前記事で「磯部磯兵衛物語」の最終回について触れたので同じWJ46号で打ち切りになった『腹ペコのマリー』についても触れてみる。
どんな漫画?
おはようございます。月曜!週刊少年ジャンプ発売日です!
表紙&巻頭カラーは、新連載6連弾の第4弾『腹ペコのマリー』!!
『べるぜバブ』田村隆平先生によるバトルラブコメ最新作!
ご一読よろしくお願いします!/M pic.twitter.com/B7mKLODvNM— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) February 27, 2017
「腹ペコのマリー」は2017年2月末から連載が開始された『べるぜバブ』の田村隆平によるギャグ漫画。
実家が寺の男子高校生「美女木タイガ」と実家が教会の女子高生「鷺宮アンナ」の恋の物語となっている。
問題点
『腹ペコのマリー』は『磯部磯兵衛物語』とは異なり明らかに打ち切りである。ここ最近は掲載順でもドベ常連だったしジャンプ連載漫画で最も人気が無い作品だったことは間違いない。なぜ人気が出なかったのか考えてみる。
1話からの失速
え〜、第4回〜、「腹ペコのマリー第1話は確かにめっちゃ面白かったのにどうしてこうなった」会議〜
— らんぐり (@runguri) October 16, 2017
正直『腹ペコのマリー』の1話目は非常に面白かった。特徴的な登場キャラクター、テンポの良さ、マリーとの入れ替わり設定等が「掴み」として完璧だった。このまま「恋物語」として掘り下げていくだけでも人気作品になったと思う。
謎の方向性
【悲報】少年ジャンプ『腹ペコのマリー』作者、とんでもないメタネタに走ってしまう https://t.co/igncF1yKDi
— ビビり (@42r98) July 4, 2017
しかし、実際には話数を重ねる毎に作品内容に暗雲が立ち込める。入れ替わり設定や「恋物語」からは完全に迷走し、気づくと「不良バトル漫画」となっていた。そして作者自身による自虐とも取れるメタネタも2chで話題となった。
力不足
https://twitter.com/hanamio3/status/919866125302640641
1話時点ではアニメ化まで行きそうな完成度だと思ったが蓋を開けてみると設定が全く噛み合っておらず、何をしたいのか、どこが売りなのか分からない漫画だった。
作者の巻末コメントでも「準備不足、力不足を痛感しました」と述べており、作者自身展開に無理があったことを自覚している。
SNSでの反応
打ち切りを悲しむ声も多いが、納得の声も多数見られる。
「腹ペコのマリー」も終わってしまった。残念だ。田村せんせー贔屓のボクだが今回は設定が複雑過ぎた。今回のラストは最終回用なのか、第2部としてこの設定で行くつもりだったのか?どっちにしろ、最初からこのタイガと、アンナと、テレーズの3人で、学園ドタバタラブコメディが見たかった。。。
— チョムマン (@chom_man) October 16, 2017
マリーもさりげなく最終回だったけど、お、おう……って感じでコメントしづらい最終回だった
1話は最高に面白そうだったのに何でこうなった……恋の物語って言ってたのに結局アンナともマリーとも何も無しで終わるのか
腹ペコ要素も曖昧だったし何だったんだ……うっ#WJ46 #腹ペコのマリー— 識 (@sk_1529) October 16, 2017
腹ペコのマリーも終わったの…こっちはまあ仕方ない気が
— もーりん (@morrin40) October 16, 2017
腹ペコのマリーはなんだけ酔っぱらいの足取りみたいでどっちに行きたいのかよくわからなかったな
— IOL (@root491401_u) October 16, 2017
腹ペコのマリー打ち切り・・・全く妥当な判断だし、擁護しようがないんだが、あの1話の完成度でどうしてここまでと思わずにはいられない。
単純に引き出しがないといえばそれまでだが、期間も資料(オカルトラブコメ)も山のようにある中で準備不足は言ってはいけない言い訳だ。ただただ残念。— くない (@ache971) October 16, 2017
次回作に期待
1話目は面白かったし、設定やキャラクターは良かったと思う。だからこそ活かしきれなかった展開は非常に勿体無い。今回の経験を活かし、次回作は是非とも『べるぜバブ』級の連載になるように頑張って欲しい。