【PS4】『キムタクが如く』体験版感想:劣化版『龍が如く』な理由

12月13日に発売を予定しているキムタクが主人公のゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』の体験版をプレイした感想。

スポンサーリンク

どんなゲーム?

『JUDGE EYES:死神の遺言』は9月10日に開催されたPS4ソフトの紹介イベント「PlayStation LineUp Tour」にて隠し玉として発表された完全新作。元SMAP木村拓哉を主演に据えて『龍が如く』シリーズのスタジオ・スタッフが集結し開発されたリーガルサスペンスアクションとなっている。

12月13日に定価8,290円発売予定。

劣化版な理由

体験版をプレイした感想だが正直言って期待はずれな内容で劣化版『龍が如く』にしか感じられなかった。理由を1つずつ説明してみる。

ゲームシステム

トレーラーを見たときから『龍が如く』シリーズの雰囲気そのままだなーと思っていたが、プレイするとその感想は一層強まる。エンジンは同じものを使用し、戦闘システムはヒートアクションまで同じ仕様、極めつけに舞台は神室町と来ている。キムタク in 『龍が如く』状態にしかなっておらず、ゲームとしての新鮮味は全く感じられない。

本作の特徴である探偵パートもテンポを悪くする原因になっており、物語を進行させるために仕方なくやる作業感が強い。893設定を活かして何も考えずに格闘アクションを楽しめた『龍が如く』シリーズのような世界観とゲームシステムの親和性が存在しない。ゲーム的にはDLC・外伝展開レベルに収まっている。

木村拓哉<桐生一馬

主演が元SMAP木村拓哉であることが大きな話題を呼んでいるが、役者としての彼をご存知な方なら分かる通り演技力は極めて低い。声は終始低くて聞き取りづらく感情の起伏は全くなし。今回も全力で「木村拓哉」を演じきっている。そもそも『龍が如く』シリーズの魅力の大部分が主人公「桐生一馬」に依存していたことを考えると、本作は人選の時点で大きなハンデを背負っている。主人公「八神隆之」を好きになれるかは単純に「キムタク」好きか否かに掛かっている。

非・大人の世界

探偵・弁護士設定や主人公・木村拓哉のキャスティングはゲームとして自由度の足かせになっている。事務所的にもキムタクがキャバクラに行くことにOKは出さないだろうし、個室ビデオやテレクラなど論外だろう。キムタクがノリノリでカラオケに行くとも思えない。子供でも神室町に用意されたプレイスポットを巡り、「大人の世界」を垣間見ることが出来た『龍が如く』シリーズの魅力は失われてしまっている。個人的には「何クソまじめに作っちゃってんの…」という感想。各種イベントや遊びの馬鹿馬鹿しさが魅力だったのに、キムタクはいじりづら過ぎる。

感想

発表から発売までのスピード感は高く評価したいが、ゲームとしては『龍が如く』+α という想像の域を出ない作品だった。「世界」で売れることを目指してブランドを一新した『モンスターハンター』と国内のトレンドを追い続ける(追えてない)セガの姿勢の差も明暗になった形だ。海外セールスを狙うなら貴重な開発費をキムタクに投入している場合ではないし、こんなもんに構想3年掛けてるのも長過ぎる。知名度だけならヒカキンでも主人公にした方がよっぽどセガらしい。

『龍が如く』が最初に出たときには現代の東京を舞台にした箱庭ゲーとして間違いなく革新的だった。『シェンムー』のミームを受け継ぎゲーム内に街を再現、人との交流を描きながら重厚な物語を追体験できる素晴らしい作品だったと思う。『龍が如く』シリーズにプレイヤーが求めているのは有名芸能人のキャスティングや真面目なサスペンス路線ではない。ゲームとしての未来を感じられるオープンワールド版『龍が如く』に期待してるのではなかろうか。なお同シリーズは既にオープンワールドと主張する無知な輩は海外のゲームをもっとプレイするべき。

また、本作の評価はストーリー次第でも大きく変わるとは思う。キャスティングや雰囲気は邦画の域を出ない分、心に刺さる重厚な物語を体験できることに期待したい。

スポンサーリンク
レクダングル(大)
レクダングル(大)

シェアする

フォローする



スポンサーリンク
レクダングル(大)

コメント

  1. 匿名 より:

    別にキムタク演技力、声優も悪いと感じないがな。ハウルもうまかったし

    • タコッケー タコッケー より:

      コメントありがとうございます。
      キムタクの演技を「リアル」と捉えるか、感情のこもっていない「棒演技」と捉えるかですね。
      個人的には「木村拓哉」過ぎてプレイ中気になります。
      また、「悪くない」程度では魂の入っていた桐生一馬には敵わないというのが主張です。
      ありがとうございました。

  2. 匿名 より:

    ヤクザものが苦手なので龍が如くはやってないけど、今回はキムタクに釣られて体験版やったら面白かったです。演技がどうこうと言うのも特に感じなかったですが…。
    多分、自分みたいな人向けなのでは。

    • タコッケー タコッケー より:

