ゾンビボードゲーム『デッド・オブ・ウィンター』を4人でやった感想

今日は朝から晩まで友人とボードゲーム『デッド・オブ・ウィンター』をやっていた。TVゲーム好きにも非常にお勧めできる内容だったので紹介したい。

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どんなゲーム?

『デッド・オブ・ウインター』(DEAD OF WINTER)はゾンビをテーマにした協力型のボードゲーム。ゾンビからの生存サバイバルというキャッチーな設定とは裏腹にゲーム内容は硬派で練られてたものとなっている。

ゾンビを倒して施設を捜索したり、物資を集めて協力してミッションを達成するゲーム性、ドラマ性が高く評価され2015年にはフランスの年間ゲーム大賞にもノミネートされている。

基本ルール

本作のルール・ゲーム進行について簡単に説明する。詳しい内容は是非プレイして確認して欲しい。

目的

本作ではプレイヤーが勝利するためには2種類のミッションをクリアする必要がある。一つは「砦の使命」と呼ばれるものでゲーム前に決定する全プレイヤー共通の目標である。この目標はプレイヤー全員で協力して達成を目指す必要がある。※後述する「裏切り者」は逆に邪魔をする

もう一つの目標が「密命」と呼ばれるものでゲーム開始直後に各プレイヤーに配られる個別の達成目標となる。各プレイヤーの勝利条件は「砦の使命」を達成し、かつ「密命」をクリアすることである。そのため、本作では最終的な勝利者が複数人になったりのこともある。

この「密命」の中には「裏切り」の内容も含まれており、裏切り者は逆に「砦の使命」の達成を妨害する形で動くことになる。「裏切り者」と周りに気づかれた場合は「追放裁判」で不利な状況となることもあるので立ち回りが重要となる。

ゲームの流れ

本作では基本的に「ラウンド」「フェイズ」「ステップ」という単位でゲームが進行する。全員が行動を終えると「ラウンド」が1進む。各プレイヤーが行動するタイミングは「部隊フェイズ」と呼ばれ、全員が行動した後に精算処理・判定処理するタイミングは「砦フェイズ」。各フェイズは細かな「ステップ」に分かれている。

例として1ラウンドの流れを追ってみよう。まず最初に「危機発覚ステップ」が実施される。本作はサバイバルゲームなので毎ターン新しい危機が発生する。危機の内容は様々だが回避するにはガソリン・食料・医薬品といった物資が必要となる。危機はラウンド終了時に達成判定が行われ、未達成だった場合は全員にデメリットが発生するため協力して回避を目指す。

次に「ダイス用意ステップ」が実施される。本作では行動する際にサイコロの出目を利用するのため、毎ラウンド開始時に全員でダイスを振っておく。ダイスが例えば「1」「3」「5」だった場合は出目「3」以上を必要とする行動を2回、残りの「1」を別行動に割り当てる等が選択できる。出たダイスをどんな行動に使用するかも大事な攻略ポイントとなる。

次にメインとなる「プレイヤー手順ステップ」を実施。ここでは各プレイヤーごとにダイスを使用して行動を行う。行動には「攻撃」「捜索」「バリケード設置」「ゴミ廃棄」「誘導」などが主に存在。ラウンド終了時に人が死なないように各プレイヤー熟考して行動を選択する。

「プレイヤー手順ステップ」を全員分実施した後には各種判定・精算処理を行う「砦フェイズ」を実施。食料が足りているか、ゴミが増えすぎていないか、「危機」は乗り越えられたか、ゾンビの追加等を行い1ラウンドが終了となる。

これを共通目標の「砦の使命」を達成するか、全員のHPにあたる「士気」が0になってゲームオーバーになるまで繰り返す。また、ミッションごとにターン数も指定されているため残りターンを気にするのも重要。

やってみた

1戦目

1戦目はチュートリアル的な感じで「もっと検体を」のシナリオをプレイ。このミッションはゾンビを倒して検体を集める内容となっている。

説明も交えつつ1時間以上掛けて丁寧にプレイ。検体が序盤から順調に集まり、最終的に「砦の使命」を見事達成。個人目標としての「密命」だった「手持ちカード4枚以上」も達成して無事勝利を収めた。この時の勝利者は4人中2人だった。

