【Switch】完全爆弾解除マニュアル感想:大人向けの計算ドリル

Switch版『完全爆弾解除マニュアル』を友人らと3人でプレイした感想。

どんなゲーム?

Keep Talking and Nobody Explodes (仮称) [Indie World 2018.12.27]

『完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes』は2人以上でコミュニケーションを取り、タイトル通り爆弾解除を目指すシミュレーターゲーム。プレイヤーは「処理担当者」と「分析担当者」に分かれて爆弾解除を目指す。

Switch, PCにて好評発売中。爆弾解除用のマニュアル(要印刷)はこちらから

処理担当者

「処理担当者」は画面に表示された爆弾の情報を正確に伝達し、爆弾の解除操作を実施する。マニュアルを読み解いたり難しいことを考える必要は無いが、分析担当に情報を伝えるコミュニケーション能力が求められる。

分析担当者

「分析担当者」は紙媒体に事前印刷した爆弾解除マニュアルを用いてモジュールを特定、解除方法を読み解き操作を処理担当者に伝える。マニュアルを正確に読み解く読解力と解除方法を特定する論理的思考能力、そして正確さとスピードが求められる。

特徴

3時間ほど本作を遊んで分かった特徴を伝えてみる。

ボードゲーム感覚

本作最大の特徴は印刷した「爆弾解除マニュアル」を使った非対称のゲームプレイだ。分析担当者はゲーム画面を一切見れずにマニュアルを読み解きつつ情報を伝えることに必死になるので「ゲーム」を遊んでいる感覚は全く無い。互いに情報を伝え合ったりロールプレイ感も強くチームで協力しあって一つの目標を目指す感覚はボードゲームにも近い。プレイ中は終始言葉が飛び交っており原題の「Keep Talking」は言い得て妙といったところ。

大人向けの難易度

ただし難易度は高い。少なくとも小学生では文章を理解することすら困難で大人でも論理的思考が苦手な人は苦戦するはず。コミュニケーションも言ってみれば「グループワーク」と同じなので本作を楽しく遊べるのは大学生〜社会人だろう。

モジュール解除用の問題はプログラマが作りそうな内容ばかりで筆者含めてSEには楽しい。学生で言えば数学のドリルを黙々と解いて答え合わせで正解したときに「やったー!」と喜べる人が向いている。いわゆるパーティーゲームの様なライトさは無いので一緒に遊ぶ人は慎重に選ぼう。

4人以上がオススメ

プレイヤー人数は何人でも良いが個人的には4人以上をオススメしたい。というのも爆弾解除の基本的な流れは下記の通り。

  1. 処理担当者が爆弾のモジュール詳細を伝える
  2. 分析担当者がマニュアルに沿って分析
  3. 分析結果を処理担当者に伝える

爆弾爆発までの制限時間の大半は2の「分析担当者」による分析作業に充てられるため、処理担当者の多さが難易度に直結する。マニュアルを多めに用意して複数人で並行して分析できるとかなり楽になる。あるいは処理担当者の1人を連絡担当として分析担当とのパイプ役に徹するのも良いだろう。並行するタスクをいかに捌けるかが爆弾解除の鍵になる。

感想

もっとパーティーよりでワイワイ楽しむゲームだと想像していたが、ほぼ仕事に近い。ホウレンソウの重要性もモロだし、マニュアルを読み解く作業は仕様書を読んでいる気分になる。ちなみにマニュアルはタブレットなどで見ることも可能だが、計算過程など書けた方が遊びやすいので印刷を推奨。事前に人数分のマニュアル・ペンを用意しておこう。

擬似的に仕事のロールプレイを楽しめる神ゲーなので仕事好きな人間同士で集まり、休日にも仕事気分を味わおう。

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