【炎上】『けもフレ』監督降板騒動の公式見解に対する疑問点・問題点

未だに炎上が収まらない『けものフレンズ』のたつき監督降板騒動。本日、公式からも経緯説明が発表され「火に油を注ぐ」形で炎上が続いている。

2期制作も決定している大人気アニメ『けものフレンズ』。9月25日、続編制作にたつき監督が関わらないことを明かし、騒動になっている。 概要 ...

公式の発表内容

たつき監督の降板について「「けものフレンズ」映像化プロジェクトに関するご報告」という公式リリースが公開された。

しばらく接続できない状況が続いていたが現在は復旧しているので、詳しいリリース内容はリンク先で確認して欲しい。

要約すると公式としては以下の主張となる。

  • 同体制か新体制か検討中で何も決定していない
  • 角川としては同体制にしようと動いていた
  • 辞退したのはヤオヨロズ側(8月)
  • 「けもフレ」は誰のものでもない
  • ヤオヨロズは無断で作品利用している
  • 直すように伝えたが条件を受け入れられないので辞退したいと言われた

疑問点

このリリースを読んでのまず気になるのは「たつき監督」の主張と「角川」の主張の矛盾だろう。

噛み合わない主張

たつき監督の主張によると『カドカワさん方面よりのお達し』としている。しかし角川は『ヤオヨロズ側の辞退』と主張している。あからさまに理不尽な条件が突きつけられたのではと勘ぐってしまう。

ヤオヨロズの暴走?

公式による報告では「無断での作品利用」を問題として挙げている。この問題を挙げる以上、具体的な内容が必要となる。

ちなみに吉崎観音先生は利用について許可しており、「誰のものでもない」と言っているカドカワ自身の主張とも矛盾している。

条件とは?

角川が提示した条件も気になる。「正常化」という言葉が指しているのは単なる「無断利用やめてねー」程度の話ではないと思われる。この点は想像にしかならないが、角川の過去の悪行を見ていると明らかに「私物化」を問題視しており、「」を生む形への方向転換を迫ったと捉えるのが自然である。

問題点

この報告内容を信じる限り角川の対応は間違っていない。しかし最大の問題点は「ファンの気持ち」である。会社として正しかろうがファンの「気持ち」に配慮できなかった今回の報告は大失敗だと思う。

謝罪なし

ほとんどの炎上事件は公式の対応ミスにより炎上が加速・拡大しており、今回も明らかに「火に油を注ぐ」形での対応となっている。具体的には報告に今回の騒動に対する「謝罪」は一言も含まれていない。そのため「悪いのは自分たちじゃない」「ヤオヨロズが問題」と責任をなすりつけている印象を受けてしまう。

例え事実「ヤオヨロズが問題」だったとしても、まずは「騒動に対する謝罪」をしてから状況説明に入るほうが良かった。

カドカワの信用

ヤオヨロズも信用に足る会社では無いのだが、それ以上に今回はカドカワの信用の無さが露呈している。これは過去の「焼畑農業」的にコンテンツを消費してきたツケが回ってきた状況とも言える。

育ての親

「けものフレンズ」というIPはKADOKAWAが所有している。そのため「けもフレ」の私物化を問題視する企業としての姿勢には何も問題がない。

しかし、ファンにとっての『けものフレンズ』の育ての親は明らかに「たつき監督」である。事実上死に体だったIPを蘇らせ、再生したのは「たつき監督」の監督、脚本、演出による賜物である。このファンにとっての『けもフレ』の概念を無視し、権利を行使したのだからKADOKAWAは政治的にファン達に叩かれても仕方がない。

権利行使に踏み切るには説明が不十分過ぎるし、今回のリリースは情報が足りなすぎる。もっと想像力を働かせ、政治的な手回しを進めた上で発表に踏み切るべきだった。

傷ついてしまったIP

未だ着地点が見えない「けもフレ騒動」だが、例え2期をたつき監督がやることになっても一度傷ついた事実は覆せない。『けものフレンズ』の印象が今回の騒動で大きくダウンしたことはブランドにとっての大損害である。

もはや平和な解決は望めそうに無いが、今は只行く末を見守ろうと思う。

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