ジャンプ読切「eの原点」感想:eスポーツの必要性皆無のクソ駄作

1月4日に発売された古味直志「eの原点」の感想記事。

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どんな漫画?

「eの原点」は「ニセコイ」で知られる古味直志による新作読切漫画。2018年1月4日発売の週刊少年ジャンプ6号に掲載された。eスポーツをテーマにした漫画ということで注目を集めていた。

駄作な理由

結論から述べると本作は駄作である。ゲーム好きとしては「eスポーツ」を題材にした漫画×「ニセコイ」の古味ということで期待していたのだがクソ漫画だった。理由を解説してみる。

eスポーツの必要性

根本的な問題だが本作は「e-Sports」である必要性皆無である。「eスポーツ」「プロゲーマー」「ゲーミングハウス」といったテレビで聞きかじった要素を組み合わせただけであり、作中で格闘ゲームの内容、技の読みあい、心理戦、練習といった部分には全く触れられていない。そもそも古味自身がゲーム好きを自称する癖に「格闘ゲーム」好きじゃない事がひしひしと伝わってくる。格ゲーを題材にするなら『ハイスコアガール』『ピコピコ少年』を100回読み直して出直して欲しい。

根性論&理不尽な展開

「ニセコイ」の頃からメルヘンなお話は目立っていたが本作もその例に漏れない。可愛い女の子がゲームが強い理由は不明。馬鹿な主人公が強くなる理由も不明。必死に努力していたヒロインが交通事故に遭う理不尽過ぎる展開。最後の試合は弔い合戦の気合で勝利。深く考えずに済む「馬鹿にも分かる話」を描くのが得意なのは分かるが、ゲーム好きにはe-Sportsを馬鹿にしてるとしか思えない。毎日8時間練習し、押し潰されそうなプレッシャーに耐え、大会の空気感の中で平常心を保ち、数フレームの反応速度を極限まで高める集中が必要な競技。それがeスポーツであり、「うおおおおお」で優勝できるものではない。いい加減にしろ。

主人公=ゴミ

同じく「ニセコイ」の頃から好感度の低い主人公を描くことに長けていた古味は本作でもその才能を遺憾なく発揮。初っ端から鼻につく表情、セリフで登場し、にわか感満載のクソ野郎感が1コマに凝縮されている。勉強が出来なくても俺にはゲームがある~的な夢を子供たちに見せるために留年候補レベルの馬鹿という設定。「ゲームで負けたら他に何が残るんだよ!」というニートまっしぐらのセリフ。ゲームに負けて女性に逆ギレ&泣く辺りもドン引きである。どんだけゲームの印象を悪くしたいんだ。

SNSの反応

クソみたいな内容にTwitter上でも否定的な意見が多く見られる。

感想

「eスポーツ」という子供に受けそうなジャンル、「格闘ゲーム」というライバルを作りやすく対戦可能な要素、「ゲーミングハウス」というハーレム展開に便利な場所など「ヒットしそうな要素」を寄せ集めた作品だった。しかし残念ながら古味がeスポーツに対して関心が低すぎる。本人がどれだけ本気でオンラインゲームにのめり込み、eスポーツ大会に足を運んだことがあるのか、どれだけ競技対象の作品を知っているの全く分からない。『たくのみ』のお酒紹介、『放課後さいころ倶楽部』のボードゲーム紹介同様に「eスポーツ」紹介をするだけでも全く違うのに恐らく知識がない。押見のような格ゲー愛も無いと八方塞がりである。唯一自身があったメルヘン展開を持ち込むには相性が悪すぎる。格ゲーは気合でどうにかなるジャンルでは無いし、運だって絡んでくる。読み合いの楽しさも本来描けたはずなのに勢いを重視し、描くつもりが0である。

「ゲーム」が熱かった時代格ゲー愛、魅力を描きながらも恋愛をうまく絡めた『ハイスコアガール』が如何に見事だったかを再確認できる駄作だった。間違っても「eの原点」が連載とならないことを祈っている。

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