赤字続きの中古買取・販売チェーン「ブックオフ」。成長を続けるフリマアプリ「メルカリ」と明暗を分ける状況となっているが、買取側の観点でどちらがお勧めか記事にまとめてみる。
赤字続きの「ブックオフ」
【30日MJから】店舗数がここ5年で200店以上減るなど苦戦が続く古本チェーン最大手のブックオフコーポレーション。記者がフリマアプリ「メルカリ」とブックオフで書籍やゲームソフトを売ってみて価格を検証。そこから見えてきたブックオフの悩みとは。1面特集です。 pic.twitter.com/eBYtc15t2R
— 日経MJ (@nikkeimj) 2018年4月30日
全国に中古本・中古家電販売チェーン「BOOKOFF」を展開するブックオフコーポレーションは4月27日に業績修正を発表。18年3月期の連結最終損益を1億円の黒字から9億円の赤字に下方修正した。店舗数も減り続けており、電子書籍化の流れや個人販売可能なフリマアプリに押される形となっている。
「メルカリ」のメリット
高く売れる
メルカリを利用する最大のメリットはブックオフの買取金額よりも高く売れることだろう。例えばPS4の人気ゲーム『モンスターハンターワールド』の例で言えばブックオフオンラインでの買取価格2,400円に対してメルカリでは3,500円前後で取引が完了している。差額は1,000円以上、割合としては46%アップとなる。しかも実店舗での買取価格は更に安く買い叩かれることも多い。メルカリの販売手数料(10%)や送料を考えても「メルカリ」の方が一般的に高く売れることは間違いない。
ブックオフの買取金額は安すぎる。ネット情報で調べた限りの冊数と買取金額を表にまとめると下記の通り。
対象(ブログURL) | 買取金額 | 1点あたり |
---|---|---|
コミック500冊 | 1,500円 | 3円 |
文庫・新書等233冊 | 774円 | 3.3円 |
書籍72冊 | 1,840円 | 25.5円 |
CD300枚 | 357円 | 0.8円 |
文庫本25冊 | 415円 | 16.6円 |
筆者も過去にコミックを40冊ほど持ち込んだことがあったが300円にもならなかった記憶がある。ゴミを捨てるつもりで持ち込み、1冊10円前後になればラッキー程度に考えておこう。
価格設定可能
対するメルカリは出品者側で価格設定が可能。過去の取引も検索可能なため相場を調べ納得した上で出品することが出来る。この「納得」の部分がブックオフ買取では欠けている部分であり、安く買い叩かれたとしても持ち込みの手間を考えると諦めざるを得ない事も多かった。
そもそもブックオフは買取金額が明朗ではなく、Web上で公開もされていない(ブックオフオンラインと実店舗の買取価格は別)。実際に持ち込む・送るまで幾らになるか分からないのは買取優位の仕様であり、時代に即していない。販売側と購入側がほぼ対等な関係にあるフリマアプリに負けてしまうのも必然と言える。
手軽さ
一時期ヤフオクにハマっていました。
ヤフオクでどうしても手間なのが、
・出品
・梱包
・発送
の3つです。ここを徹底的楽にしてくる、メルカリは流石だと思います。
そのうち、梱包もしなくてよくなりそう。 / メルカリ、セブンで宛名無し配送 (日本経済新聞) #NewsPicks https://t.co/fw5sGaeeKD— 稲林 タク @smatu.netの人(iPhone中毒者) (@takg_jp) 2018年4月25日
ネット出品の課題は「難しそう」なイメージにあると思う。その点で「メルカリ」はとにかく手軽で簡単、誰でも出品できる。出品はスマホ1つで完結し、梱包も適当な袋や段ボール、指定の箱に詰めるだけ。発送も自動発行されるQRコードをコンビニ・直営店で読み取るだけですぐ終わる。梱包用の段ボールを用意したり、宛先を記載する必要もなく、集荷サービスを利用すれば自宅まで商品を取りに来てくれる。
実際に利用するまでは不安も大きかったが、出品~発送までは想像していた1/10ほどの労力で済んだ。とにかく簡単で下手するとブックオフで買取審査を待つよりもストレスが少ない。興味がある方は1度試してみて欲しい。
匿名配送可能
メルカリ、10%持ってかれるけど、部屋が片付くのと匿名配送が楽すぎてハマる人の気持ちがわかる
— moge (@mogetta) 2018年5月1日
メルカリは匿名配送可能なことも大きな魅力だろう。「らくらくメルカリ便」を使用すればお互いの住所や本名を知らせずに配送することが出来るため、個人情報が漏れたりトラブルになる心配が少ない。出品者の信用度は評価を見ればある程度分かるし、間にメルカリの事務局が挟まれるためトラブル時の返金対応も安心。ネット初心者でも簡単に始めることが出来るのが大きな魅力となっている。
値引き交渉も
メルカリって値引き交渉が当たり前なのけ?買うけど値引きしてって。悩んでつけた値段なのに。
— m111o (@mioibou) 2018年5月1日
ただし、メルカリは「〇〇円になりませんか?」等の値引き交渉が非常に多い。購入側にとってはメリットだが、出品者にとっては煩わしく感じることもあるだろう。コツとしては売りたい値段より数百円高い価格を設定しておくこと。譲歩したように見せて予定通りの金額で販売することが出来る。
ちなみにメルカリは利用層が若いためか、いわゆるプレミア商品を安過ぎる価格で出品していることも多い。好きなジャンル、欲しい商品は定期的にチェックすると良いだろう。
感想
最近メルカリを始めたが思った以上に便利でハマり始めている。自宅で捨てる予定だった書籍・BDも1,000円以上で売れていて有り難い。部屋も片付き一石二鳥なので興味がある方は是非メルカリ等のフリマアプリを始めてみて欲しい。
ちなみにメルカリを新規登録する方は下記の招待コードを利用することで最大1万円のポイントが当たるくじ引きに参加可能なので試してみて欲しい。
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