PS4版『死印』体験版感想:ADV要素ありのカジュアルホラー

1月18日にPS4版が発売したホラーアドベンチャー『死印』の体験版をプレイした感想。

どんなゲーム?

PS Vita『死印』第2弾PV

『死印』はエクスペリエンス開発の心霊ホラーアドベンチャー。都市伝説の呪いに巻き込まれた主人公が「心霊スポット」を探索してアイテムを集め「怪異」に立ち向かう物語となっている。

PS Vitaでは2017年6月1日に発売済み。PS4版には新エピソードやギャラリー機能の追加要素が収録されている。スイッチ版も2018年春発売予定。

感想

『死印』はもはや絶滅危惧種と言える「ホラーアドベンチャー」である。『リング』『呪怨』などを最後に日本のホラージャンルは低迷を続けている。そんな中あえて「心霊ホラー」というジャンルに挑戦したエクスペリエンスの挑戦心は評価に値する。しかし、プレイすると純粋な「心霊ホラー」では無いことも分かる。

システム面では「霊魂」によるタイムリミットやADVパートの「探索」、「怪異」とのバトルなど興味深いものも多いがどうにも上手く機能していない。HPにあたる「霊魂」は幾らあっても選択肢を一つ間違えただけで即ゲームオーバーとなる仕様だったり、探索要素はヒント誘導が少なく作業的、怪異バトルもゲームオーバーを繰り返しながら唯一の回答を見つけ出す作業となっている。緊張感はゲームオーバーになる度に薄れ、気持ちとしては理不尽さが残る。誘導が不親切すぎる点はもう少しテストプレイを重ねて改善してほしかった点。

システム面は何とも残念だが、第1章のストーリーはそこそこ楽しめた。現実味が無いためホラー感は薄く、都市伝説の謎解きやキャラクター魅力を楽しむ要素が大きい。章ごとに区切られていて少しずつ楽しめる観点でもカジュアルホラーと言えよう。クリア時間も短いらしいので手軽にホラーADVを楽しみたい方にオススメできる。

PSストアで配信されている体験版は1章をまるまるプレイ可能でセーブデータを製品版に引き継ぐことも出来る。ホラーゲームはプレイしてこそ魅力が分かるので興味を持った方は是非プレイしみてほしい。

スポンサーリンク
レクダングル(大)
レクダングル(大)

シェアする

フォローする



スポンサーリンク
レクダングル(大)