2戦目

2戦目は2つの施設から全ての資源を捜索し尽くすミッションを選択。ゾンビの増殖が止められず食料も枯渇。満身創痍の状態が続いた挙句に士気が0となってしまいゲームオーバー。全員負けとなった。

3戦目

大量のゾンビを全て倒す長めのミッションをプレイ。序盤から大量のを装備し、余裕かと思いきやギリギリクリアできるか否かの状況に追い込まれる。筆者は「裏切り者」だったため、最後の最後で皆を裏切って全員ゲームオーバー。周りの勝利を阻止できたが自身の勝利条件も達成できず敗北となった。

魅力

ビジュアル

本作の魅力の一つはボードゲーム作品としては非常にビジュアル的で見た目でも楽しめる点である。各ゾンビ・キャラクターはコマ立てなのでパっと見でゾンビ数がヤバそうな施設、ピンチのキャラクターが良く分かる。

各キャラクターカードも特徴が立っており、のクオリティは随一。ゾンビサバイバル作品として妄想が出来るレベルで作品としてのドラマ性を際立たせている。

自由度

本作は「協力型」という点もゲームとして目立つが「自由度」の高さも大きな魅力となっている。各プレイヤーは自ターンに武器・物資を探しに行くのか、ゾンビを倒すか、ゴミ捨て、バリケード設置など無数の選択肢が存在する。

各操作キャラも特殊能力を持っており、誰が何を発動するか、今ラウンドの危機は乗り越えられそうか、裏切り者はいるか等考える要素も非常に多い。そのため、終盤は1人が行動フェーズを終えるまでに5分以上長考することも少なくなかった。

バランス

本作を名作たらしめているのは、これだけの要素を詰め込んで置きながら毎度ギリギリの戦いを強いられる絶妙なバランス設定だろう。3回中2回はギリギリの戦いを楽しむことが出来た。最後の最後まで勝負の行方が分からないハラハラ感もドラマ性を感じるポイントとなっている。

イマイチな点

1プレイの長さ

本作は1プレイが非常に長いゲームとなっている。最短でも1時間、長い場合は2時間以上を覚悟する必要がある。説明を行いつつプレイするなら尚更時間が必要だろう。しかし時間に見合った楽しさがあるゲームなのでゆっくりプレイできる時間を見つけてプレイして欲しい。

ルールを覚えるまで

本作は基本的なルールを覚えるために1戦(1時間)が必要であり、ルールを覚えた後もキャラクター毎の特殊能力、施設毎に存在する武器・物資の特徴や効果、密命や交差点の種類など…延々と学ぶ要素が存在する。このルール・流れを覚えるまでが一般的なボードゲームよりは大変だと思う。

当然全てを覚える必要は無いが知っている事が多いほうが判断要素も多くなり、有利になることは間違いない。そういった意味ではやり込みが楽しいゲームで繰り返し遊ぶほど楽しくなることは間違いないだろう。

こんな人にオススメ

本作は最初のキャラクター選び、ミッション達成に向けた協力や感染などの要素が非常にゲーム的である。ボードゲームは人対人の騙し合い・交渉術・コミュ力が重要なものも多いが、本作は問題解決型のゲームのため、そういった交渉の類はさほど重要ではない。いわゆるノリで楽しむボードゲームとは大きく異なる。「ウェーイw」なノリのボードゲームは苦手な方も安心してプレイできる。

また、ゲームとして要素が非常に多いため経験が生きる。繰り返しプレイすると遊び方も大きく変わってくるので「やればやるほど」楽しくなるスルメゲーとなっている。長期間遊びたい方にも非常にオススメ。また、気に入った方は追加カード・ルールを楽しめる拡張版も用意されているので長く楽しめる。

ゾンビを題材にした映画・ゲームが好きな人も間違いなく楽しめる。ルールブックやカードには細かなエピソードも書かれており、自身がゾンビ世界に入ったようなロールプレイを体験できる。危機が毎ターンドラマ性を高めており、思い出に残る1戦をプレイ出来ることは他には無い魅力。

以上、簡単な紹介をしてみたが興味を持った方はまず無印版の「デッド・オブ・ウインター」を楽しんで欲しい。気に入った方はより対戦要素を強くした拡張版を買うのもオススメ。参考にして欲しい。

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