名作インド映画『きっと、うまくいく』ネタバレなし感想

かれこれ3回は観ている名作インド映画『きっと、うまくいく』のネタバレなし感想。

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どんな映画?

『きっと、うまくいく』は2009年公開のインド映画。インド国内では歴代興行収入1位を記録し、世界中で高い評価を受けている。日本では2013年5月18日に公開され、人気からその後もリバイバル上映が繰り返されている。

内容はインド屈指の難関工科大学「ICE」を舞台にした3馬鹿トリオの学生生活を描いた作品。10年前の学生時のエピソードと現代のエピソードが交互に描かれる。

魅力

ランチョー

本作最大の魅力は主人公である「ランチョー」だろう。世の規則に挑戦し続け自由奔放に生きるランチョーの姿は、それだけで作品のとなる魅力を持っている。

工学への情熱を持ち、学長にさえ物怖じせず口答えする姿は観ていて痛快で気持ちが良い。発言も名言だらけで人生について考えさせられるものばかりである。映画を観終える頃にはすっかりランチョー導師の教えに感化されていると思う。

脚本

バランス

本作は映画としては長尺の上映時間171分の大作である。しかし、3時間という長さを全く感じさせない見事な脚本となっている。ユーモア、ロマンス、ダンス、感動と映画としてあらゆる要素が映画に詰まっており、目まぐるしく移り変わる展開が観客を飽きさせない。

最終的に全てが丸く収まる脚本も見事というほか無い。あらゆる要素が繋がり綺麗にまとまっている。

社会問題

本作は単なる「娯楽映画」の枠に収まっていない。インドの社会問題である「若者の自殺」にも焦点を当てている。インドでは自殺率が増加の一途を辿っており、2010年の統計では7,379人、毎日20人が自ら命を絶っている異常事態となっている。

本作のランチョーの哲学は「競争社会に対する反発」であり「きっと、うまくいく」という言葉も楽観的な内容ではない。その根底には「優秀であれば成功は後から付いてくる」という根拠と「心は臆病だからマヒさせる必要がある」という理由が含まれている。

「心が臆病」なばかりに人生に挑戦できない若者の後押しをするヒューマン映画となっている。本作で人生を救われた若者の数も多いと思う。

名曲

本作はインド映画である。その特徴である曲に合わせた「ダンス」も見どころの一つ。邦題にも使われている「Aal izz well」は本作屈指の名曲であり、観た後も心に残ること間違い無しである。

曲の数もミュージカル映画並みに多い。いずれの曲も効果的な場面で上手く使われている。インド映画らしいノリと軽快なミュージックが心地よい。サントラも非常にお勧め。

感想

大学生以来久しぶりに観たがやはり良い映画だと思った。人生に対するメッセージ性が非常に強く、とても勇気づけられる。年齢を重ねてから観ると違った気付きも多く得られた。

純粋にエンタメ作品としても素晴らしいし、人生に思い悩んでいる人には大きな後押しとなる。そんな笑って泣いて楽しめる一作。

インド映画というだけで避けている方はまず一度観て欲しい。ボリウッド映画に対する認識が大きく変わること間違い無しである。

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