『ドラゴンクエストビルダーズ2』をプレイしようと思い、長らく積んでいた前作『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』をクリアした感想。
どんなゲーム?
『ドラゴンクエストビルダーズ(DQB)』は初代『ドラゴンクエスト』のアレフガルドを舞台に「あつめる」「つくる」「改造する」がテーマなブロックメイクRPG。要するにドラクエ版『マインクラフト』。
2016年1月28日に発売。その後2018年にSwitchにも移植された。
特徴
クリアまで一通りプレイして分かった本作の特徴をお伝えしよう。
DQの世界観
本作は初代『ドラゴンクエスト』における竜王の台詞「もし、わしの味方になれば世界の半分を○○にやろう」の誘惑に「はい」と答えた後のアレフガルドが舞台となっている。シリーズお馴染みの敵キャラも多数登場し、音楽も含めて世界観は『ドラゴンクエスト』シリーズそのまま。シリーズファンならば王道なストーリーと考察も楽しめると思う。国民的ゲームである『ドラクエ』×『マイクラ』な時点で本作の面白さは確約されている。
マイクラからの改善
本作について分かりやすくするためドラクエ版『マインクラフト』と記載したが実際のプレイ感は全く異なる。全体的にはゲーム初心者でも楽しめるよう親切設計になっている印象。具体的には
- 3人称視点
- 設計図による建築指南
- 倉庫で簡単素材管理
- ブロックをまとめて壊せる・置ける・増やせる
- 章区切りの物語が存在
唐突に世界に放り出されて「何をすれば良いか」困ってしまう『マイクラ』とは異なり、本作では住民からの依頼が次々と発生。クエストをこなしている内に都市が発展し出来ることが増えていく。住民の部屋を用意することでプレイヤーにも恩恵があったり、防衛はタワーディフェンス風だったりとする点も面白い。
『マイクラ』を意識したからこその差別化、改善点が多く感じられ、新規IPとしては素晴らしいポテンシャルを秘めている。
粗が目立つ部分も
魅力的な部分も多いがそれ以上に不満点も多い。具体的には
- カメラワーク
- 作業的なゲームプレイ
- 拠点が襲撃の度に壊される
- 戦闘が楽しくない
- 武器・防具の耐久度
- 章ごとの建築物リセット
- 各章のチャレンジ要素
カメラワークは屋内など閉所では残念な挙動で採掘時にストレスを感じることもしばしば。ゲームとしての作業感も強くメインはおつかいでクラフトゲーとしての魅力を殺してしまっている。苦労して作った拠点も敵が襲撃する度にボロボロに壊されるのも萎える。その戦闘も敵に触れただけで被ダメするし□を連打するだけ。極めつけは章ごとにリセットされるゲーム仕様。サンドボックス的な楽しみ方を出来るのは「フリービルド」のみでストーリーで苦労して作った拠点はクリア時に消えてしまう。仕様とは分かっていても心理的にこれが一番辛い。
感想
安直な『マイクラ』のパクリと勘違いされがちだが、ゲーム自体は挑戦的で面白い仕上がりになっている。ジャンルもブロックメイクRPGなので『マイクラ』を楽しめない人でも本作は楽しめる可能性は高く、子供も楽しめる丁寧な作りなので入門編として最適だと言えよう。続編をプレイする前に予習として、あるいは特典入手のため遊ぶのもアリかも。
とはいえ今からプレイする方は更なる改善が施された『2』の方を強くお勧めしたい。ストーリー的な繋がりは殆ど存在せず、マルチプレイにも対応しゲームとしての完成度は跳ね上がっている。DQB2 >>>>越えられない壁>>>> DQB なのでシリーズとして網羅したい方以外は素直に2をプレイしよう。
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コメント
昨年PS4に手を出して初めて買ったゲームでした、PCで既にマインクラフトはプレイ済です
マインクラフトのDQ風味を期待してプレイするとガッカリだと思いました、特にアイテム等のビルド部分
マイクラでは形をイメージしてビルドすることが出来るのですが、これはレシピを入手しなければ材料を持っていても制作不可
また、拠点も指定された壁材で無いとボス戦では紙防御力(なぜ石壁が木材の壁に劣るのでしょう?)
プレイを終えて思ったのはDQのマインクラフト風味だったんだなぁ、と言う事
2に関しては保留中、たぶん購入はしないと思います
何某様、コメントありがとうございます。
1に対しての不満点は概ね同意です。
私も正直1をプレイするのは苦痛でしたが2は非常に楽しめました。
レシピも重視されずクラフトゲーとしての自由度が大幅に高まっている別ゲーになってますよ。
体験版もあるので試しに遊んで判断すると良いかと思います。
ありがとうございました。