ニンテンドースイッチ大ヒットの理由は神ゲーだらけの自社タイトル

相変わらず品薄が続いているニンテンドースイッチ。今回は大ヒットの理由について考えてみる。

発売前の反応

正直ここまで人気が出るとは誰もが予想していなかったと思う。実際問題スイッチが発売される前の店頭予約は楽勝だった(ネット予約は瞬殺)。当日販売も早朝に並べば十分確保できるレベルで今となっては考えられない状況である。

爆発的人気の理由

スイッチ人気に火が付いた背景は「キラーソフト」の存在がある。どんなに良いハードでも遊べるゲームが面白くなければ誰も買おうと思わない。しかしスイッチは現時点で2本もの神ゲーが発売されている。

ゼルダの伝説BotW

スイッチ本体牽引の立役者の一人は間違いなく『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』だろう。本作は発売前から海外レビューで歴代2位の高得点を獲得し、IGNレビューでは「これより品質の高いゲームをプレイしたことがない」としている。

筆者もWii U版でプレイしたが「この10年間で最も面白いゲーム」だと感じた。明らかにこの数年に発売されたゲームの中では頭一つ飛び出ている。

そんなゲーム史に残る傑作ソフトがスイッチ販売とロンチで発売されているのだから、任天堂の販売戦略は見事という他ない。高評価だからこそ妥協せずに最高のハードでプレイしたいと思う人も多かったと予想できる。

なおゲーム自体は元々Wii U向けに開発されていた作品なのでWii U版でも十分楽しめる。未プレイの方はとにかくプレイして欲しい。

ゼルダの伝説シリーズ最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。本作が神ゲー、傑作と呼ばれる理由について考えてみる。 真の意味での...
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スプラトゥーン2

スイッチとゼルダ発売後もスイッチ人気の盛り上がりは緩やかだった。この時期は急いで購入しなければーという感覚は周りも持っていなかった印象がある。友人もふらりと訪れた家電量販店で偶然買えたというケースが見られた。

しかしスイッチの品薄感と転売価格は『スプラトゥーン2』の発売が近づくにつれて高まっていく。スプラトゥーン2が発売される頃には供給も落ち着くだろうとタカをくくっていた人が焦りだしたのが6月頃だと思う。(筆者もその一人)

そして『スプラトゥーン2』発売直前に一気に転売価格が5万円の大台を突破し、難民が大量発生。SNS上はスイッチ難民が溢れ返り、「ニンテンドースイッチ詐欺」も問題となった。

『スプラトゥーン2』発売後、難民問題は一層深刻度を増し、1日中家電量販店で入荷待ちをする人やネット販売の入荷情報に一縷の望みを抱く人、スイッチプレゼント企画で視聴数稼ぐYouTuberなどカオス状態となった。夏にスプラトゥーン2をプレイするのを楽しみにしていた子供たちも良い社会勉強が出来たと思う。

『スプラトゥーン2』の販売本数は8/24時点で100万本を突破(DL版含まず)しており、スイッチの国内累計販売台数が約148万台であることを考えると装着率は脅威の67%超えとなる。DL版の本数や転売在庫等を考えるとほぼ全員が漏れなく購入していると考えて良いと思う。ちなみにロンチタイトルの『ゼルダの伝説BotW』は海外で装着率が100%を超えたことが話題となった(限定版などの複数購入)。

『スプラトゥーン2』が本体を牽引できた理由は間違いなく前作の高評価が理由だろう。前作『スプラトゥーン』は国内で149万本を売り上げて社会現象を巻き起こしたキラーソフトだった。前作が高評価だったソフトは続編にも期待がかかる。そして『スプラトゥーン』はオンラインゲームであるため、ブームに「乗り遅れない」ために購入希望者が一気に増えた背景もある。

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自社タイトルが強い任天堂

これらのキラーソフトを4ヶ月の期間を空けつつも連続して出せる任天堂の開発力の高さは見事というほか無い。そして『スプラトゥーン2』から3ヶ月経つ10月には『スーパーマリオ オデッセイ』も控えている。

また、発売日未定ではあるが、セカンドパーティソフトとして『ポケモン』や『カービィ』『スマブラ』も控えている。

自社とセカンドパーティだけで勝負できる圧倒的なコンテンツ力を任天堂は持っている。amiiboなどはコンテンツを活用し続ける方法としても非常に有効だし、『スプラトゥーン』自体が『ピクミン』以来14年ぶりの新キャラクターであることを考えても任天堂のキャラクターを大事にして育てる能力はディズニー並みに凄いと思う。この点はピポサル、トロ、クラッシュ、パラッパなどのIPを捨ててきたソニーに学んで欲しいところ。

Wii, DSの時には自社タイトルしか売れない任天堂ハードと揶揄されていたが、正直それほど任天堂タイトルが強すぎる。任天堂のゲームをプレイするためにハードを勝っている認識のゲーマーも多いだろう。

マリオで再び品薄に?

10月に発売される『スーパーマリオ オデッセイ』もマリオ64の原点回帰された箱庭探索系マリオとなっている。E3のプレイレビューでもGOTYの最有力候補とされており、Gamescom 2017でも最優秀賞を受賞している。

帽子「キャッピー」を活用した乗り移りアクションは見ているだけでもワクワクするし、ゲームシステムとしても非常に意欲的なものである。本作のテーマである「驚き」と「」というテーマも今までのマリオとは全く異なる。現状の要素を見る限り面白くない訳がない。無論同作はオンライン要素を含まないため、スプラトゥーン2のように長命なタイトルにはなり得ないが、大きな話題となることは間違いないだろう。

マリオの発売後には年末商戦も控えており、スイッチの品薄は年内は収まることが無いだろう。現在スイッチのオンライン販売はマイニンテンドーストアで随時受け付けている。次回は9/6の12時から予約受付を行うらしいので今からでも購入したい方は是非確認して欲しい。

なお筆者は8月にAmazonで購入している。購入のコツは以下の記事にまとめているのでこちらも参考にして欲しい。

相変わらず熾烈な争いが繰り広げられている「ニンテンドースイッチ」購入戦争。筆者は以前7/21にゲオでの抽選販売にも参加したが敗戦。しかし8/...
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コメント

  1. より:

    買って1回やって飽きたかな
    子供の頃はマリオやってても面白かったけど、大人になってプレーしてみたら微妙だった(笑)
    他のゲームもやったけど、面白くない、、、
    完成に子供向けのゲーム機だね。
    親戚の子供にあげよう

    • タコッケー より:

      や様、コメントありがとうございます。
      ゲハ感あふれる内容で味わい深いです。
      大人になると能動的にプレイしないと楽しめないのは事実ですね。
      その方がゲーム機的にも業界的にも良さそうです。
      ありがとうございました。