先日書いた『グウェント』の記事が好評なので、今回はグウェントのデッキ構築とプレイングのコツをドワーフシナジーデッキを例にしてお伝えしたい。
目次
デッキ構築のコツ
テーマを決める
デッキを考えるときに最も重要なのはデッキのテーマ性である。このデッキは「このキーカードを活用する」「~のコンボで勝つ」などの勝利イメージが見えることが必須となる。
デッキ例
筆者のデッキでは「次ラウンドへの優位性の引き継ぎ」がテーマとなっている。具体的には「継戦」「手札バフ」を活用し、有利な状態で次ラウンドを迎えるようにする。
キーカードは「ヴリヘッド旅団の竜騎兵」であり、コンボとしては「ヤーペン・ジグリン」が場にある状態でリーダーカードを使用して「バークレー・エルス」を召喚し、引かれた「マハカムの守衛」によってさらに5点ブーストすることで1ターンに合計22点を叩き出す事ができる。その後、場にドワーフが揃った終盤の「サエセンテ」も強力である。
デッキ枚数は25枚
上記のキーカードを引く確率、コンボを成功させる確率を上げるためにデッキは最低枚数の25枚にする。『グウェント』ではゴールド、シルバーの枚数制限があるため、これらの強力なカードを引くためにもデッキは少ないほうが良い。
戦闘して再調整を繰り返す
カードゲームで重要なのがデッキの調整である。作ったデッキは実際に戦ってみるとバランスが悪いと感じることも多い。何度か対戦してみて敗北が続く場合、役に立っているカード、不要なカードを確認してみよう。
また、デッキには相性がある。例えば筆者のデッキの場合は天候ワイルドハントに滅法弱い。まず勝てない。しかし対策としてデッキに「日の出」を入れてしまうとデッキの良さを殺してしまう。勝てない相手は諦めて特化したデッキを作るのも勝率を上げるためには大事である。
プレイングのコツ
1戦に執着しない
初心者にありがちなのが敗戦濃厚にも関わらず勝とうとして手札を使いまくるパターンである。勝負中は常にラウンドを「取りに行く」か「取られる前提で動く」かを考えよう。
「取りに行く」場合は「手札を使い過ぎない」こと。例えば 50対15 で勝っている場合は例え逆転されるとしてもパスを選ぶべきである。相手が逆転するには最低2枚、恐らく3枚は手札を切る必要があるので、次ラウンド以降を有利に進められる。
「取られる前提で動く」は逆に相手に「手札を使わせる」ことを意識しよう。これはデッキタイプにもよるが、相手の手札を減らすことでコンボを狙えなくしたり、厄介なリーダーカードを使わせたりしつつ、自身は次ラウンド用にコンボを残しておくことが出来る。この時手札の枚数など点数的優位を保った状態で次ラウンドに臨めるようにパスするタイミングを意識する必要がある。
点数と手札を常に計算する
『グウェント』は合計戦力を競うゲームである。デッキ・手札が出せる合計点数は限られているので手札の枚数、場のカード効果から自分が今何点有利なのか計算することができる。相手と20点差がある場合にはゲラルトを出されても13点しか出ないため2枚はカードを切らせることが出来ると予想ができる。最小限のカードで勝ち、相手に最大限のカードを使わせることを常に心がけよう。
相手に手札を使わせる
相手に意図的にカードを使わせることはカードゲームにおける重要なテクニックである。相手に選択肢を与えず自分のペースに引き込むことが出来る。そのために必要なのは相手の手札の予測である。
筆者のデッキでは1ターン目は殆どの場合「ヴリヘッド旅団の竜騎兵」を出す。このカードは6点なので「雷撃」の7点や封印以外では1枚で無効化できない。しかし毎ターン1点は非常に強力なので相手は対処を試みるはずである。3点与えてきた場合はもう一度3点ダメージで倒される可能性があるのでバフをかけて防ぐ。天候を使われた場合、ギリギリまで粘った上で1ラウンド譲る等の駆け引きが重要だ。
他の人のデッキ・プレイングを参考にしよう
あらゆるゲーム上達の最大のコツは上手い人のプレイを参考にすることである。グウェントはデッキのWeb共有サービス『DEKKI』というものがある。このサイトでは人気のデッキを確認することも出来るのでうまく活用したい。また、グウェントはプレイ動画も多数公開されている。プレイング講座の動画もあるようなので是非参考にして、『グウェント』を楽しんで欲しい。