新社会人へのアドバイス「命を大事に」を5つの視点から考えてみる

4月2日から2018年の新年度が本格始動し、Twitter上では新社会人へのアドバイスが溢れている。ネタを除くと「命を大事に」的なアドバイスが多く見られるので具体的な判断基準、注意点を考えてみる。

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なぜ「命を大事に」なのか?

社会人経験豊富な先人の多くが「死ぬ前に~」とアドバイスしているのには理由がある。それは実際に周りで心身を病んで会社を辞めた人や自殺に走った人を目の当たりにしているから。厚労省が発表している20代の死因第一位は「自殺」であり、その割合は約半数にも上る。この割合は国際的に見ても先進7カ国で日本だけという異常事態となっており、政府も急ピッチで対策を講じている。

筆者も元居た会社ではストレスから辞めていった周りの人や、サーバールームで首を吊った先輩の噂も聞いていた。今になって振り返ると私自身が会社を辞めた理由も心身を病んだことが最大の理由だったように思う。

「死ぬ前に辞めろ」は無意味

多くのアドバイスで「死んだら終わり」「死ぬくらいならニート」等の言葉が見受けられるが、この条件設定と判断基準には全く意味がない。というのも日々の労働を通じて心は「徐々に」弱っていく。「自殺」の2文字が頭に浮かぶようになった頃には新社会人時点のアドバイスを思い出すことなどまず無くなっており、日々の残業と徹夜で「まともな判断能力」自体が失われてしまっている。

筆者も末期には毎朝起床後、無意識に「死にたい」とつぶやき、最寄り駅に向かう途中に足が止まる、午前中だけで3回大きな溜息をつく(先輩談)、表情が無くなる等の症状が出ていた。それでも「ここまでやれば一段落する」「みんな頑張っている」等の意識から「会社を休む、辞める、転職」という選択肢自体が目の前に無かったように思う。とにかく「やるしかない」という錯覚に陥るのだ。

心身が弱りきった状態で駅のホームに佇み「何のために生きているんだろう」と思った時に一つのことに気づく「ここで線路に飛び込めば、明日会社に行かないで済む」。瞬間、目の前が明るくなり道が開け数秒の判断で飛び込んでしまうケースも多い。多くの自殺は計画的なものではなく突発的なものである。

対策

以上を読んで頂ければ「死ぬのだけはNG」と頭で分かってるだけでは意味がないと気づいて貰えると思う。心が徐々に弱り、突発的に発生してしまう「自殺」を防ぐ具体的な方法は何なのだろうか。

社外の人との付き合い

心が弱っていることにいち早く気づき「自殺」を止めてくれる最大のストッパーは掛け替えのない友人・家族・交際相手だと思う。大事なのは勤務先以外の人と定期的に交流すること。新社会人にとっては初めての会社であり、上司・先輩から「常識・マナー」や「社会人としての心構え」を教わると思う。しかし、それが「世間一般」の常識・マナー・当たり前であるとは限らない。新入社員は会社・社会に対するものさしが一つしか無いため、教えられたことは絶対だと信じてしまいがちだが上司・先輩自体に人間的問題があることも多い。

そういったズレを指摘出来る有り難い存在は社外という関係の無い立場で働く友人だろう。会社によって研修期間や内容、その後のサポートの手厚さが全く異なることにも最初は衝撃を受けると思う。単なる「隣の芝生は青い」だけのケースもあるが、世の中にはより環境の良い労働環境の職場があることは間違いない。残業時間や有給消化率、残業丸め(ごまかし)等の実態を聞いて比較してみよう。「うちの会社は明らかにおかしい」と気づけたなら早い内に転職準備を進めておきたい。

また、家族とは異なる距離感の友人だからこそ「仕事の愚痴」もこぼしやすい。職場に無関係なら上に漏れる心配も無く、居酒屋で延々と文句を言い続けることも出来る(嫌われない程度に注意)。SNS等で繋がりがあれば日々のつぶやきで「辛い」サインも発信しやすい。

