PS4用3Dパズルゲーム『GNOG』をPS VRでプレイしてクリアした感想。
どんなゲーム?
『GNOG(ノッグ)』はインディゲームタジオKO_OP開発の3Dパズルゲーム。プレイヤーの目的は目の前の箱を開けて謎を解くこと。箱の中には可愛いモンスター達が存在し、つついたり箱を回したりして隠された謎を解いていく。
ゲーム性としてはPSの『鈴木爆発』やPS Vita向けARソフト『箱! -OPEN ME-』が近い。
魅力
おもちゃのような世界観
本作のジャンルはパズルゲームだが謎解き以上に目の前の「箱」を触る楽しさが大きい。さながら目の前に「おもちゃ箱」を用意された感覚で触ったり、つついたり、ひっぱったりの試行錯誤を楽しめる。中にはキャラクターが暮らす空間が存在し、各箱にはテーマが設定されている。
サウンドとデザイン
そんな魅力溢れる「おもちゃ箱」を更に魅力的にしているのが「デザイン」と「サウンド」である。各箱はカラフルでありながら、可愛さ・温かみを持ったデザインとなっている。そして箱は謎を解くたびに新しい音がBGMに加わり、そのサウンドが非常に心地よい。
謎解き要素
その心地よさを削がない絶妙なさじ加減となっているのが「謎解き」要素である。このゲームは「攻略サイト」を必要とするような理不尽な謎は設定されていない。いずれも触りまくれば何となく分かる、よく観察すれば分かる内容となっている。
心地よい音楽の中、ほどよい難易度の謎解きを楽しめるのは本作だけの魅力である。
感想
VR対応作品ということで購入・プレイしたが単体の作品として非常に魅力的なゲームだった。ゲーム内容は至ってシンプルだが、それを補う独特の世界観が存在しシンプルさも大きな魅力となっている。
VR版をプレイした感想はゲーム性としても「酔い」を感じないし、「箱」が目の前にある感じが非常に楽しい。気持ち的にはMoveコンなどを使って直接触りたい気分になる。コントローラー操作による謎解きしか出来ないのは残念。面白いのが謎解き開始時のロード演出。トリップ感があり、頭がぐるぐるする。見どころの一つ。
個人的には非常に好きなゲームだった。謎解き要素を楽しめる人やPVから伝わる雰囲気が好きな人にはお勧めできる。価格も1,500円と安いので気になった方は是非プレイしてみて欲しい。