毎年恒例日テレの人気番組「鳥人間コンテスト2018」が放送されたが、思いもよらぬ大会結果にネット界隈が騒然としている。
どんな番組?
鳥人間、新時代へ
ドリーくんも今年誕生したんだ。
SNS公式アカウントも、新時代へ#鳥人間コンテスト放送まであと3日#24時間テレビ みんな見てる? pic.twitter.com/sMYlsfCweo— 鳥人間コンテスト【公式】@ ひとくいドリーくん (@ytvBirdman) 2018年8月26日
鳥人間コンテストは読売テレビ放送主催、人力飛行機で飛行距離を競う大会。その模様は読売テレビ制作・日本テレビ系列の特別番組として毎年放送され人気を博している。大学のクラブ・サークル単位での参加が目立ち、学生たちの熱い想いと垣間見える青春模様も見どころの一つ。
台風で中止に
鳥人間コンテスト2018胸くそPoint
・台風の強風の中、強行開催
・雨で発射台から補助員が滑り落ち、飛行は安定していたのに失格判定
・翼が折れるなどの事故多発
・一年かけた機体バラバラ
・挙句、大会途中で中止
・泣き崩れる選手(3年生)でお涙頂戴
・ここまでの流れを隠匿してドラマチックに放送— 二枚舌のトンマーゾ (@Gang_Para) 2018年8月29日
8月29日に放送された「鳥人間コンテスト2018」では台風12号が近づいているタイミングで開催され、「人力プロペラ機部門」の一部のみ実施して途中で終了。競技不成立として大会中止になる流れとなった。
SNSの反応
突然過ぎる大会中止。泣き崩れる学生たちの姿を見て運営に対する不満が続出している。
鳥人間コンテスト見てるけど可哀想すぎるわ。台風前で強風なのわかってんのになんで日を改めなかったんだろう。テレビの都合で頑張ってきた人達の機体がぶっ壊れていくの見るの辛いわ。
— さな (@37_yumex2) 2018年8月29日
鳥人間コンテスト、参加者の本気と運営のガバガバ具合が釣り合ってないんよ
中止で飛ばせなくなるのを運営が美談にしたらあかんよ#鳥人間コンテスト— あっちゃん (@acchan_igo) 2018年8月29日
#鳥人間コンテスト2018
今回の鳥人間コンテストは運営に問題が有るのでは無いでしょうか?
出場者たちは時間とお金をこの日の為に頑張って来たのですよ。
日にちを変えて行っても良かったのでは無いでしょうか?全く彼らの心情をくんでくれる番組では無いと思われます。
— katarino65 (@rag_shieing) 2018年8月29日
鳥人間コンテスト主催者側がクソなだけなのに参加者の悔し涙映して感動話みたいにしてるの救いようがない
— 塩飯 (@unkopantu) 2018年8月29日
延期が難しい理由
台風接近にもかかわらず開催・途中中止した運営に対する批判が集中しているが冷静に延期・中止が難しい理由を考察してみる。
コスト面
鳥人間コンテストの運営批判する人の気持ちはわかるけど、これ程の設備と人件費が掛かってるのに延期できるわけ無いやん。可哀想だけどこれが現実だ。
鳥人間コンテストに挑戦した皆さんお疲れ様でした。
感動をありがとうございました#鳥人間コンテスト— のよ (@roron1234) 2018年8月29日
今回のケースを想定した対策として真っ先に思いつくのは大会予備日を用意しておく。延期して別日に開催する判断だと思うが、コスト面を考えると現実的ではない。大会に参加するチームは大会日程に合わせてスケジュールを調整し機体を完成させ、当日までにトラックで機体を運搬、チームメンバーも日程に合わせて現地入りしている。機体の制作費だけでも200万円近く掛かる上にメンバーの宿泊費、輸送費などのコストが掛かっており、機体制作にかけた時間もコスト換算すれば途方もないお金・時間が掛けられている。これに予備日を用意するとなると運営側、参加側双方に更に負担を押し付ける形となり、大会運営自体が立ち行かなくなってしまう。
日程の調整
華やかな鳥人間コンテストの裏には汗水垂らして働くカッチョいい人たちの影があるんだよ pic.twitter.com/CQlHBOCkLX
