本日12月17日はPlaystation Vita発売から6周年となる。そこで今回はPS Vita向けに発売された独占ソフト・完全版タイトルから超厳選した3作品を紹介したい。
P4G
本体ごと購入しても絶対に後悔しないのが国産RPGの金字塔『ペルソナ4』に大量要素を追加した『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(P4G)だろう。シリーズでも名作と名高い『ペルソナ4』に別作品とも言えるレベルで追加要素が実装された完全版。PS2時代からグラフィック・演出面でも大幅に強化されており、携帯機向け作品とは思えない最高のロールプレイを楽しめる。
最新作の『ペルソナ5』でシリーズを知った方が過去作品(1~4)をプレイする場合でもPS Vitaはオススメ。VitaではPSP向け作品もプレイ可能なため、初代移植の『ペルソナ』から『ペルソナ2 罪』『ペルソナ2 罰』『ペルソナ3ポータブル』、派生作品のリズムゲーム『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』まで全てを1台で楽しめる。
[amazonjs asin=”B00QLG65M4″ locale=”JP” title=”ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best – PS Vita”]朧村正
2Dアクションゲームの最高峰とも呼べるのがWii向けにマーベラスから発売された『朧村正』。Vita向けに移植された本作は新規追加の4つのDLCが配信された完全版となっている。
本作の魅力は細部までこだわって美しく描かれたグラフィックと崎元仁ら率いるベイシスケイプによる音楽である。基本はシンプルな横スクロールアクションでありながら戦闘はスピーディで緊張感があり、RPG要素や刀の収集要素、元禄時代を舞台とした和風の物語・キャラクターなどハマる人はとことんハマる。絵柄や世界観など万人向けではない要素も多いが、突出した魅力が際立つ名作。
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やりこみ度MAXのRPG『ディスガイア』シリーズを遊ぶ上でもVitaは最高のハード。PS3向けに発売された『魔界戦記ディスガイア3』『魔界戦記ディスガイア4』の追加要素を全て収録し、新技や新要素も含んだ完全版やPSP向け移植の『魔界戦記ディスガイア PORTABLE』『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE』もVitaだけでプレイ可能。ペルソナ同様に1~4をプレイ可能なハードとなっている。
本作の魅力はレベル9999まで上げられるハチャメチャなやりこみ度。億単位のダメージは当たり前で装備するアイテムにもレベルが存在、永遠に遊べるRPGとなっている。ハマるととにかくプレイ時間を吸い取られるので携帯機で遊べるのは非常に魅力的。なおシリーズ最新作の『魔界戦記ディスガイア5』はニンテンドースイッチ向けに移植されているのでそちらも要チェック。
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テラリア
久しぶりにvitaでテラリアやってた pic.twitter.com/g7IxV1s9au
— 大根JAPAN h□»🦑 (@Daikon_maou) 2017年2月18日
PC, PS4, PS3, PS Vita, 3DSなどで楽しめる2Dサンドボックスゲーム『テラリア』を遊ぶ上でもVitaはオススメのハード。マルチプレイをしない場合は携帯機のメリットが非常に大きい。3DSよりも高精細な画面で楽しむことが出来るのでスイッチ版が発売されるまではVita版がベストな選択だろう。
Vita TV
スイッチ大人気の今更PS Vitaを購入するのも…と考えている人にオススメなのがVita向けソフトをTV画面で楽しめる『PlayStation Vita TV』。1万円以下の安価な価格で購入可能で、PS Vita, PSP, PS向けソフトを遊ぶことが出来る。更にnasneを所有している場合は『torne』も視聴可能なため、別の部屋のTVに設置して録画番組の再生機としても活用できる。
注意点は一部非対応タイトルの存在と、初期設定にPS3向けのコントローラー「DUALSHOCK 3」が必要な点。初期設定後はPS4のコントローラー「DUALSHOCK4」でプレイ可能。ハードルはあるが、テレビの大画面で携帯機向けソフトを楽しめるのはゲーマーとしては魅力的なので是非検討してみて欲しい。
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【感謝!】おかげさまでPlayStation®Vitaは2011年12月17日の発売から6周年を迎えました。ということで、皆さんがお好きなPS Vitaタイトルを教えて下さい!#PSVita6周年 #PSVita pic.twitter.com/EWJjteZCDZ
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) 2017年12月17日
早いもので気付いたら6年も経過していた。筆者は3G版を購入し、外で『ポケモンGO』の前身に当たる『モンスターレーダー』をプレイしたり、ARを活用した『箱 -OPEN ME-』も楽しんでいた。ハード特性を活かした意欲的な作品も多かったと思う。ハードとして致命的だったのはキラータイトルが無かったことだろう。記事を書く上で思い返してもVitaを買ってまでお勧めしたいソフトが『P4G』くらいしかない。任天堂が独占契約を結ばずに『モンスターハンター』シリーズが発売していたら、業界的にも盛り上がっていたと思う。
そんな中でも『GRAVITY DAZE』や『討鬼伝』などの新規IPも誕生している。その多くはPS4向けに移植されており、今後も継続して開発される人気タイトルとしての地位を確立している。逆にキラータイトルが無かったことで、挑戦的な作品を出しやすかった背景もあると思う。これらの遺産の存在がVitaのゲーム業界的な貢献だろう。
ハードとしては決して成功とは呼べなかったものの、ハード性能が高く魅力的な作品も生まれた『PlayStation Vita』。ソニーの次世代携帯ハード発表はまだ先だと思うが、Vitaの反省を活かしスイッチのような新時代を感じられるハード発表に期待したい。