昨日、スマホ向けアプリ『みんゴル』の配信が開始された。さっそくプレイしたので感想を述べる。
『みんゴル』について
『みんゴル』は人気ゴルフゲーム『みんなのGOLF』シリーズのスマホ向けアプリ。シリーズ作品の爽快感はそのままに片手で直感的にプレイすることが出来る。
また、本作ではキャラ育成やカスタマイズ要素も充実しているほか、最大8人でリアルタイムでのオンライン対戦が可能などスマホ向けの魅力が詰まった作品に生まれ変わっている。
開発元について
本作を開発しているのはSIEの子会社であるフォワードワークス。この会社は去年設立されたばかりで本作が初の作品となる。
なお今年の夏には『勇者のくせになまいきだ。』シリーズのスマホ向けアプリ『勇者のくせにこなまいきだDASH!』も提供予定。
内容について
ゲームモード
ゲームモードは「ひとりでゴルフ」「ランクマッチ」「みんなでゴルフ」の3つに分かれておりCPUとの対戦、非同期型PvP、オンライン対戦が楽しめる。
育成・強化
育成・強化要素はクラブ・ボール強化とプレイヤー強化の2種類が存在。クラブ・ボールは「ランクマッチ」に勝利することでレベルがアップし、パワーやコントロールなどの能力を強化できる。
プレイヤー強化は入手した能力ボールを盤面にセットする形で行う。この能力ボールは+1強化のボールを複数個集めることで+2強化に変換できる。
課金要素
Q:チケットはどう使うの?
A:チケット受取り後、プライズセンター>メンズプライズゴルフ or レディースプライズゴルフ>チケットを使う で使用できます※チケットの種類によりプレイできるプライズが異なります
※みんゴルシティ誕生記念プライズゴルフは利用できません #みんゴル pic.twitter.com/G6juoau6K1— 【公式】みんゴル (@mingol_app) July 4, 2017
課金で得られるコインはスタミナ回復やガチャ、育成に利用可能。
ガチャは「ウェア」「アバター」「ギア」の3種類が存在し「ウェア」はスキル、「アバター」は見た目、「ギア」はクラブ・ボールなど能力値に関わってくる。
感想
良い点
スマホで『みんなのGOLF』を楽しめる内容になっている。ゲーム性が高く片手で簡単に~と言っておきながら難易度も非常に高い。
プレイ中はコースを見極め、天候に注意し、パット時は芝を読む必要がある。ショットタイミングをミスれば球はあらぬ方向に飛んでいってしまうし傾斜を考慮してスピンを使う必要もある。
ゴルフゲーム部分に関しては片手操作可能にしただけで本家のものを移植した内容となっている。これはコンシューマ版ファンも納得の出来だと思う。
悪い点
課金要素であるギアや能力ボールのゲーム性への介入が大きい。ショット時の飛距離はギアや能力ボールでのパワー値に依存するため、良いクラブ・ボールや能力ボールが揃っている人間は240ヤードを飛ばせる一方、未所持の人間はナイスショットでも180ヤードしか飛ばせない状況となる。
これはコースによっては大きなハンデであり、オンライン対戦で勝てない時に「相手は良いクラブ持ってるから仕方ない」とやる気を削がれる仕様となっている。
特にえげつないのは能力ボールの強化コインであり、Max値である+5ボール生成までに合計23,250コインが必要。これはギアガチャ約4回分に相当する。そして盤面の総数が61個なので最終強化までに1,418,250コイン(14万円相当)が必要という計算。もし能力値7つのボールを全て揃えると掛かる金額は100万円近い。
もちろん課金以上にプレイスキルがものを言うゲームではある。しかし課金がゲーム性に影響を与える以上、Pay to Winのゲームであることは間違いない。みんゴル6の時点でもガチャが波紋を呼んでいたが更に酷い仕上がりだと思う。
『みんゴル』入門にはオススメ
やり込まずにお試しプレイするには良いゲームだと思う。そもそもフォワードワークス設立の目的もIPのファン獲得を掲げていた。試しにプレイして興味を持ったらコンシューマ版へという流れなら理解はできるし、あわよくば一部ユーザからは金を貪ろうという想いも良く分かる。
ただ一つコンシューマゲーマーとしてはみんゴル6のように製品版に課金要素をつけるのだけは避けて欲しい。8月31日発売の『New みんなのGOLF』は現状コース追加がDLCとして既に用意されている。同時発売なら入れておけよと思うのだが。本作としっかり住み分けし、今後ガチャや能力ボールの実装されないことを祈るばかりである。
ゲーム:みんゴル | |
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ゲームジャンル | ソーシャル |
対応機種 | iOS Android |
配信日 | 2017年7月4日 |
開発元 | フォワードワークス |
7/7 P2Wの問題点をまとめました