漫☆画太郎『星の王子さま』感想:ジブリパロが光る社会派コメディ

1月4日、日本の国宝級ギャグ漫画家「漫☆画太郎」の最新ギャグ漫画『星の王子さま』の1巻が発売された。

どんな漫画?

『星の王子さま』はサン=テグジュペリ原作の名作「星の王子さま」を漫☆画太郎が独自の解釈で漫画化した作品。

飛行機の故障で砂漠に不時着したパヤオが出会ったのは、羊の絵を描いて欲しいというクレイジーな少年だった…!

魅力

画太郎ワールド

本作はサン=テグジュペリの原作の存在を忘れさせる「画太郎ワールド」全開の作品となっている。初っ端からの怒涛の展開と絵力には圧倒されるばかりで「画太郎初心者」は面食らうこと間違いなし。話が進むと「星の王子さま」なのに画太郎恒例のババアも出てくる。画太郎初心者から玄人まで全員が楽しめる良書だと思う。

社会派漫画

画太郎について「おふざけギャグ」の印象が強い人も居ると思うが、本作は紛れもない社会派漫画である。日本の医療問題にも踏み込み、政治問題についてもメスを入れたりネットの本質を見抜いた格言も載せられている。まさに単行本の帯にある通りで「大切なことは、ぜんぶ画太郎が教えてくれる。」。日本全国の小学校の図書館に本書があるだけで日本の未来は明るい。

パロディネタ

恐れを知らぬ画太郎は本作でもジブリ、○ッキー、ピカチ○ウ何でもパロりまくりである。バットマン、アキラなども高度に組み込まれており、漫画としての文化的価値も高い。名作、世界的人気キャラクターのパロディも多く、後世に語り継がれる名著だと思う。

SNSの反応

画太郎作『星の王子さま』のカオスな展開に対するTwitter上での反応は下記の通り。

感想

この世に二度と出ないジャンル、唯一無二の作品であることは間違いない。内容・表現も比較的現代的で読みやすいため、画太郎初心者にこそオススメしたい。気になった方はまず「ジャンプ+」で読んでみるのも良いだろう。

コミックスにはシールが付属する。気になる方は是非購入して欲しい。

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