近の風立ちぬでも19.5%、まさかの上
    テレビ番組でいえばドクターXは高視聴率連発してるし、最近の一流芸能人格付けは19%
    今の時代がテレビ離れしているのは事実だけど、人気番組や作品は、その限りではない
    結局はコンテンツの需要の問題だと思う

    君の名は、若者向けの題材で狭い客層もあって、本来高い人気を得るのが難しい作風
    話題性や興味本位で多く集客こそすれ、心に残るほど気にいる人は少なかったんじゃないかと
    映画は観るまで、感想や批評をすることは出来ませんから

    • タコッケー タコッケー より:

      まこちん様コメントありがとうございます。
      ジブリ作品は強いですね。ブランド力の強さが圧倒的だと思っています。
      しかし、ジブリ作品も時代の流れに沿って視聴率は下がり続けています。
      5日に放送された『魔女の宅急便』も2016年の18.8%から大きく数字を落とした12.5%です。
      放送時期、同時間帯の番組の影響もありますが全体としてテレビ離れが進んでいるのは事実だと思います。
      その中でもしっかり視聴率を取れる番組があることもまた事実です。

      コンテンツの需要と言う点でのご指摘はおっしゃる通りだと思います。
      公開時は親の世代も観に行ったり話題性で観に行っている人も多かった印象です。
      一部の人はコアなリピーターになりましたが、多くの人の心に残るジブリ作品の域には至らなかったという形でしょう。
      ありがとうございました。

  2. より:

    昔に秒速5センチメートルを観てこの監督嫌いになった。
    事前調査が甘かったのはあるけど、いいエンドになるだろうと不意打ちされた胸糞系だったので二度とこの監督の作品を観る事はないと決めた。
    よって君の名はは観ていない。
    個人的に受け付けない絵だし

    • タコッケー タコッケー より:

      あ様、コメントありがとうございます。
      『秒速5センチメートル』は初見には唖然とする内容でトラップですよね。
      「エンターテイメント」ではなく作家性出した状態の新海はあんな感じなんだと思います。
      「秒速」を受け付けなかった人でも『君の名は。』は楽しめてる人も多いので、騙されたと思って観てみるのも手ですね。
      ありがとうございました。

  3. もる より:

    若者向けというか、かなり内向的な人向けだと思います
    時かけのように、タイムリープといったパワーワードが表に出ないので
    一般人の耳目を集めるのは苦しいかと
    内容はまあまあで、似たオチである「バタフライエフェクト」、
    「エンジェル君の歌は僕の歌」には敵わず
    とは言え悪くもない作品でした、特に背景映像がすさまじく感動しました。
    一般向けではない以上大健闘だと思います。
    今は大人もアニメを公然と好きだと主張する時代ですから、
    むしろ昔だったら今ほど売れなかった、視聴率も微妙だったと思います。

    • タコッケー タコッケー より:

      もる様、コメントありがとうございます。
      脚本部分で世界観を作る独自要素が少ないんですよね。
      オチの部分では『バタフライ・エフェクト』とは大きく異なる気がします。
      大衆受けするラストにした分、印象に残らない感じ。
      背景は毎度のことながら流石ですね。
      ジブリ不在で「大衆向け」としてのアニメ映画が存在しないことも有利に働いた気がします。
      ありがとうございました。

  4. 名無し より:

    無駄に多いCMやエンディングカットとかしてたらテレビ離れもする←これが本当の理由
    だから皆Blu-rayやDVDを買うんだよ

    • タコッケー タコッケー より:

      コメントありがとうございます。
      CM・EDカットを嫌がる人たちはそもそも地上波見ない気がします。
      今回も見ていた層の多くが映画を既に観たことがあるリピート勢だったことも数字に影響したのかもしれませんね。
      Blu-ray, DVDも売上は伸びているとは言えず、時代的にはVODサービスに流れていそうですね。
      ありがとうございました。