— おさまる (@osamattel) 2018年8月29日
大会に携わる人達の日程調整も容易ではない。参加者が複数日を空けておくことの難しさは言わずもがな番組サイドとして呼ぶMC・ゲストの日程調整。プラットフォーム・大会会場設営に携わるスタッフ、ヘリ・ダイバー準備等の人件費など課題は多い。気軽に○日と○日空けといてのノリで済む話ではない。
鳥人間コンテストの中止、軽くググっただけでも参加者発表とシャトルバスの運行表が発表されたのが7/19。この時点で各所の手配が手配が終わってるってことになる。
台風12号のもとになる熱帯低気圧の更にもとになる低圧部が形成され始めたのですら、その後の7/20。
これで延期しろとか無茶苦茶では?— 諫早 (@isahaya) 2018年8月29日
また、今回の大会は台風が接近する最中開催されたことも非難の対象となっているが、事前に台風発生を予想し対応を行うのもタイミング的に難しいだろう。夏に開催される以上、台風は避けられず過去にも同様に中止となったケースも存在する。
運営側の採算
延期して、別の日に開催できなかったの?とか言ってる人沢山いるけど、会場は毎年この日だけの為に設営されるものだから常にある訳では無いし、大会日は会場周辺?での漁業禁止してるし、運営費だって馬鹿にならないほど出てるんだよ。財力ない滋賀県に無茶言わないで!#鳥人間コンテスト
— YM-R(=゚ω゚)ノ@AR名「mutsuki」R33の人 (@Mutuki_YMR0906) 2018年8月29日
延期・予備日が難しい最大の理由は番組サイドの採算面。プラットフォームと呼ばれる発射台は建設に1億円掛かっている噂もあり、2日間開催中の漁業関係者への補償、機体回収費、会場周辺の渋滞対策等を含めると莫大な金額となる。この金額を僅か2時間放送番組のスポンサー収入だけで補うことは困難であり事実、2009年には広告収入の減少と制作費の見直しにより開催中止となっている。今回は岩谷産業が特別協賛として出資し、番組サイドも公式グッズを販売する等して何とか継続している状態。
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大会中止の流れに「これは運営が悪いのでは?」と思って調べてみたが、調べた限りでは番組サイドは悪天候の中で善処した印象が強い。大会を完全中止しなかったのはこの日のために1年間頑張った学生たちの思いに応えるための判断だと思う。けが人もなく無事に終えられている以上、判断は正しかったと言わざるを得ない。また、感動路線の番組編集内容については賛否が分かれる部分だが中止でも番組として成立させる手法としては仕方ないのではなかろうか。24時間テレビ直後だからこそ悪く見えてしまう背景もあるように思う。
らごぱすたんの駆動設計したの自分です!!!
すいませんでした!!!!#らごぱすたん— いまみや (@imami_green92) 2018年8月29日
いずれにせよ今回は「#らごぱすたん」に全部持ってかれた印象。電通大はこの路線で今後も頑張ってほしい。
コメント
2018年、当時のプラットフォーム上は、滑りやすく危険な環境であった。
既に何件も、滑って危険な競技が継続された。
天候問題で、競技が滞る事が許されなかったらしい。
大会運営側は、充分に危険を予測できた訳で、安全を確保した上で競技を中止する事もできた。 しかし、それを行わなかった。
絶対王者が憤慨し、問題発言とされたが、
ご本人の意志意向を無視し、公共の電波を使って放送されたのであれば
名誉棄損など、個人の権利に牴触する惧れがある。
程度の問題はあるが、放送事故ではないか。
絶対王者は、パニックになっていたと思う。
ただ単に言葉尻の上げ足を取り、騒ぎ立て、ご本人を傷つけてはいけない。
YTVは、今後その点を鑑みて、責任を持った放送と事後処理を行うべき。
毎年、大会前に説明会だの、交流会だの議論する機会はふんだんにある。
感情論に振り回されているのは、番組のレベルを疑われるだけである。
バラエティ枠と言えばそれまでだが40回越える歴史をしても発展途上番組。