『V!勇者のくせになまいきだR』感想:声優の相性・ボリュームは?

10月14日に発売したPS VR専用ソフト『V!勇者のくせになまいきだR』(ゆうなまVR)をクリアした感想。

以前のPVからの考察は下記記事を参照。

本日、人気ゲーム『勇者のくせになまいきだ』のVR版『V!勇者のくせになまいきだR』の新トレーラーが公開された。去年の9月振りの新情報公開とな...

どんなゲーム?

『V!勇者のくせになまいきだR』 E3トレーラー

『V!勇者のくせになまいきだR』は魔物を育成して勇者を倒す人気シリーズ『勇者のくせになまいきだ。』の最新作。プレイヤーは破壊神となり、魔物の生態系と食物連鎖を管理して戦力を増やし、迫りくる勇者を迎え撃つ。

VR化した本作は過去作のような土を掘って生態系を管理するアクションパズル(ダンジョン・マネージメント)からRTSにジャンルが変わっている。

魅力

ムスメが可愛い

本作の魅力を語る上で「ムスメ」の可愛さは欠かせない要素だろう。ゆうなまシリーズお馴染みのメタ発言満載で声が付いたムスメが想像以上に可愛い

ステージをクリアすると隣に駆け寄ってくれて一緒にクリアを喜んでくれる。見つめるとリアクションをしてくれたり、急にテーブルを回転させたり触ると怒る。隣で一緒に世界征服をしている感がとても楽しい。

ちなみに魔王役の関智一も全く違和感が無い。「ゆうなま」の世界に入り込んだ没入感を削がない見事なキャスティングだと思う。開発インタビューでもVR化を実現する上で独自言語+字幕は相性が悪く、後からボイス化したと語られていたが英断だと思う。作品の魅力が数倍に膨れ上がっている。

やりこみ

本作はPS VR作品として初めて「ゲームとして」やり込めるタイトルだと思う。というのもPS VR向けには既に100本近いゲームが出ているのだが、そのほとんどはVRだからこそ楽しめる類の作品である。そのため単体のゲーム作品としては無難だったり、出来の悪いものも非常に多い。

しかし、本作はVRじゃなくても楽しめるゲーム性を持っている。RTSジャンルとしての成立しており、極端な話VRじゃなくてもゲームとして遊べると思う。魔物の強化要素やクリア後のランク評価、難易度変更等も存在し、時間を忘れてゲームとして没頭できることは本作の大きな魅力だろう。

VRとの相性

VRである必然性が無いことを前述したが、本作は「VRだからこそ」魅力が数倍になっていることも事実である。隣に一緒にいる「ムスメ」は可愛いし、勇者共に自分がいる塔まで攻め込まれた際にはドキドキする。

そして何よりボードゲームとして魔物たちがワラワラ動いているのを見るだけで楽しい。「プレイルールVR」のミニチュアコレクションを眺める楽しさと似ている。ゆうなまシリーズの生態系というゲーム性と非常にマッチしていると思う。

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感想

VR作品として初めて時間を忘れてゲームを楽しめる作品だった。RTSとVRの相性の良さを非常に感じたし、ゲームとして作り込めば「非体験型」のVRタイトルでも十分魅力的なことを伝えられた作品だと思う。

課題としてはボリュームに対する価格だろう。ステージ数ややり込みは通常のゲームよりも少なく、本作の妥当な価格帯は3,000円くらいのイメージが強い。この辺はVRの開発の難しさもコストとして掛かっているのだろうが残念な点。

今後発売する『FF15釣り』や『スカイリムVR』もフルプライスだと思うので同様にボリューム感が気になる。VRはその特性から連続プレイが困難なため、数時間で終わる方が良いという考え方もあるが個人的には通常ゲームと同様に60時間クラスでやり込めるゲームが出て欲しいと思う。MMO等のひたすらやり込めるVR対応タイトルの発表にも期待したい。

等々いろいろと妄想が捗るほどに魅力的なゲームだった『V!勇者のくせになまいきだR』。PS VRを所有している人にはマストバイのタイトルだと思うので是非プレイしてみて欲しい。

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