今回は歌手・俳優・作家としてマルチな活躍をしている星野源について意外と知られていない5つのことを紹介したい。
目次
過酷な闘病生活
脳動脈瘤破裂
星野源を語る上で外せないのは2012年12月16日の脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血とその壮絶な闘病生活である。この時はコイル塞栓術という方法で治療が行われ、地獄のような頭痛と吐き気に耐えながら治療を続け、翌年の正月明けに退院した。
当時の闘病経験が「地獄でなぜ悪い」の歌詞に繋がっている。ちなみにMVの作画監督は『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』で総作監を務めた浅野直之。キャラデザが藤子・F 臭が漂っているのはその理由。
二度目の大手術
しかし、前述したカテーテルによるコイル塞栓術という方法は完治はしない施術方法である。翌年6月、2ヶ月ぶりの検査入院のタイミングで再発が見つかってしまう。
二度目の治療と闘病生活・リハビリは更に過酷なものだった。ちなみにこの時の医師探しには以前から世話になっていた笑福亭鶴瓶師匠に紹介をしてもらっている。
二度目の治療では開頭する形で別の手術方法が取られている。この手術では再発リスクはほぼ存在しないため現在は完治している。
過酷な闘病生活の様子は書籍「蘇える変態」で確認することが出来る。
[amazonjs asin=”4838726619″ locale=”JP” title=”蘇える変態”]なぜダンスが上手い?
MJへの憧れ
星野源を「恋」で知った方はダンスの上手さにも注目したと思う。『逃げるは恥だが役に立つ』のEDでも一人だけダンスのキレが違っていた。
そんな星野源がダンスに目覚めたきっかけはマイケル・ジャクソン。NHKで放送された『おげんさんといっしょ』でもMJの魅力と熱い想いを語っていた。また、書籍『働く男』ではMJの真似をする小学校時代の星野の姿も掲載されている。
[amazonjs asin=”4167904527″ locale=”JP” title=”働く男 (文春文庫)”]イデビアン・クルーに参加
19歳のときに井出茂太率いるイデビアン・クルーの『不一致』という公演を観に行きに衝撃を受ける。その後、井手氏から個人レッスンを受けるなどしてダンスの才能を磨いた。またその時の交流から「夢の外へ」「化物」のMVでもイデビアン・クルーが起用されている。
オタクなの?
手記から分かるオタク性
オタクの人は星野源に妙な親近感を抱く人も多いと思う。それもそのはず星野源は間違いなくオタクである。「働く男」の中の「俺を支える55の○○」にも下記のオタク的なラインナップが紹介されている。
- らき☆すた
- メタルギアソリッド
- 花澤香菜
- ゆるゆり
また「蘇える変態」でも下記を語っている。
- アニメのBD-BOXを購入し鑑賞している
- 小学校時代に『スレイヤーズ』に夢中だった
- 「萌え」について
- 二次元での自慰行為(パソコンパラダイス)
- 退院後に楽しんだ作品(シュタゲ、バイオショック、ポータル、デドスペ、ガルパン、アイマス、げんしけんetc)
コアな洋ゲーや萌えアニメのラインナップからもオタクなのは間違いない。
SAKEROCK時代のイケてない感
オタクなのは星野源として活動する前の所属バンド「SAKEROCK」の映像からもよく分かる。演奏後の絡み合いはイケてないグループのそれである。SAKEROCK自体が学校の同級生と共に活動していたバンドなので星野はイケてないグループに所属していた。
変態性
せっくすなう。
— 星野源 official (@gen_senden) April 1, 2011
星野源は変態性も非常に高い。「蘇える変態」では丸一日AVを探し回ったことや好んで鑑賞するAVの条件、素人もののカテゴライズ論も語っており、園子温と「おっぱいをとるか脚をとるか」という議論も交わしている。ちなみに星野は脚に囲まれて死にたいというほどの脚フェチ。「時よ」のMVでも脚に興奮するシーンが確認できる。
音楽性
SAKEROCK時代
星野源のアーティストとしての強みは作詞・作曲を自身が行っていることである。昨今、多くのアーティストは提供された楽曲・歌詞での音楽活動を行っており、曲を歌うだけというアーティストも少なくない。
そんな星野源の音楽の原点は所属していたインストゥルメンタルバンド「SAKEROCK」である。多くの曲を星野が作曲しており、いずれの曲もどこか気の抜けた聴き心地が良い作品が多い。
星野源を知っているがSAKEROCKを知らなかったという方は素晴らしい曲ばかりなので是非アルバムを聞いてみて欲しい。
[amazonjs asin=”B00GWAZ18S” locale=”JP” title=”SAKEROCKの季節 BEST2000‐2013″]星野源として
その後、知り合いの紹介でソロで弾き語りを開始。声と歌に全く自信が無かったものの「記念に」という思いで作ったのが自主制作CD『ばかのうた』(ソロアルバム版とは別)
この頃は落ち着いた弾き語りや自身の想いを打ち出す曲がほとんどである。そんな殻を打ち破ろうと作曲したのは「夢の外へ」「化物」である。時系列で聞いてみると曲調の変化も楽しめる。
闘病後
前後を聴き比べると良く分かるが闘病後は曲の傾向が大きく変わっている。インタビューでも「自分の思いより、見ている景色や雰囲気を歌にしたい」と語っており、大きな意識の変化があったことが窺える。
星野源 #Continues_tour 開幕!マリンメッセ福岡公演初日が終了しました!明日は福岡2日目、よろしくお願いいたします! pic.twitter.com/E5iq3pVvCy
— 星野源 official (@gen_senden) May 21, 2017
過去の思い出、考え、変態性を前面に出していた昔の曲からポップで踊り出したくなる曲に変化したことで大衆にも受け入れられる音楽としてヒットし、現在の人気にたどり着いたのだと思う。
俳優として
地獄でなぜ悪い
『地獄でなぜ悪い』チラシその3★星野源 as 何も知らずに巻き込まれ、映画監督と勘違いされる男・公次 Version! pic.twitter.com/tOLVzV9AaR
— 映画『地獄でなぜ悪い』 (@play_in_hell) September 1, 2013
星野は2003年からテレビドラマに出演するなどしていたが才能が開花したのは『地獄でなぜ悪い』からだと思う。2014年にアカデミー賞の新人俳優賞を『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』で受賞したが、星野源の俳優としての魅力を引き出したのは間違いなく『地獄でなぜ悪い』の方だろう。
園子温は俳優・女優の魅力を引き出す天才だと思う。『愛のむきだし』では満島ひかり、『ヒミズ』では染谷将太と二階堂ふみ、『地獄でなぜ悪い』で星野源を世に送り出している。観た方は分かると思うが星野の演技、映画の内容、EDに至るまで全てが最高の映画である。筆者的には人生のベスト3に入る。未見の方は是非とも一度観て欲しい。
逃げるは恥だが役に立つ
次に注目を浴びたタイミングは何と言ってもドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』である。ガッキーとの共演や目を離せない展開、エンディングの恋ダンスが社会現象になった。
[amazonjs asin=”B01N7DDF7N” locale=”JP” title=”逃げるは恥だが役に立つ Blu-ray BOX”]個人的にセケンが星野源に注目してくれて嬉しかった反面、アンチも増えて残念な気持ちがあったので本投稿を書いてみた。
今後の星野源
星野源は今後もコンスタンスに名曲を作り、俳優としても活躍していくと思う。これからの星野源にも注目だが本投稿を参考に過去にも視点をあててみて欲しい。あなたが気づかなかった新しい星野源の魅力に出会えるはずである。