夏休みの間『スプラトゥーン2』『リネージュ2レボリューション』『DQX』などのネットゲームにハマっていた学生・社会人も多いと思う。今回はネトゲ依存克服のためのアドバイスをまとめる。
ネットゲーム依存症とは?
「ネットゲーム依存症」とはオンラインゲームに没頭し過ぎて睡眠時間が減少したり、ソーシャルゲームに課金し過ぎるなど生活に影響が出るレベルでゲームに嵌っている状態を指す言葉。
重要な判断ポイントは「生活に影響」が出ているという点である。ゲームのせいで「勉強に集中できない」「お金・時間を浪費してしまう」などのケースが発生しており、「やめたくてもやめられない」という状態であれば完全に「ネットゲーム依存」だと言える。
国内では2013年の実態調査でネット依存の中高生が全国で51万人居るという調査結果も出ており、韓国や中国ではゲームに没頭するあまり過労死するケースも発生している。
ソーシャルゲームの影響
そんなネットゲームの依存症だが中高生のスマートフォンの普及とソーシャルゲームの台頭により年々増加傾向にある。
https://twitter.com/appmarkelabo/status/884926435122569216
特に課金額においては日本の課金額は世界を圧倒しており、ネットゲームにハマりやすい国民性がデータからも垣間見える。
克服方法
そんなネットゲームの恐ろしい点は通常のゲームと異なり「終わりがない」という点である。一度ハマったが最後、人生のサービス終了まで延々と時間とお金を吸い取られてしまう危険性がある。
人生ゲームオーバーとなる前に次の方法で克服を試みて欲しい。
他のことをする
まず前提としてネットゲームにどれだけハマっても「楽しめて」さえいれば問題ないと思う。毎日帰ったらMMO三昧な人生にも非常に憧れる。それはそれで人生として良い。
問題なのは「他にやりたいことがある」のにネットゲームを「やめられない」ケースだろう。これは課金して必ず「後悔」するのに課金をやめられないケースも同様である。時間・金を無駄にしてしまったと自責の念に駆られる場合は何とか改善して欲しい。
克服法としてはその「他にやりたいこと」を「とにかくやる」という方法がある。勉強しないといけないと思っているならば、ログインボーナスは後回しにして先に「勉強」を始めよう。これは「やる気」を出すための心理と同じであり、人間は一度行動を開始さえすれば「後から」やる気が出てくるようになっている。一度机に向かってさえしまえば時間が経つほどに集中できる。
それでも机に向かいながらスマホが気になってしまう人には次の方法をお勧めする。
毒を持って毒を制す
ネットゲーム依存は別のゲームで制するという考え方。具体的には次のアプリ、サービスを利用すると良い。
Forest
「Forest」はスマホ中毒者がケータイを離れるためのアプリ。このアプリ内では木を育てられるのだが、木を育てている間にスマホに触ってゲームをしたりSNSをすると木が枯れてしまう。
そのため、種を植えてからの最大120分間は「木を育てる」というゲーム内目標のためにスマホを触らないようになる。勉強など集中したいタイミングにうまく活用すると良い。
同様のスマホ依存克服用アプリは他にもあるので調べてみて欲しい。
Habitica
RPG風タスク管理ツール「Habitica」をはじめてそろそろ一ヶ月。レベル18魔術師。これ、タスク管理の才能がない人、ゲーム脳の人に全力で啓蒙したい。細かい日課を先延ばしにしなくなった。@manzyun 教えてくれてありがとー #Habitica pic.twitter.com/OcME1gS1Zp
— うぇびんさん (@webbingstudio) October 26, 2016
「Habitica」は自分の人生をゲーム化出来るタスク管理サービス。毎日の習慣や目標などをタスクとして自ら設定し、それを達成することで経験値、ゴールドを入手できる。また、悪い行動もマイナス要素として設定することもできる。タスク設定次第で自分の人生をうまく誘導しデザインできる画期的なゲームとなっている。
無論、目標の設定と達成報告は自分で行う自己申告制のため幾らでも嘘をつくことができる。ここは本人のゲーム愛次第だろう。
筆者もよく利用していたが無理な目標を設定しなければ非常に良いタスク管理、ライフマネジメントが出来るツールだと思う。徐々に目標や日課を増やすなどしてうまく活用して欲しい。
強制的にやめる
上記の方法でもダメだった場合は強制的に断ち切るという手段がある。アプリであれば今後の人生との兼ね合いを考えて納得した上でアンインストールしてしまおう。
この時にデータ復旧方法を残しておくかも一つのポイント。アカウント連携しておいて復帰可能な状態でアンインストールすることは簡単にできる一方、復帰も簡単というデメリットがある。しかし再インストールにも時間がかかるため、自制する上で一定の効果があることは間違いない。
その他にも全てのキャラクターを売却、消去した完全な引退や、パスワードを適当に変更してログイン不可にする方法、時間制限ツールやURLアクセス禁止ツールなどを用いる等「復帰しようとする自分」を阻止する方法を色々と考えてみると良い。
一度やめれば分かるが、3日ほど経過すると殆ど気にならなくなると思う。まずはアンインストールをお勧めしたい。
上手に付き合おう
以上、ネットゲームの克服方法をまとめてみた。もちろん上手に付き合えばネットゲームはとても楽しい。しかし限度を超えて生活にまで影響を及ぼし始めた時には心身にとって「害」な存在になってしまう。
「ネットゲームを好きな自分」を認めた上で自制しつつ上手に付き合っていくのも手だと思う。上手くコントロールできることが重要となる。
上記の情報を参考にしてネットゲームやソーシャルゲーム、ネット依存と上手に付き合って良い人生を送ってほしい。