Steamで配信されている山ゲー『Mountain』をプレイした感想。
どんなゲーム?
Mountain | Now Available on Steam & iOS
『Mountain』はプレイヤーが神となり山を創造し山になれる山シミュレーター。ゲームとしての特徴は下記の通り。
- 操作なし
- 自動保存
- 音楽のオンオフ
- 時間経過
- 何かが育ち、死ぬ
- 自然表現
Steamにて好評発売中。
感想
つまり山になれるシミュレーターである。それ以上でも以下でもなくゲームですらない。プレイヤーは山を観察し、ズームインとズームアウトを繰り返し、様々な角度から山を眺め続ける中で山と同化する。気が向けばキーボードでピアノを奏でるのも良いだろう。静寂な雰囲気とピアノの音色、時折表示される詩が次第にあなたと山を同化させていく。山はどれだけ待ち続けても山であり、雪が降り雨が降り、ゴミが突き刺さっても山でしかない。
本作はインスピレーション作品の一種であり、現代芸術でありながら山でもある。実利的にはスクリーンセーバー以上の効果をもたらしサブモニターに山を映し続けるだけで作業効率は30%アップ、就寝前に起動すれば即深い眠りに誘われ疲労回復、自律神経は安定し翌日は目覚ましなしで起床できる。今日落ちてくるゴミを予想するゴミ占いも楽しい。山を眺め続ける内に人は無の境地にたどり着き時間の有限性と価値を再認識する。人生とは?山とは?という疑問を貴方に投げかける世界で唯一つのゲーム、それが『Mountain』。