世界中で人気のポケモンGO、金銀世代のアップデートも控えその勢いは衰えることを知りません。
ポケモンGOが他のソーシャルゲームとは一線を画す点は主婦を始めとした中高年にもハマっている人が多い点である。その理由について考えてみよう。
目次
「ポケモン」のブランド力
ポケモンはディズニーに並ぶキャラクタービジネスの成功例
『妖怪ウォッチ』と比較されることも多々ある『ポケモン』だが、その市場規模は「累計4.8兆円以上」と妖怪ウォッチの「年間2200億円」を凌駕している。
対する『ディズニー』は年間8100億円と敵わないものの国産コンテンツとして唯一ディズニーに対抗しうる存在は『ポケモン』なのである。
参考:アニメの商業的データWiki
801匹 +α の可能性
昨年11月には最新作の『ポケットモンスター サン・ムーン』が発売しポケモンの総数は遂に800匹を超えた。
しかし『ポケモンGO』で現在確認されている数は第1世代(伝説を除く)と第2世代(ベイビィのみ)の150種類未満であり、6世代分のアップデートを残している状態なのである。
メディアミックス戦略
ポケモンは「ゲーム」「アニメ」「映画」「カードゲーム」「グッズ」「漫画」など多角的なメディアミックスに成功している。
『ポケモン』のキャラクターライセンスは「株式会社ポケモン」によって一元管理されているため「高いクオリティ」と「市場ニーズへの柔軟な対応」を実現できている。
これらの事実からも『ポケモン』が他の追随を許さない「ブランド力」を持っており『ポケモンGO』の成功要因の一つとなっていることが伺える。
シンプルなゲーム性
「捕まえる」だけ
ゲームの『ポケモン』ではポケモンを捕まえるために
- ポケモンを見つける
- 手持ちのポケモンで相手を弱らせる
- ボールを投げる
というプロセスが必要となる。2 の「弱らせる」ためには手持ちのポケモンを使ったバトルが必要があり、バトルではポケモンの「レベル」「タイプ」「技」「各種パラメータ」「状態異常」「とくせい」など多数の要素が絡んでくる。
しかし『ポケモンGO』においては
- ポケモンを見つける
- ボールを投げる
のみで捕まえられるよう簡略化されており、普段ゲームを全くやらない人でも楽しめる仕様となっている。
強さはCPのみ
本家ポケモンでは「レベル」「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」といったパラメータが存在しており、「技」や「特性」との組み合わせによって戦略的なバトルが行えるようになっている。
しかし『ポケモンGO』における強さは「CP」のみで完結する。タイプ相性や技の威力・速度はあるが単純に「CPが強ければ強い」のである。この「CP」はいわば『ドラゴンボール』における「戦闘力」であり明確な強さ指標となっている。
UIもシンプル
UIの「分かりやすさ」も特筆すべき点である。地図、捕獲画面、ポケモン一覧、ポケモン詳細の各画面はシンプルであり、ひと目で何をするか分かるようになっている。
これらシステムの分かりやすさが「ゲーム初心者」をうまく取り込めた理由であり、老若男女問わず『ポケモンGO』がヒットしている要因に繋がっている。
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コメント
リリース開始前からポケモンとGoogleのナイアンティックと任天堂の最強チームだって話題になってましたしね。
やっぱりネームバリューの大きさもあると思いますし個人的には高額課金しなきゃ強くなれない今のアプリゲームに一石を投じるゲームシステムだと評価してます。(今のポケモンgoがどうなってるかはわからないですけど)
それだけにポケモンマスターズがいまいちだなぁ(愚痴)