【電車・バス利用】富士山日帰り登山感想:須走ルートを4時間で!?

夏も終わる8月30日に富士山の須走ルートを4時間で登頂2時間で下山、公共交通機関を利用した日帰り登山に成功した体験記。

登山ルート

富士山の登山ルートは下記の4つが存在する。

  • 吉田ルート
  • 須走ルート
  • 御殿場ルート
  • 富士宮ルート

このうち「公共交通機関(電車・バス)」を利用した「日帰り登山」に向いているルートを消去法で考えてみる。

まず、標高差が最も大きく往復距離も長い「御殿場ルート」は除外。バスが富士宮駅出発になる「富士宮ルート」も都内から日帰りで行くには厳しい。となると候補は「吉田ルート」「須走ルート」の2択となるが、今回は以前にも登頂経験がある「須走ルート」を選択。山梨方面と静岡方面へのアクセス、混雑度や救護所の有無も検討して決めると良いだろう。

予定タイム

富士登山オフィシャルサイトを参考に設定した予定タイムは下記の通り。後述するが健脚者ならもっと早い時間で登頂・下山可能。

須走口の最終バスは17:35(土日は18:35)なので状況に応じて吉田ルート側の最終バス20:10を利用すること。(富士山発着のバス時刻はこちら)

07:23 御殿場
07:35 バス
08:35 五合目
09:30 六合目
10:00 本六合目
11:00 七合目
11:30 本七合目
12:00 八合目
12:20 本八合目
12:40 八合五勺
13:10 九合目
13:40 頂上
14:00 下山開始
14:30 本八合目
14:40 八合目
14:55 本七合目
15:10 七合目
16:00 砂払い五合
16:40 須走口五合目

当日の記録

始発電車で御殿場に向かう。前日は寝不足気味だったが国府津からの御殿場線は空いており寝ることが出来た。

7:24 御殿場駅到着。電車は後ろよりの車両だと改札が近い。御殿場駅のバス乗り場は改札を出て左側(富士山口(西))を出てすぐ。

バスのきっぷ売り場は1分後でこの行列。全員の購入が終わるまでバスは出発しないらしいが、バス座席確保のために急いで並ぼう。

8:29 須走口五合目到着。超快晴。トイレはこの後しばらく無いので済ましておく。準備運動も入念に。

登山道に入る場所で入山料(1,000円)を徴収される。記念にバッジを貰えた。

8:35 登山開始。

最初は樹林帯だが段差は険しく体力を消耗しやすい。高山病・熱中症対策も兼ねて水分補給はこまめに。

しばらく歩くと視界が開けて山頂が見える。雲ひとつ無い快晴。気持ちいい。

後ろを振り返ると見事な雲海。バス停到着時点で標高は2,000m

9:15 新六合目に到着。ここまで休憩なし。

樹林帯を抜けてゴツゴツした岩場を登っていく。

9:36 本六合目到着。かなりのハイペース。

見事な雲海。少し登っただけで異世界のような光景が見れるのは富士山ならでは。

七合目に向けて歩く。景色は最高。

足元は砂利。ジグザグに登っていく。

10:11 七合目の太陽館に到着。ここまでに10組は追い抜いている。

本七合目を目指して登山再開。

すぐに分岐があるが富士山登山で迷うことはあり得ない。ロープ誘導や標識も多いので地図も不要。

樹林帯を抜けてからは景色の変化に乏しいが、振り返れば常に絶景なので退屈はしない。

10:46 本七合目の見晴館に到着。富士山道中の売店は当然高額なので飲み物・食べ物の持参は財布と体力に要相談。

この辺で頭が重い感覚を覚える。手も血行が悪くなり白い。高山病に注意してペースを落としつつ深い呼吸(息を吐く)を意識する。

11:03 八合目の下江戸屋に到着。

ここには吉田ルートとの分岐が存在。富士山はルート毎に色分けされてるが下山時には注意したい。

5分ほど休憩した後に出発。少し砂走りの坂を登った後に須走ルートに合流する。

11:23 本八合目の上江戸屋に到着。

次は八合五勺を目指す。この残り200m表記が段々ときつくなる。

11:39 八号五勺の御来光館に到着。

この辺になると土が赤い。

近いようで遠い山頂。登る上で精神的に最もきついのはこの辺だろうか。

足元はゴツゴツした火山岩で体力を消耗する。高山病なのか座り込む人が出てくるのもこの辺り。

時折下から上がってきた雲の中に包まれる。八合目以降は風も強く寒い。

11:55 九合目の鳥居をくぐる。左に写っている外人さん並にラフな服装(七分丈上着1枚)だったので鼻水が止まらない。動いてないと寒い。

ラストスパート。

鳥居が見えれば頂上は目前。

狛犬がお出迎え。

12:23 登頂成功。8:30に登り始めてから4時間未満で登ることが出来た。

山頂はガスってなく遠くまでよく見える。風を遮るものが無くてとにかく寒い。

12:48 昼飯を済ませ、ポケモンGOを嗜んだ後に下山開始。

須走ルートの下山は豪快な「砂走り」を楽しむことが出来る。眼下には絶景。

足元はしばらく砂状なので余裕があれば駆け降りるのも醍醐味の一つ。筆者は30分以上全速力で駆け下りるのを楽しんだ。

高度が下がる毎に風は弱くなり体感気温は上がっていく。

駆け下りること1時間。トトロの様な小道。風の吹き下ろし方向に枝が曲がっていて面白い。

目印となる「砂払い五合」まではとにかく遠い。膝に負担が掛かり延々と続く砂利道に心が折れそうになる。

14:15 途中休憩を挟みつつ砂払五合目に到着。14:45発のバスに間に合いそうなので下山を急ぐ。

14:34 須走口五合目バス停に帰ってきた。山頂から約2時間で下りることが出来た。

14:45発の御殿場行きバスに無事乗車。当日日帰り富士山登山としては良い記録が出たと思う。

感想

久しぶりの富士山、ソロ登山で体力測定の意味合いも兼ねていてたが登り4時間・下り2時間と良い記録を残すことが出来た。前回富士山に挑んだ時は登山経験の無い4人だったが最終バスには間に合ったので、体力のある若者なら十分に日帰り登山は可能なように思う(オススメは出来ない)。日帰り登山に必要な体力目安は下記の通りだろうか。

  • 丸1日中歩くことが出来る
  • 登山時は参考タイムより(かなり)早いペース
  • 身体を動かすことが好き(精神的にタフ)

「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉の通り、登った直後の感想は「二度と登りたくない」なのだが数日経つと良い思い出だったように勘違いしてしまう。景色が絶景なのは間違いないので「日帰り」ではなくとも、人生で一度は挑戦してみて欲しい。

スポンサーリンク
レクダングル(大)
レクダングル(大)

シェアする

フォローする



スポンサーリンク
レクダングル(大)