『スーパーマリオ オデッセイ』クリア感想:マリオ史上最高の神ゲー

スイッチ向けマリオ新作『スーパーマリオ オデッセイ』をクリアしたのでネタバレ無し感想。

概要と序盤のプレイインプレッションは下記の記事を参照。

本日発売したニンテンドースイッチ向けマリオ新作『スーパーマリオ オデッセイ』の序盤をプレイした感想。 どんなゲーム? 『スーパー...

魅力

まず、クリアした感想だが実に素晴らしい作品だった。個人的にはマリオ史上最高の作品だと思う。その魅力を解説してみる。

箱庭×探索

まず、今回のマリオの最大の特徴は箱庭型が採用されていることである。「箱庭型」とは用意されたステージ内を自由に探索することが可能で、クリアする順番が決まっていない形式を指す。過去作では「スーパーマリオ64」や「スーパーマリオサンシャイン」が該当する。箱庭型のマリオが発売するのは2002年の「スーパーマリオサンシャイン」以来、実に15年振りとなる。

箱庭型の本作では各ステージ内で一定数の「パワームーン」を集めることで次のステージに進めるようになる。この「パワームーン」集めが非常に楽しい。怪しいと思ったところを探すと2, 3分に1つの割合でとにかくドンドン見つかる。感覚としては『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の「コログの実」集めに近い。

怪しい場所には必ず「パワームーン」や「コイン」が隠されているので「気になる場所に行く」→「アイテム獲得」→「気になる場所へ」のループが延々と続く。ステージも広すぎず、走り回れる範囲なのでつい止めどきを見失ってしまう。

洗練されたアクション

本作ではマリオシリーズ特有のアクションの気持ち良さも健在である。マリオ64をベースとしており、「走り幅跳び」「バック宙」「横宙返り」「ボディアタック」なども同様に使用できる。

特徴的なのは帽子の相棒「キャッピー」による追加アクションが行える点である。本作では帽子を投げることで敵を攻撃したり、足場代わりにしてジャンプすることが出来る。これを組み合わせると遠くや高い場所にも自由自在に動けるようになる。これが操作してみると物凄く楽しい

ゼルダ同様にステージの解法は複数用意されているので、テクニック次第では正攻法でなくともクリアが可能。距離感や高さを考慮し、ステージをどう進むかを自分で組み立てられる。探索する場所、攻略の方法も自由なので広い「遊び場」を与えられた感覚になる。ゲーム内で「遊ぶ」感覚を感じられたのは64以来。

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キャプチャー機能

相棒の「キャッピー」はマリオシリーズに追加アクションだけでなく、ゲームとしても革新的なシステムをもたらしている。それが「キャプチャー」である。特定の敵やモノに帽子を投げつけると、マリオが対象に乗り移り操作できるようになる。

「キャプチャー」は主に謎解きやステージを進めるために使われるが、キャラクターによって丸っきり別のゲームになるのが刺激的で楽しい。どのキャラも1ゲームとして発売できるレベルで作り込まれており、「アクションゲーム」として思いついたアイデアが全て詰め込まれている印象さえ受ける。中には「サンシャイン」を彷彿とさせる追加アクションもあったりして嬉しい。

この「キャプチャー」によって本作は「3Dマリオの集大成」から「3Dアクションゲームの集大成」に進化を遂げている。

ボリューム

本作のプレイボリュームは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』並の超ボリュームとなっている。とは言ってもこれは「やり込み」をする場合で、普通にクリアするだけならば散策度合いにもよるが十数時間といったところだろう。

しかし、前述した「パワームーン」やステージごとの「ローカルコイン」を全て集めるとなると話は違ってくる。ネタバレ防止のために具体的な数は伏せるが過去作のスター、シャインとは比較にならない数が用意されている。来月発売の攻略本などはページ数が800ページとなっており、アクションゲームとしては異次元のボリュームなことは明らかである。本作とゼルダさえ購入しておけば年内は遊ぶゲームには困らないだろう。

過去作リスペクト

「マリオ64」ベースのアクション、過去作のアクションができる「キャプチャー」の他にもステージには8bit世界に入れる土管も存在する。

このように本作は過去作プレイ者が「懐かしい」と感じられる要素がとにかく沢山盛り込まれている。特に「マリオ64」プレイ者には嬉しい要素も盛り沢山なので64以来マリオに触れていないという方にこそ是非プレイして欲しい。

感想

マリオシリーズとしての着実な進化と、アクションゲームとしての挑戦が垣間見える傑作だった。今年のGOTYは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』か『スーパーマリオ オデッセイ』でまず決まりだと思う。メタスコアも脅威の97点となっており、絶賛の嵐となっている。

この規模のゲームを年に2本も出せるのが任天堂の強みだろう。ハードメーカーでありながら最強のソフトメーカーでもある。年内は「スマホ版 どうぶつの森」の配信や、12月には『ゼノブレイド2』も控えている。本作のような神ゲーが定期的に発売する限り、任天堂の勢いは止まらない。

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以前のCEDEC記事をまとめた時にも思ったが、任天堂は「面白いゲーム」の作り方を完全に計算で把握している。本作もゼルダも決してまぐれや偶然で面白くなったのではない。すべてのコイン、敵、ムーンの配置、ステージ構成、プレイ時の反応は計算・検証しつくされている。本作も見事なまでに「非の打ち所がない」作品となっている。

思い出に残る良いゲームだった。次の目標としては全てのパワームーンを取得するまで頑張ろうと思う。もし購入を迷っている方が居れば間違いなく買いなので是非購入検討してみて欲しい。

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