10月23日発売の週刊少年ジャンプ47号にて連載が開始された卓球漫画『フルドライブ』の感想。
どんな漫画?
週刊少年ジャンプ47号、大好評発売中!!
巻頭カラーは新連載・超本格卓球物語「フルドライブ」!!
Cカラーは新章大好評御礼「約束のネバーランド」
人気投票の結果発表「鬼滅の刃」
人気投票募集開始「青春兵器ナンバーワン」←番外編あり!
超白熱の最新号、ぜひご一読を! pic.twitter.com/Vm49ysxBEP— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) October 23, 2017
『フルドライブ』は小野玄暉による新連載。主人公はドイツ帰りの少年「玉城弾」。幼いころから祖父との卓球に明け暮れていた主人公が卓球美少女「白石真凛」と出会い…的なあらすじとなっている。
読み切りで載ってた赤毛のアチョー!!がすきだったからとてもうれしい☹️ pic.twitter.com/B5XQRdf41M
— 夢幻 (@mugen0) October 23, 2017
作者の小野玄暉は2011年10月に『恋に咲けミコト』でJUMPトレジャー新人漫画賞の佳作を受賞。その後、本誌では2015年3月に「赤毛のアチョー!!」の読切を掲載。サンデーっぽい絵柄が話題となった。
魅力
画力
今週から新連載の作品、才能溢れてる、まだ23歳かぁ、、、化けそうな画力と構成、どんな物語にするのか楽しみ#フルドライブ#小野玄暉#週刊少年ジャンプ pic.twitter.com/HzBBayQGSa
— 貯金ないです (@ryosama1978) October 23, 2017
本作でまず注目したいのは新人離れした画力だろう。主人公・ヒロインの表情は生き生きしてるし、試合のシーンは躍動感が凄い。特に試合シーンの描き方は読みやすい画とは言えないが一気に読ませる勢いがある。
主人公は髪型やチビという特徴が『ハイキュー!!』の日向翔陽に似ている。目の威圧感なんかもそっくり。
ヒロインが可愛い
ジャンプ新連載の卓球漫画、ヒロインが狂気に満ちたかと思いきや、セリフでパンチラを防ぐという高等技術を使ってきてウケた。 #フルドライブ pic.twitter.com/h3Wo85rKtZ
— しらはま (@shirahama_x) October 23, 2017
本作のヒロインである「白石真凛」も非常に魅力的。お嬢様風の見た目とのギャップが強い前陣速攻型のスタイル。試合で熱くなるのも良いし、卓球ユニフォームもエロ可愛い。性格や髪型は人気でありがちだが試合の豹変振りが良い要素になっている。
熱い展開
#WJ47#フルドライブ
主人公。「卓球の強さが自己を証明する」という信念が言動の指針。外面は静かだが内面はマグマのように熱い。ありそうでない主人公スタイル。— 鈴木宏 (@saxblue13) October 22, 2017
本作の主人公が日向と異なるのは非常にクールな点である。開始冒頭の煽りに対しても笑って済ましており、下手するとヘタレなのだが内面では卓球に対する熱い信念を持っている。初っ端で「主人公の魅力」を見せる掴みは完全に成功している。
ヒロイン兼現状のライバルである白石真凛についても同様で「日本女子の頂点」を自称する高いプライドを持っている。本作の見どころは選手同士のプライドの熱いぶつかり合いだと予想される。
卓球漫画は短命
フルドライブというジャンプにて卓球漫画が始まるので
ここで歴代ジャンプ卓球漫画を見てみようか!!!! pic.twitter.com/3o99uj76rp— 級長 (@kyu_tyou) October 22, 2017
そんな掴みはバッチリな『フルドライブ』だが心配な点もある。それは「卓球漫画は短命」というジンクスである。過去にジャンプで連載された卓球漫画はいずれも
- 地上最速青春卓球少年ぷーやん(13週打ち切り)
- P2! -let’s Play Pingpong!- (全7巻)
- 卓上のアゲハ(全3巻)
10/23 P2修正しました。匿名様コメントありがとうございます
という短い期間で打ち切られている。サッカー漫画に対しても同じことを言えるが少年ジャンプでスポーツ漫画が生き残るのは非常に厳しい。
そして「卓球」となるとヒット作は更に限られ、有名なのは『ピンポン』や『稲中卓球部』くらいだろう。稲中はギャグ漫画なのでスポーツ漫画として成功したのは『ピンポン』だけである。
卓球漫画がヒットしづらい理由はその絵面の地味さにある。卓球という競技がそもそも中継にも向かない競技であり、競技の魅力・奥深さが伝わりづらい問題点がある。
また、ダブルスや団体戦はあるものの基本的には1対1。現在のヒット漫画の方程式である「群像劇」にしづらい問題点もある。漫画として描くのが非常に困難なジャンルなことは間違いない。
感想
しかし、本作は卓球漫画として非常に期待できる内容だった。最近の漫画ではあまり見られないクールな「熱さ」が非常に魅力的だと思う。しかし1話で一気に盛り上げすぎた感も同時に感じる。この盛り上がりをこのまま維持できるのか。黄金時代ライバルに魅力的なキャラをどれだけ出せるかが重要なポイントだろう。
また、作者の過去作を確認する限り日常や恋愛要素がどう描かれるのかも気になるポイント。非能力モノの地道(=地味)な漫画は連載が厳しい昨今、今後の展開をどうするのか期待して見守りたい。
コメント
p2は7巻まで続いてますぞい
匿名様コメントありがとうございます。
完全に勘違いしていました。情報発信側としてお恥ずかしい限りです。
ご指摘本当に助かります。今後ともよろしくお願い致します。