『ウチの夫は仕事ができない』感想:錦戸亮と松岡茉優頼りのクソ脚本

日本テレビで先週より放送中のドラマ『ウチの夫は仕事ができない』の感想。

どんなドラマ?

https://twitter.com/uchinootto_ntv/status/878377705900605440

関ジャニ∞の錦戸亮主演、松岡茉優が妻役を務めるお仕事ホームドラマ。毎週土曜夜10時から放送中。

ちょっと残念な「仕事ができない夫」とそれを支えるが頑張る社会サバイバルらしい。

脚本は『べっぴんさん』で知られる渡辺千穂が務めている。

感想

感想だが典型的な日本のドラマといった感じで無茶苦茶つまらない。というか主演・妻役を無名の俳優・女優に変えたら観る人は居ないと言い切れるほど脚本が酷い

キャラ

https://twitter.com/uchinootto_ntv/status/881478467879030789

物語を形作る上で重要なキャラだが誰一人尖っていない。というか全く特徴が無い。夫は女々しいだけの報連相ができないクソ社会人だし、妻もきのこ狩りに行って遭難する頭の悪さ。

何よりそんな馬鹿同士がくっついて慰めあってるのを見せられても…という状況。錦戸、松岡ファンは自分を置き換えて楽しめるのかもしれない。

しかし真っ当な仕事している人間には「報告しろよ」「転職しろよ」「仕事しろよ」と言ったツッコミでイライラしか募らない。

脚本

まずタイトルに有る「仕事ができない」感が全く無いのである。1話の「仕事」にまつわる諸問題も「報連相」が出来なかっただけであり、それ以外はプロジェクトを1人の人間に押し付けている会社の構造問題である。

「恋愛」パートも馬鹿丸出しである。出会いからして遭難しているのがあり得ない。脚本家的には「ドラマティック」にしたつもりだろうが、普通の映画観るような人間には幼稚で目も当てられない。

「仕事」を題材にしているのに仕事エピソードは皆無。やっているのは記号化されたお仕事「ごっこ」である。つまるところ説明が強く、馬鹿にも分かる内容にした典型的な日本ドラマ。ギャグパートも下らない内容とテンポの悪さで安い仕上がりとなっている。

改善点

キャラの掘り下げ

https://twitter.com/uchinootto_ntv/status/885128231245946880

まず俳優・女優ありきのドラマだと割り切って人間性を掘り下げて描くべきだと思う。

現状では作中の粘菌好き、キノコ好きという設定もキャラの性格付けに影響しない要素に成り下がっている。本来的にはそこから「研究者気質」「自然好き」「コミュニケーションが苦手」と言った人間性が垣間見えるはずなのだがそれも無い。本当に脚本もう少し練って欲しい。というか1話で無駄なキャラ出しすぎなのも薄まる要因。政治的な都合もあるだろうが減らすべき。

夫・環境の変化を描く

今後の課題だが夫と職場環境の変化を描くことはマストである。1話毎に夫がどう成長したかを描いて欲しいし職場の人間の反応の変化も分かりやすく表現できる。最終的には粘菌・キノコの研究職関係に転職すれば良いんじゃないか。

今後に期待を持てない

https://twitter.com/uchinootto_ntv/status/885445959211040768

正直1話終了時点で「最終回」感が凄い。今後「どうなるんだ?」が1mmも無い。脚本は担当している渡辺千穂爆死メーカーとも言われているの今後も期待できそうにない。まあ努力して欲しい。

テレビ局上層部は俳優・女優「ありき」のドラマ作りを根本から見直すべきである。世のヒット作の構造はそこではないし、他番組を巻き込んで宣伝しても「つまらないものはつまらない」。今後、より良質なドラマが増えることに期待したい。

ドラマ:ウチの夫は仕事ができない
ジャンル ホームドラマ
演出 佐藤東弥
小室直子
脚本 渡辺千穂
放送開始 2017年7月8日
制作局 日本テレビ
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コメント

  1. けろちゃん より:

    まったくもっておっしゃる通りです。結局運が味方してくれてるだけで本人はなにも変わっていないんでしょうね。