昨年12月発売『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』をクリア&プラチナトロフィー取得まで遊んだ感想。
前作レビューは下記記事を参照。
どんなゲーム?
『ドラゴンクエストビルダーズ2(DQB2)』はモノづくりを通じて成長するブロックメイクRPG。ゲーム概要は動画を見れば分かるはず。要するにドラクエ版『マインクラフト』の完成版。
2018年12月20日にPS4, Switchで発売。
魅力
名作サンドボックス『マインクラフト』と比較されがちな『ドラゴンクエストビルダーズ』シリーズだが、本作は全くの別ゲーと言える飛躍的進化を遂げている。プラチナトロフィー取得までやり込んで分かった本作の魅力を伝えてみよう。
初心者も安心
DQB2は前作同様に「ストーリー」が存在し、物語を進行させつつ操作方法・システムを習得可能。へやレシピ・設計図に沿った建築を行うだけでクラフトゲームの楽しさを大いに感じられる。『マイクラ』にありがちな途中で「何をしていいか」分からなくなる状況が発生しない。淡々と物語を進めてクリアする頃には「次は何を作ろうか?」で頭の中がいっぱいになっているはず。広大すぎる世界で永遠にモノづくりを楽しめる。
からっぽ島
「モノづくり」の醍醐味をうまく凝縮させているのが本作の拠点となる「からっぽ島」。主人公たちが流れ着いた時点では何も存在しない無人島だが、物語を進めて住人を増やし、川を作り緑を増やし巨大建造物を作ったりする中で次第に豊かな島となる。住人の住処や農場を用意するシミュレーション要素も非常に面白い。広大な島を丸ごと「自分だけの島」として生まれ変わらせよう。
ビルダーアイ
ビルダーアイでめちゃくちゃ早く壁をぶったてる方法。
↓これのやり方を解説します。リプライに続きます。#DQB2 #DQB2Tips pic.twitter.com/yTiPOBsxIy
— パプリカ (@genotron5115) June 4, 2019
島をまるごと作る上では大量のブロックを集め配置する作業が必要となるが、ブロックの破壊・設置のしやすさは本家以上。ブロックを大量破壊可能なドッカンハンマーや物語中盤で得られるリフォームコテ、BotWを彷彿とさせる風のマントも然ることながら、やり込みで入手可能な「ビルダーアイ」はモノづくり効率を激変させる。ビルダーアイを使うと画面上をマウスポインターで指定する感覚で破壊・設置可能となり、巨大な立体建造も想いのまま「モノづくり」に集中できる。クラフトゲームの肝となる整地効率が素晴らしい。
マルチプレイ
Nanakoさん @nanako20181201 とふらむん @CuttyFlam_DQB とマルチしたよ!
Nanakoさん島が、もー最高にメルヘン可愛いーー!😍あと、Nanakoさん声がほんとに可愛すぎて私はずっと萌えで瀕死でした😇とてもとても楽しかったです❤#DQB2 pic.twitter.com/hsLABmT4kw— まろか (@ma_chibichan) June 8, 2019
DQB2では待望だった「マルチプレイ」に遂に対応。しかしオンラインマルチのみで画面分割プレイは非対応、一緒に遊ぶにはハードとソフトが2つずつ必要となる。同じ時間帯に起動したり一緒に遊ぶためのハードルは高いものの楽しさはお墨付き。広大な島を一緒に開拓するのは超楽しいし、お互いが作り込んだ島を自慢し合うのも良いだろう。
また、作った作品はゲーム内の「けいじばん」を通じて世界中に発表できる。他人が作った作品を参考にしたり、何だったらビルダーペンシルを使って丸ごと持ち帰ることも可能だ。オンライン周りだけで数年は遊べそう。
DLC&アップデート
本作は発売後アップデートが繰り返され、DLCも全3種が発売済。アップデート内容は単なるバグ修正に留まらず持ち物枠の拡張や新アイテム追加、新ギミックなど遊びやすさが向上し続けている。DLCも一部を除き有料だが中身は気合が入りまくり。小物やブロックを増やすことでモノづくりの可能性を大幅に広げる内容で「DQBらしさ」も追求され続けている。気になる方は内容を確認して購入してみて欲しい。
感想
ストーリー面で高く評価された「1」に対し、改善を加えつつ住人や「からっぽ島」などシステム面で独自路線を確立した「2」。気になる方はDLCごと買ってもまず後悔しないであろう名作だと思う。ストアでの評価が低いのは発売直後のバグ周りで現在は落ち着いている。
続編は本家の「3」同様に「伝説」になれるような更なる進化に期待したい。