      コメントありがとうございます。
      『龍が如く』シリーズを脱却し新規層の参入を狙っていることは間違いありませんね。
      演技に関しては邦画に慣れてる方なら問題ないと思います。
      カジュアルな層に向けた提案としては成功であり、コアなシリーズファンには疑問も残る感じでしょうか。
      ありがとうございました。

  3. ユンファオ より:

    全く同じ感想でした。
    私は芸能界に全く興味が無く、キムタクは名前と顔と活動内容を知ってる程度の存在ですが、少なくともゲームの主人公としてキャスティングされた彼には全く魅力を感じず。ゲーム部分についても同感。
    本作開発のための予算の使い方をみて、正直今後のセガが心配です。

    • タコッケー タコッケー より:

      ユンファオ様、コメントありがとうございます。
      同意見ありがとうございます。
      キャスティングありき木村拓哉の魅力に依存してしまうのも、邦画にありがちな手法で残念です。
      予算観点では有名人を起用する分、長期間のプロモーションが不要となりトータルでは削減できるみたいですね。
      長期に渡って愛されるブランド創出という観点では心配にもなります。
      何れにせよ本作がヒットし、今後のセガ作品の糧になることを祈りたいところです。
      ありがとうございました。

  4. るきあ より:

    言うほど桐生ちゃんの中の人もお芝居うまくないと思うんですがそれは。。
    体験版プレイする限りではキムタクが邪魔になってるどころか、龍が如くスタッフがキムタクの魅力よーく理解してるなーと感想を持ちました。
    まぁこのゲームに手を出すのは龍が如くファンとキムタクファンだけでしょうけど、龍が如くファンはマンネリを求めている、みたいなとこあると思います

    • タコッケー タコッケー より:

      るきあ様、コメントありがとうございます。
      「桐生一馬」というキャラクター性に引っ張られている部分もありますね。
      現時点では「キムタク」以外のキャラ魅力が引き出されておらず、本編プレイ後には印象も変わるかもしれません。
      『龍が如く』シリーズに対するマンネリ感は同意です。
      本作も「キムタク」に焦点を当てるのではなく、システム面での魅力を打ち出して欲しかった。
      ありがとうございました。

  5. 匿名 より:

    PVを見た時から「これキムタク版龍が如くなんじゃね?」と思ってましたがやはりそうでしたか^_^;ここに来てなぜこんなゲームを作ったのか本当に謎ですね。演技力のないキムタクが主役に抜擢されてる意味も不明だし、SEGAが芸能界に媚びたと言うなら2度とゲーム作りはしないでもらいたいですね。それに普通ならシリーズ毎でシステムを向上させるのが当たり前な気がしますが、龍が如くと大差ないってのも糞ですね。

    • タコッケー タコッケー より:

      コメントありがとうございます。
      キムタク起用による宣伝効果は大きそうですが、ゲームとしての魅力には欠けるんですよね。
      『龍が如く』はプレイしたこと無いけどキムタクで興味持ったユーザーからの反応は良いのかもしれません。
      新規ユーザー層を開拓したい思惑も強そうです。
      ありがとうございました。

  6. 匿名 より:

    憶測とキムタク嫌いが先行してる感

    • タコッケー タコッケー より:

      コメントありがとうございます。
      肝心なのは物語だと思うので販売後の評価次第が気になるところですね。
      ありがとうございました。

  7. より:

    キムタクの演技に関しては、むしろ抑え気味の雰囲気が好印象でしたね。もっとゲームに寄ってるかもしれないと心配してましたから。桐生は逆にゲームゲームしてる部分があって、それはそれで魅力なんですが、今回のテーマにはキムタクの演技の方があってるなーと思った。もし今回のテーマで桐生だったらかなり違和感があると思う。

    ただ仰るようにキムタクを起用したことの弊害もある。キャバ経営やカラオケはまずNGになるし、個人的に大好きなムナンチョ~のポーズとかも事務所が許可出さないだろうから、ギャグ路線が期待できない。

    あと体験版やった限りでは龍が如く過ぎたけど、開発者は舞台こそ神室町だけど、龍が如くではなく、あくまでリーガルサスペンスだと仰っている。これが名作になるかどうかは演技とかではなく、まさにそこだと思う。探偵・弁護士の要素が多分に出てくれば傑作になるかと。ストーリーは龍が如く0を手掛けた人なんで最初から期待値は高いですね。

    • タコッケー タコッケー より:

      鷹様、コメントありがとうございます。
      洋画吹き替えにありがちな滑った過剰演技でないことは好感が持てます。
      サスペンス路線として、また序盤のうちは仰る通り抑えていた方が終盤の盛り上がりに繋がるかもしれませんしね。
      セガらしい馬鹿馬鹿しさも『龍が如く』シリーズの魅力だったため、真面目になり過ぎると「物語を追うために遊ぶ」状態になるリスクもあります。
      体験版はアクション要素出さない方がインパクトあったかもしれません。
      神室町・アクションはシリーズファンに向けた要素なのでしょう。
      個人的には「リーガル・サスペンス」としての要素を強調して欲しかったです。
      物語は発売後に期待ですね。
      ありがとうございました。