リングフィットアドベンチャー感想:人類の筋力を底上げする神ゲー

10月18日に発売された任天堂の『リングフィットアドベンチャー』の1面をクリアした感想。

どんなゲーム?

『リングフィットアドベンチャー』は専用コントローラー「リングコン」「レッグバンド」を装着しカラダで遊ぶアドベンチャーゲーム。

Nintendo Switch専用で好評発売中。価格はソフトに専用コントローラーが付属して7,980円+税。

魅力

20分ほどプレイし1面をクリアして分かった本作の魅力を伝えてみる。

ガチ筋トレ

任天堂が作るフィットネスゲームとして『Wii Fit』や『Wii Sports』を思い浮かべる人も多いだろう。しかし、本作はそれらが「生温く」感じる程に運動強度が強くほぼ筋トレ。最初のチュートリアルとストレッチだけで汗をかき始め、2ステージ目を終える頃には汗だく状態。筆者は運動強度を最高設定にしたため3ステージを終える頃には太ももが痙攣しかけた。

プレイすると分かるが本作は健康志向の老若男女がターゲットでは無い。「筋肉」をつける意志を持つ若者向けのゲームである。真面目にプレイすれば翌日は筋肉痛必至でクリアまでに効果を実感できるはず。実際のプレイはCMのようにガッキーが笑顔でプレイするイメージとはかけ離れている。ソフトの箱に書かれている通り「筋肉は一生の相棒」を実感するまでの筋トレ導入ツールと言えよう。

ゲーム性

ただ辛いだけのイメージが伴う「筋トレ」を「ゲーム」に落とし込んでいる辺りはさすが任天堂。メインであるアドベンチャーモードでは物語が存在しレベル、攻撃・防御力、スキル習得などRPG要素が用意されており、プレイヤーは主人公とともに(筋肉的な意味で)成長できる。リングコンを持って走れば画面内のキャラクターが世界を走り回り、敵の攻撃を腹筋でガードする流れはある種VRを超えた体験。また、プレイ中はリング君が「いいよ!」「その調子!」「筋肉が喜んでる!」などと応援し続けてくれる。そのため『Wii Fit』は飽きてしまった人でも本作を続けられる可能性は極めて高い。

その他にもオンラインで順位が分かったり、アラーム機能、フレンドとギフトを贈り合える等継続させる工夫が盛りだくさん。ミニゲームも友達や家族と遊べば盛り上がること間違いなし。Switch向け作品としてはマストバイなカラダを使った新しい「遊び」が提案されている。

サイレントモード

この手の「カラダ」を使う作品で困るのがルームスケール問題。日本は部屋が狭いため大きく動き回ることが出来ず集合住宅では足音も立てられない。筆者もVR作品によってはテーブルを動かしてスペースを確保し、何とかプレイに漕ぎ着けることが多かった。

しかし、『リングフィットアドベンチャー』は4.5畳の狭い部屋(ど真ん中にテーブル)でも問題なし。準備も簡単で気軽にプレイ出来る。サイレントモードに設定すれば足踏みの代わりに屈伸でジョギング可能だし、リングコン単体の「ながらトレーニング」も用意されている。夜中でも気兼ねなく遊べる細やかな工夫が嬉しい。

感想

Nintendo Switch リングフィット アドベンチャー TVCM 冒険篇1

任天堂が作る「アドベンチャー」というだけで期待度は高かったが、想像通り「ゲーム」として楽しめる作品に仕上がっている印象を受けた。ただ筋トレの運動強度は想像以上であのCMは詐欺。プレイ中は息切れしまくるし唸りながら本気で筋トレするゲームが本質と言えよう。イメージ的にはガンバレルーヤのよしこが「クソが!」とか言いながら遊んでた方が近い。

正直このゲームさえあればジムもランニングも不要になる内容で任天堂が本気で健康市場を取りに来たとも考えられる。本作のライバルは市販のゲームでは無く近所のフィットネスジム。同じ路線の体感型ゲームを増やすのはSwitchのハード特性を考えても非常に相性が良く早くも続編に期待がかかる完成度だ。購入を検討している方はブームとなり売り切れてしまう前に購入して遊んでみて欲しい。

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コメント

  1. kanata より:

     別ゲームの感想から来た通りすがりで失礼します。
     レビュー内容はほぼ同意なのですが、ひとつだけ補足させてください。

     このゲーム、運動強度を低めにすれば、普通に気軽なトレーニングとしても楽しめます。いや、準備運動だけでもそこそこ疲れたりはしますが。
     なので、あのCMも別に嘘ってことはないかなと。

     つまり強度を高くすれば本当にガチで鍛えることができ、軽くすれば気軽な運動習慣にできるという。
     この面でも、かなり計算されつくしたソフトということになりそうです。

     ただし、運動強度の加減については、少し説明不足だったような気もしますが。
     それこそゲーマーとして、難易度選択のつもりでハードにしちゃった人もいるでしょうし。
     ゲームに慣れてない人でも、俺は思い切り鍛えたいからこれを買ったんだって、安易に高い設定を選んでしまった人が多そうですし。

     開始時に、いつでも気軽に上げ下げできるというのが救済処置だったのでしょうが、あれも「最初にハードルを上げすぎている人」へのフォローとしては、あまり機能してなさそうに感じます。