家族や交際相手は最終的に心身・経済的に支えてくれる存在なので大事にしておきたい。家族はどんなに厳しくても最終的には味方になってくれる。一流大学卒業で有名企業に入ったとしても死んでしまえば最大の親不孝となる。「やばくなる」前に弱みを出して相談してみよう。

日々の趣味

貴方に趣味があるなら社会人になってもそれを継続するべきである。これは単なる休日のリフレッシュ目的とは別に「心のものさし」としての役割が存在する。社会人としてストレスを溜め込んで心が徐々に弱まると以前のように喜んだり「感動できなくなる」のだ。好きな映画やゲーム、アニメを見ても「何も感じなくなった」場合は心が死にかけていると判断した方が良い。休日が録り溜めたTV、積み重なったゲーム、家事をこなすだけの無味乾燥な時間となり生活から色が失われていく。社会人になった今でも昔のように「感情が揺れ動くか」「表情は明るいか」常に注意しよう。

ストレス発散

仕事のストレスをお酒等で発散できるのなら、解決法としてアリだと思う。下手にストレスを溜め込んで不眠症 → 睡眠薬常用となるよりは遥かに健康的。ストレスの原因と解決・発散方法は個人ごとに異なる。筆者の場合は待ちに待った最新ゲームを発売日にプレイできず、平日も1時間未満しか遊べない、休日は体力が残っていない → 永遠にクリアできない事が最大のストレスだった。そこで平日でも毎日深夜3時までゲームをすることにしてみたのだが、この方が翌日の目覚めがはるかに良く健康的だった。単に睡眠を取るだけでは解決にならないケースも存在する。旅行等の贅沢、サプリメントやマッサージ、お酒等の力も借りて日々のストレス対処法を模索してみて欲しい。お金で解決できるならそれに越したことはない。

ちなみに回し者ではないが「養命酒」を寝る前に飲むだけで朝の寝起きが無茶苦茶楽になる。寒い日は体にカイロを貼るのも効果的なので特に冷え性・低血圧の方は一度試してみて欲しい。

転職・キャリアアップ

今の仕事を死ぬほど頑張っているのに一向に状況が変わらない、上司からも評価されない場合はそのエネルギーを転職や自身のキャリアアップに活用しよう。日本は新卒重視の傾向があるため、転職や退職に伴う空白期間、起業を恐れる気質があるが実際は何とかなる。今いる会社で地獄のような日々を味わっているのならば尚の事「あれに比べたら楽勝」でしかない。転職や起業を考えることは日々働く中での希望になり得る。業界内での自身のスキル・市場価値を再確認するために転職サイトに登録だけしてみるのもオススメ。「あなた」という人材を求めている会社は貴方が思っている以上に多い。

人生設計の見直し

転職・退職・起業といった手段を用意するなら同時に考えておく必要があるのはあなた自身の人生設計だろう。退職して時間が出来ても「人生」に意味を感じられず生活苦から自殺してしまっては元も子もない。事実として20代の場合、生活保護受給者の自殺率は6倍高くなる。退職後も自分が思い描く生き方を出来るか、最悪の場合のセーフティラインがあるかを事前に確認しておきたい。

極端な話、生涯独り身として生き抜くのなら正社員に拘る必要も無い。契約社員やパート・フリーターでも十分生活出来る。郊外の安い家賃の賃貸に引っ越して伸び伸びと生活する生き方も良いし、海外に移住したって良い。法律など最低限のラインさえ守れば何処に行くにも何をするにも自由である。ココらへんの哲学は故・秋元きつね氏の動画が参考となる。分かる人には「人間の下半身をしたイルカ」の意味も通じると思うので観て欲しい。

今回は『せがれいじり』の作者で有名な秋元きつね氏について取り上げたい。まずはこの動画を観てほしい。 秋元きつね 2014年に惜し...

感想

一昨年には電通で過労死した「高橋まつりさん」がSNSに投稿した内容も大きな話題となった。SNSの普及によりブラック企業の実態は掴みやすくなったものの依然として違法な残業を要求する企業も存在する。同様の悲劇は今後起きないよう、本記事が新社会人の支え・参考と慣れば幸いである。


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