1月10日、スマホ向けゲームを運営する「コロプラ」が任天堂から特許侵害で提訴されたことが明らかとなった。
概要
【任天堂 特許巡りコロプラ提訴】コロプラは、任天堂が同社に対し「白猫プロジェクト」の配信差し止めと損害賠償44億円の支払いを求めて東京地裁に提訴したと発表。16年に任天堂から特許侵害の指摘を受けたという。 https://t.co/lFtuI6aAYB
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年1月10日
訴訟が提起されたのは2017年12月22日。コロプラによると2016年9月から任天堂に「特許権侵害」の指摘があり、1年以上に渡り「侵害していない」説明を続けていたが折り合いが付かなかった。損害賠償金は44億円及び遅延損害金。『白猫プロジェクト』に対する差止請求も行われている。
特許侵害内容は?
具体的な特許侵害内容について公式リリースは現在無いが、広報への問い合わせをしたウォール・ストリート・ジャーナルの記者によると下記の通り。
任天堂広報から回答。vsコロプラで任天堂が訴えている特許侵害は5件。そのうちの1つは「タッチパネル上でジョイスティック操作をする際に使用される特許技術」。とりあえず公式回答はここまでですかね。あとは係争の中で明らかになっていくんでしょう。
— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年1月10日
白猫で有名な「ぷにコン」自体はコロプラが特許を取っていたはずなので別の指摘だと思われる。また、「マリオカート」に酷似したゲームも「レースゲーム」自体は特許では無いので異なる。
軽く調べた限り怪しいのは「公開番号2006-122240」の「タッチ操作に生じる入力ブレの影響を低減」させる特許だろうか。タッチ操作でのベクトル計算後にブレを考慮した平均値でのベクトル表示を行っていた可能性がある。
ジョイスティックの操作って言ってるからこっちか!ぷにコンとDSのタッチペンとの操作がぶつかったのね…
ハード型のゲーム機からスマホゲーに客が流れたと言いたいんでしょうか。任天堂が勝っても面白いけど、やるならもっと早くやらなきゃもう流れは止められなさそう#コロプラ#特許侵害#任天堂pic.twitter.com/28F7nFToDi
— エリン@黒ウィズ (@Erin3359) 2018年1月10日
SNSの反応
人気ソーシャルゲームメーカーと任天堂の争いにTwitter上でも注目が集まっている。
コロプラがトレンド1位だったから、白猫で何か重大告知かアニメコラボあったんかな?と思ったら任天堂から提訴されてた。一体何がなんなんだってばよ。
— 志麻@浦島坂田船♔ (@shima_s2) 2018年1月10日
まぁでもこれ「これうちの特許だよね? あやまって?」って任天堂が言ってたのをコロプラが鼻くそほじりながらなあなあで流してたから「よし覚悟できてんだろうな」って殴り込まれた構図にしか見えない
— 刃神氷雨 (@hagami495) 2018年1月10日
コロプラが訴訟されてる件で「白猫悪くない!任天堂金儲けしか考えてない!特許とか知らん!」って喚き散らす論点ガバガバキッズが無限に出てくんの草 無法地帯かよ
— さこん (@56fornow) 2018年1月10日
白猫ユーザーに待ち受けるパターン 【最悪】敗訴&差し止め(どっちも上告するだろうからどうせ今すぐではない) 【最高】勝訴 【大ダメージ】謝罪&賠償&悪評で終焉へ 【逆転サヨナラ満塁ホームラン】コロプラが白猫の権利を任天堂に売却
— まっつん (@chi_terra) 2018年1月10日
コロプラの訴訟、さすがに我慢ならないからガンホーに抗議の電話入れたら
「弊社は関係ありません!!」
の一点張りだったしやっぱミクシィはクソだな、もうスクエニのソシャゲは一生やらねえ。— まよか∧( ‘﹃º )咖喱の魔女 (@sayakatakanasi) 2018年1月10日
コロプラ側の弁護士がマリオなの今年一笑ったわwwwwww#白猫プロジェクト pic.twitter.com/ybs2sMS62l
— あーるし@バンドリ垢 (@S_R_BanG) 2018年1月10日
任天堂法務部とコロプラ pic.twitter.com/B0bVX42XOR
— ひじりのよる (@h01y_night) 2018年1月10日
感想
今回の件は長期に渡って警告を続けたにも関わらず対応を行わなかったコロプラに対して任天堂がキレた形だろう。44億円の支払い程度ではコロプラは潰れないが『白猫プロジェクト』の差止請求は非常に痛いはず。該当機能改修の為に1日止まっただけで大きな損害となってしまう。コロプラとしてはそれだけは避けたいだろう。
任天堂は『どうぶつの森 ポケットキャンプ』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』などのスマホ向けゲームを推し進めており、コロプラの「ぷにコン」のような特許が邪魔となっている可能性もある。
モンハンの壁際のカメラワークが最低なのは「背面カメラ状態で壁際に移動した時、壁が透明になった状態でめり込んでいく」っていう特許をコナミ君が取ってるからだったっけか pic.twitter.com/ZxtaNEzbL8
— 天川🌻こみトレ5号館 ニ-15a (@ama_gin) 2014年8月26日
プレイする側にとってコナミの「壁際カメラワーク」特許のような「ゲームの発展を邪魔する」特許は害悪でしか無い。グリーとクラロワの特許争いも記憶に新しいが、長期的な目線でユーザーが幸福になる形での解決を望みたい。